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お店の入っているビルの入り口。
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チケッティ(おつまみ)が所狭しと陳列されたカウンターは壮観。
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我々の予約したテーブル席。
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内装は向こうの居酒屋を模したとかで雰囲気抜群。
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ヴェネチアビールのマーレ・キアッロで乾杯。
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アダさんの前菜盛り合わせ。カウンターのおつまみ全部大皿に盛り付けた大変豪快なメニュー。
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イワシのサオール。
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自家製ミートコロッケ・バーカロ風
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アダおばあちゃん直伝 鯖のスパゲッティ レモン風味
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パスタとイタリア米とアダおばあちゃんのイカスミリゾット
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ヴェネト州定番の仔牛レバーの煮込み
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元祖ティラミス@ヴェネチア
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セミフレッド。
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友人の結婚をお祝いするべく、銀座のイタリア料理店「オステリア・ダ・アダ」のテーブル席6人分を予約して訪問。
店名は「アダおばちゃんの料理屋」という意味。即ち水の都ヴェネツィアのあるイタリア東北部・ヴェネト州の郷土料理のお店。現地のバーカロというカジュアル立飲屋で出てくるような、庶民的な料理がウリなのだそうな。
お店は数寄屋橋の交差点から新橋方向に、東急プラザ通り過ぎてすぐのビルの4F。エレベーターが開くと目の前は樽のテーブルがにょきにょき置かれてた立ち飲みスペースで、カウンターには現地でチケッティと呼ばれるおつまみが青空マーケットのようにずらり陳列。1900廻った時間だがもう立錐の余地もない位混みあっている。すわ間違った店に来てしまったかと思ったら、こちらはお店の立ち飲みスペース、テーブル席は奥にある由。
さて奥に向かうと、ヴェネツィアの伝統的な居酒屋を再現したというお洒落な店内に、テーブルが若干窮屈目に配置。どの卓も満席で、既にたっぷり聞し召しているとみえて誰も彼も赤ら顔。店もイタリア風なら客もイタリア風に大層な賑わいで、ある意味雰囲気がたっぷりなお店である。
我々の席は店の中央部の6人席。一人当たりのスペースはかなり狭めなので、荷物は椅子下の籠に、コート等防寒具はお店の中ほどにある衣装ハンガーにひっかけてどうにか居場所を確保する。
定刻1930に参加者全員揃ったので、いざ注文開始。
乾杯はヴェネツィアのクラフトビール「マーレ・キアーロ」。「輝く海」という陽キャ感のある名称の、大変飲みやすいラガータイプのビール。
料理は小手調べで名物のチケッティとやらを注文。ただ6人全員の要望を突合していたら時間が幾らあっても足りないので、横着してカウンターのおつまみを全て盛り合わせた「アダ前菜盛り合わせ」をチョイス。4~5名分とされるおつまみ色々が大皿にみっしりの大変豪華なメニューで、小分けにすると如何にも吝嗇臭い量になるので、各々適当に好きなもの選んで食べる。自分はマテ貝やムール貝の蒸したの、ビーツの細切りサラダ、レンズ豆やひよこ豆の煮込みっぽいものを選んだが、どれもこれも大当たり。小粒とはいえとても美味しいおつまみの数々に参加者全員舌鼓を打つ。
