ぼくの食べ歩き日記さんが投稿した美会(東京/六本木)の口コミ詳細

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ぼくの食べ歩き日記 (30代前半・男性) 認証済

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美会乃木坂、六本木、青山一丁目/イノベーティブ、日本料理、タイ料理

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2025/09 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

「六本木『美会』─和とタイが出会う、美食の新境地

六本木の中心で、静かに、しかし確かな存在感を放つ―それが「美会」。
ここでは、タイの伝統料理と日本料理の技法が出会い、発酵・薬膳・香草・炭火といった“タイ料理の本質”を、まるで懐石やフレンチのような繊細な構成で再構築しています。

オーナであるタイ出身のフーディのビア氏が日本各地を巡り、素材と向き合いながら培った知識をベースに、フカヒレ、鮑、鱧などの高級食材を惜しみなく使用。和の「引き算」とタイの「足し算」を見事に融合させた一皿一皿は、まさに“知性が宿る美味しさ”。食通や料理人をも唸らせる独創的な世界観が広がります。

ワインペアリングは、ビア氏のフランス愛を感じさせる厳選構成。
ソムリエが料理の個性に合わせて選ぶ一杯は、まるで会話のように味のリズムを変え、タイ料理の新たな楽しみ方を教えてくれます。

店内は、木の温もりに包まれたシックで上質な空間。
カウンターでは職人技を間近に、個室ではゆったりと特別な時間を。接待や記念日、デートまで幅広いシーンに寄り添い、洗練と寛ぎを両立した“大人の隠れ家”です。

一皿ごとに驚きと物語がある——
「美会」は、まさに食の芸術を体験するための素晴らしいお店です。


<頂いた料理とワイン>
- 第1部 -

◆クンチェー・ナンプラー(牡丹海老・発酵青マンゴー)
タイでは定番の“生海鮮のナンプラー漬け”を、ここでは繊細かつ大胆に再構築。
とろけるように甘い牡丹海老に、発酵させた青マンゴーの酸味と旨味が絡み、ナンプラーの塩気が全体をキュッと引き締めます。口の中では、まるでオーケストラのように「甘・酸・塩・辛・旨+発酵」が調和し、五感が一気に覚醒。
さらに、焼きなすのペーストが隠し味として控えめに和の余韻を残し、ボタンエビの卵が加わることでまろやかさが増幅。発酵と鮮度、タイと日本、相反する要素が見事に融合した一皿となっている。

◇Highgrove English Cuvee Brut
チャールズ皇太子が創設したブランドの希少なスパークリング。英国外では日本の限られた店舗でしか味わえない激レアな一本。繊細な泡立ちにシトラス香が漂い、ドライでありながら果実の厚みも感じる。まさに“上品さと気品”を纏ったエレガントな味わいだ。


◆鱧 淡路産 百合根
淡路産の鱧を使った一皿は、まさに“和とタイの融合”。骨切りされた鱧はふんわりと火入れされ、トムヤムクンの酸味と辛味、ハーブの香りをまるごと吸い込むスポンジのよう。百合根の優しい甘みとねっとり食感が辛味の中に穏やかさを添え、タイ海老の味噌がスープに深みを加える。レモングラスやバイマックルーが香り立ち、パイナップルのほのかな酸味がアクセント。古伊万里の器に収まるその姿は、まるで“和製トムヤムの極み”。

◇Le Petit Haut Lafitte Pessac- Leognan 2019
ボルドーの名門、スミス・オー・ラフィットが手がける「ル・プティ・オー・ラフィット 2019」。カシスやチェリー、ユーカリの香りが重なり合い、口に含むと滑らかなタンニンが広がる。ラズベリーの甘酸っぱさとチョコレートの余韻が美しく、エレガントで奥行きある味わいの一本。


◆ポピアトート 鰻
タイの伝統料理・揚げ春巻きを和の技で昇華させた逸品。ライスペーパーと湯葉を重ね、香ばしく揚げた衣の中には、ふっくらと香る鰻。そこにお米とさつまいもの発酵ソースが絡み、旨みと酸味がふわっと広がる。発酵卵と牛蒡パウダーの香りが後を引き、まるで“タイと日本の風”が同時に吹き抜けるような軽やかさ。

◇Le Grange Le Landreau Muscadet Sevre & Maine Tire Sur Lie 2021
ミュスカデの名門リュノー家が生む「ル・グランジュ・ル・ランドロー」は、海風を思わせるミネラルとレモンピールのような爽やかさが印象的。鰻春巻きの香ばしさや発酵ソースの甘酸っぱさを優しく包み込む。


◆フカヒレ オップウンセン
気仙沼産フカヒレを贅沢に使い、中国の煮込み技法とタイの薬膳ハーブを掛け合わせた滋味あふれる一皿。黒胡椒とナムマンホイが織りなす深い香りに、ハーブの爽やかさが重なり、とろりとした餡が体の芯まで温めてくれる。フカヒレのステーキは外パリッ、中はぷるんと弾む食感で、特製黒酢を垂らせば旨みがさらに開花。まるで“食べる薬膳スープ”のような、癒しと快楽を同時にくれる逸品。

