ichiroid03さんが投稿した成蔵(東京/高田馬場)の口コミ詳細

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(ほぼ)ぼっち麺’s club

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移転成蔵高田馬場、西早稲田、下落合/とんかつ

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.4
      • |酒・ドリンク -
1回目

2019/02 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.4
    • | 酒・ドリンク-
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

雪室熟成豚シャ豚ブリアンかつ2個定食@成蔵

(最初に断っておきますが、このレビュー滅茶苦茶長いです。悪しからず)

JR高田馬場駅から徒歩5分。ビックボックス横の坂を戸山公園方面に上がっていくと右側のビルの角に行列が出来ている。そのおかげで場所が一発で分かる。

18:45頃訪問。以前はあまりに長い行列に辟易して諦めていたのだが、昨年の10月下旬から整理券制になったとのこと。これならそれほど並ばなくても良いのかしらと思い、様子見を兼ねて店の前まで来てみた。

店の外には8人ほど並んでいて、女性店員さんが注文を取っている。あれ?整理券配布は終わってしまったのかな?と思って尋ねてみたら、まだ大丈夫とのこと。ということで、19:50の整理券をゲット。この時点で1000円のデボジットを払う。

整理券と言っても女性店員さんの書いたホワイトボードをスマホで撮ってそれを整理券替わりにするという方式。スマホを家に忘れた時は成蔵のとんかつを食べることが出来ないシステムなので気を付けよう。スマホを持っていない人は永遠に食べられないのだろうか?(余計なお世話)

集合時間まで1時間ほど時間があるので、駅の近くまで戻って喫茶店でコーヒーを。寒空の下延々と並ばなくて済むのは大変助かる(と思っていたのだけど…)。

19:50に再び訪問。外に8人程の行列が出来ているので、その後ろに接続。間もなく、別の女性店員さんがメニューを持ってやってきて、スマホの写真で整理券(?)の確認とメニューの説明を。

この日はTOKYO Xと霧島黒豚、雪室熟成豚の3種類とのこと。銘柄豚の説明のところに愛農ナチュラルポークというのが書いてあるがこの日は取り扱いがないらしい。もしくは売り切れたのか。

折角来たのだから、シャ豚ブリアンというひれ肉の最上部位のメニューを食べようと思っていた。なので、この3種類の豚肉から1つ選べばメニューが決まる。メニューの後半に書いてある豚肉のチャート(?)を見ると、一番あっさりしていて柔らかいのが雪室熟成豚だったので、こちらをチョイスすることにする。ということで、雪室熟成豚シャ豚ブリアンかつ2個定食をオーダーする。

外に9人目として並んでいるのだが、その先の地下への階段に8人並んでいるので、列は合計17人。店内の席数は18なので、だいたい30分ぐらいで1回転して店に入れるのかなと算段していたのだが、ここから階段の所まで進むのに40分、階段の所から店に入るまで10分の計50分間並ぶことになった。

私のすぐ後に列についた中国人女性4人組は、私が店内に入ってから遅れること15分で案内されていたので、待ち時間は1時間オーバー。楽しそうにキャッキャ盛り上がっていたので、それほど退屈せずに済んだかも知れないけど。

女性店員さんにカウンターの空いている席に案内される。ちょうど店主の方が揚げている前だったので、軽く厨房の観察タイム。

まずびっくりしたのが、揚げ油の音が殆どしないこと。かつを引き上げる時に若干油跳ねの音がするぐらい。100〜120度ぐらいで揚げているのだろうか?フライというよりコンフィに近いような調理なのかも。揚げ終わった後は少々トレイの上で休めて火の入り具合を調整してるようだ。

店主の方の合図で、豚汁やごはん、小鉢などの準備を始める。カツに包丁を入れて盛り付けてカウンターの中からトレイのまま手渡される。

席について10分弱で雪室熟成豚シャ豚ブリアンかつ2個定食が提供される。

角丸の四角い皿に丸っこいフォルムのシャ豚ブリアンかつが2つとキャベツの千切り。小鉢が2つ。1つは小松菜と油揚げの煮浸し。もう1つは五目豆。漬物は胡瓜の糠漬け、大根の浅漬け、沢庵、キャベツの浅漬け。豚汁とご飯。