お次のメニューも前菜系。ヴェネツィアの定番おつまみとされるいわしのサオール2皿に自家製ミートコロッケ・バーカロ風を6人分注文。
いわしのサオールは所謂南蛮漬け。さっぱり爽やかに酢とレモンでマリネした揚げイワシは、脂がのっていて実に美味。
ミートコロッケは現地ではポルペッテと呼ばれるひき肉とチーズとパン粉と調味料混ぜて丸めて揚げた軽食。コロッケというかミートボールの素揚げで、現地では残り物の有効活用して作られる軽めのファーストフードらしいが、みっしり肉の詰まった肉団子は、しっかり下味がついており、肉と一緒にハーブやニンニク、チーズの風味が複雑に利いていて、単なる軽食とは思えない素晴らしいごちそう。
合わせるはヴェネト産の「ソアヴェ」をカラフェ500ml(大体4人分)注文。「ソアヴェ」とは産地名で、ガルガーネガという獰猛そうな名前の白ブドウで醸造。香りはフレッシュな柑橘系の香りで仄かに後を引く甘みもあるフルーティで美味しいワイン。軽めのおつまみにはぴったり。
イタリアンは肉魚料理のセコンドよりも先に粉もんのプリモ・ピアット頼む風習だとかで、前菜に続けて、「アダおばあちゃん直伝 鯖のスパゲッティ レモン風味」「イタリア米とアダおばあちゃんのイカスミリゾット」を2皿ずつ注文。お店のご厚意で、6人めいめいに小皿にリゾットとパスタを盛り付けてサーブしてくださる。
パスタはほぐしたサバを盛り付けたシンプルなもの。レモンピールを奢ったと見えて爽やかな香りが立って、サバの生臭みを抑えている。ソースはレモンジュースをベースにニンニク、生トマト若干を加えたもので、レモンの酸味と塩味のバランスが絶妙で、滋味あふれるサバと合わさって上等の〆サバみたいな味わい。
リゾットは、ヴェネツィア料理では定番のイカスミ。真っ黒なお米は海を凝縮したような海鮮エキスで焚き染められて滋味あふれる大御馳走。瞬時に皿が空になる。
ここでようやくセコンドと洒落こみたかったが、パスタとリゾットが重かったようで、余り沢山頼みにくい雰囲気。ただ名物と呼ばれるメニューは食べたかったので、ヴェネト州定番の仔牛レバーの煮込みを注文することにする。
サーブされた料理は、ポレンタ(とうもろこし粉のおかゆ的なもの)の上にスライスされた牛レバーと玉ねぎの煮込みを盛り付け、ルッコラを乗せたもので、しっかり煮込まれたレバーは柔らかく、玉ねぎの甘みが移った濃厚なソースもたまらない美味さ。レバー独特の香りも殆ど感じられず、出席者からも好評を博す。
合わせるはやはりヴェネト産の赤ワイン「ヴァルポリチェッラ・リパッソ」。コルヴィーナという黒ブドウ使ったヴェローナ近傍で造られるワインで、現教皇レオ14世猊下の教皇選出記念ディナーで振舞われた現地では有名なワインなのだとか。過度に濃厚に過ぎず、ブドウらしい果実味がしっかり感じられる赤ワインで、レバーのよう
なくどい料理に合わせるには丁度良い。
さてそろそろお腹がくちくなったなと思ったら、女性陣からデザートの要望があったので、ティラミスとセミフレッドを注文。ティラミスは何とヴェネツィアが発祥の地だそうで、本場伝統のティラミス、マスカルポーネのチーズケーキにココアパウダーたっぷり撒いた濃厚なケーキを美味しく頂く。
セミフレッドとは材料を混ぜてから冷やして作るイタリア特有のアイスケーキ。半解凍のクリーミーなアイスケーキはベリーの風味で実に美味。もう胃袋は限界だと思っていたのに何だかんだ言って入ってしまうのが面白い。
懐かしい面々と閉店間際まで喋っていたが、店員さんからそろそろ閉店ですとのキューがあったのでお開きにする。お会計は合計43000円。本日のゲスト1名を除いて5人で割っても1人8000円ちょっとと予想外のリーズナブルな額。
今回のお店、料理もお酒も一級品で、お店の内装もジェネリックヴェネティア旅行といった体で雰囲気抜群。店員さんのホスピタリティも素晴らしいとどこにもケチの付けようのない名店。幹事としても選んでよかったと本気で思えるお店に久々に巡り会えて大変満足。パーティにデートに色々有効活用して参りたい。