◇Chassagne - Montrachet 2018
白桃やシトラスの香りがふわりと広がる、クリーミーで上品な白ワイン。滑らかな舌触りとミネラル感が、フカヒレのとろみや黒酢のコクを引き立て、薬膳スパイスの余韻をやさしく包み込む。華やかで調和のとれた極上のペアリング。


◆黒鮑 佐渡島 パッタイ
佐渡島の黒鮑を贅沢に使った“海のパッタイ”。肝ソースの濃厚な旨みが麺に絡み、干し海老やナッツ、タマリンドの酸味が絶妙なバランスで広がる。花穂紫蘇がふわりと香り、和とタイが出会う瞬間を感じる。

◇Clos Saint - Theobald Pinot Gris Alace Grand Cru 'Rangen' 2008
白桃やアプリコットの香りがふわり。火山性土壌が生むミネラルの奥行きと芳醇な果実味が見事に調和。濃密なのに繊細、陽光をそのまま閉じ込めたようなグラン・クリュ。


◆太刀魚 小柴産 ミアン・プラー
小柴産の太刀魚をエゴマの実で包み、ふんわりと揚げた一品。衣の軽やかな香ばしさの中から、太刀魚の繊細な身がほろりとほどける。エゴマの実のプチプチとした食感がアクセントになり、香り高くも優しい余韻を残す。タイの伝統“ミアン・プラー”を日本の旬魚で再構築した、発想と技が光るモダン前菜。

◇Les Monts de Juchepie Chenin Sec 2020
焼きリンゴやマルメロの甘い香りがふわりと広がり、口に含むと芯のある酸が全体を引き締める。ミネラルがきらめき、余韻にはスパイスのような温かみ。12ヶ月の樽熟成がもたらす奥行きとコクが素晴らしい。


◆近江牛神戸ビーフのラープ + キャビア
タイ東北イサーンの家庭料理“ラープ”を、A5ランク和牛で贅沢に再構築。近江牛のカイノミと神戸牛サーロインが織りなす肉の旨みは、ナンプラーやライム、唐辛子、ハーブの刺激と混ざり合い、まるで香りが踊るよう。キャビアがまろやかな塩味と味の深みを加え、全体を上品にまとめ上げる。見た目はタルタル、味わいはスパイシーな肉の芸術。口に入れた瞬間、和とタイが絶妙なバランスで溶け合う感動の一皿です。

◇Vielles Vignes Morey - St Denis 1er Cru 2014
ベリーとローズの香りがふわり舞い上がりスパイシーな奥行きを添える。味わいはやわらかく、酸とタンニンのバランスが絶妙で、静かな余韻に鉄のようなミネラルがきらりと残る。ラープのスパイスやナンプラーの旨みに、ワインの酸が寄り添い、キャビアの塩味が果実味を引き立てる。濃厚さと繊細さが溶け合う瞬間、まるでフランスとタイが一皿の上で出会ったような幸福なマリアージュが生まれる。


- 第2部 -

◆サムラップ・アーハーン・タイ
- トムセーブ タイハーブ 季節の魚
- ガイヤーン クミン ターメリック(朴葉 黒さつま鶏)
- パッパクブン・ファイデーン(空芯菜 備長炭)
- 鱧 オースワン
- 炊き立て ジャスミン米
- 新秋刀魚 グリーンカレー
- ガイアーン

第2部は、まるで“タイの食卓”をそのまま再現したような定食スタイル。
南部鉄器で炊き上げたジャスミンライスがまず香りで魅了し、粒立ちふっくらでまさに主役級。
その周りを彩るのは、クミンとターメリック香る黒さつま鶏のガイヤーン、備長炭で香ばしく炒めた空芯菜、そして新秋刀魚のグリーンカレー。どれも個性を放ちながらも、ひと口ごとに五味(甘・辛・酸・塩・苦)が調和していく。
多彩な料理を組み合わせて味わう、タイの伝統的な食事法。その哲学が、ここでは見事に表現されています。ひと皿ではなく“全体で完成する”食の調和。温度や食感、香りが重なり合い、食卓全体がまるでひとつのオーケストラのよう。腹パン間違いなし!

◇Grand Rosé Brut Champagne Grand Cru 'Bouzy'
世界で唯一ブレンド製法が認められるシャンパーニュ地方で生まれた特別なロゼワイン。ワイルドストロベリーやチェリーの華やかな香り、ピノ・ノワールのスパイス感調和し、優雅で凛とした味わい。

◆ デザート
- カノムピアックプーン
くず粉で寄せたぷるぷるの食感に、パンダンリーフの芳香がふわりと広がる。甘さは控えめなのに、香りの余韻が深く、まるで緑の森を一口で味わうような心地よさ。

- できたてアイス パイナップル ジャスミン
パイナップルとジャスミンの華やかな組み合わせ。舌にのせた瞬間にとろけ、甘酸っぱさと花の香りがふんわり広がる。ジャスミンの上品な香りがパイナップルのトロピカルな酸味を包み込み、まるで“南国のブーケ”を食べているような心地よさ。

◇La Masia Maury Grenat 2021
デザートワイン。地中海の太陽を浴びた古樹グルナッシュが奏でる、濃密で甘美なハーモニー。カシスやカカオの香りが重なり、ビロードのような口当たりと長い余韻が魅惑する。まさに官能的な一杯。

2025/10/05 更新

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