まずはシャ豚ブリアンかつから。衣はかなり粗めでかつと思えないような白さ。糖分の少ないパン粉を使用しているかららしい。一応切り分けられているのだが、真ん中ではなく1/4と3/4になるように包丁が入っている。

まずは1/4のほうを口に入れてみる。これは柔らかい。衣の口当たりがとても軽い。とんかつとは思えない食感。肉の中にしっかりと肉汁が閉じ込められていて、豚のひれ肉にも拘らずしっかりと肉の旨みが感じられる。へえ、これは意外。

メニューに書いてあった銘柄豚の肉質の違いが書かれたチャートを見たのだが、雪室熟成豚は3種類の中で肉質が一番柔らかく味の濃さが一番低いという表記になっていた。でも、豚肉の旨みがしっかりと感じられるぐらいの濃さだった。味の濃さが一番上だった黒豚なら、一体どれだけ濃厚な味なのだろうか?

何も付けずに1/4カットのところを食べ、次に3/4を箸で半分に割ってみる。それほど力を入れることなく切ることが出来た。その片方にカスターセットにあるピンク岩塩、もう片方にとんかつソースと芥子で食べてみる。

ピンク岩塩は、豚の旨みをさらに引き立てる感じ。とんかつソースはフルーティーでかなり甘めなタイプ。この2択だと岩塩のほうが良い。残りはピンク岩塩と少し芥子を使って食べることにした。

キャベツの千切りは素材の甘さがかなり強い。これは雪下キャベツを使っているのだろうか?甘味が強いので、とんかつソースやドレッシングは合わないかなと思い、こちらも岩塩を使うことにした。

豚汁は、白味噌タイプで若干生姜を効かせたタイプ。具は豚肉、大根、人参、牛蒡といった一般的な物。ご飯はほんの少し硬めの炊き上がり。でも、もちもちしたコシヒカリ系の品種を使っているので、単体でも美味しく食べられる。

漬け物は沢庵を除いて、なかなか良い味のものだった。小鉢は特筆すべき点はないが、漬け物以外にこういうちょっとした口直しのアイテムがあるのはとても助かる。

最初はとても口当たりの良い衣だと思っていたのだが、食べ進めていく内に段々と油を重く感じるようになってきた。まあ、低温で長時間揚げているので、衣に油が入っていくのは当然なのだが。

シャ豚ブリアンかつ2個と他の出されたものを完食したところでかなりお腹一杯な感じ。シャ豚ブリアンかつ3個だと明らかにキャパシティオーバーだと思う。美味しいから3個でもイケちゃうだろうけど、後で後悔すること必至。

取り敢えず、シャ豚ブリアンかつを食べてその味を堪能することが出来た。計2時間待たされた甲斐はあったと思う。

次回はひれかつを食べていたい。ひれ肉の場合は取る場所によってそれほど味の差があるとは思えないし…。まずはヒレかつで全銘柄制覇とか目指してみようか。そんなに訪問出来るのか?という問題はさておき。

あと、店の中に入ってみて気になったことが。

食べ終わったお客さんが席でゆっくりと寛いでいるような感じが見受けられた。1人客はそれほどでもないのだが、グループ客は大抵のんびりしている。女性店員さんが離席を促すように食べ終わった食器を下げに来るのだけど、それでも全然席を立素振りを見せない。うーん、回転が良くない原因はこれかしら?

念願の成蔵のとんかつを食べて放心状態になっている、もしくは長い時間待たされたのでゆっくり座っていたい、高い代金を払ったのだから寛ぐのは当然と思っているとか、理由は様々なんだろうけど。

私は長蛇の列が出来るような店でのんびり寛げるほど図太い神経を持ち合わせていないので、食べ終わった後は早々に会計を。この時点でデポジットの1000円分値引きして代金を払う。

店を出ると既に21:10になっていた。整理券を貰ってから既に2時間半が経過。成蔵で美味しいとんかつを味わうためには時間と体力が必要なことが良く分かった。


2019/02/11 更新

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