「一期一食」さんが投稿した富小路 やま岸(京都/河原町)の口コミ詳細

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「一期一食」

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富小路 やま岸京都河原町、烏丸、京都市役所前/日本料理

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.9
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2017/08 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.9
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

渓流で躍動する鮎の如き。


富小路四条から少し上ったところに品良く佇む日本料理店

オープンして2年程だったかと。

今年最もブレイクした和食店とも聞くが、18:00からの1回転目は来年4月迄お席の空きはなく、私も21:00からの2回転目を予約の上で

格子の引き戸を開けると、石畳を足元行灯が優しく照らす、そんな風情のある小径が奥へと続き、京都に帰って来たなと言う気分に。

山岸さん、女将さんにお出迎え、ご挨拶いただくが、何とも心地良い笑顔と物腰の柔らかさ。

お料理は16,000円(税別)のコースのみ

シンプルに調理しても充分美味しい素材だろうが、直球だけでなく、創造性を巧みに織り交ぜ、最後まで、美味しく、且つ楽しくいただける

また、走り・旬・名残もバランス良く、季節の移ろいを感じながらの、印象に残る2時間となった。

このクオリティを1日2回転。爽やかな笑顔を絶やさず、元気も分けてもらえる。

料理だけでなく、茶道・華道・書もかなりの方らしい。

バイタリティ溢れがながらも、しなやかで凛としている、山岸さんと女将さんのお店は美しい渓流で躍動する鮎の様だ。

大変満足しました。

予約は大変ですが、また必ずお邪魔させていただきますね。


<お料理>
◆先付
淡路島の鮑・雲丹・冬瓜のジュレがけ:上質な素材の旨味に程よい酸味のあるジュレが調和しており、口の中が整えられる。

◆蒸物
蓴菜の飯蒸しを煮えばなで:白米には壬生菜の漬物が和えられており、それだけだとやや塩味が強いが、蓴菜のゼラチン質が全体を柔らかく包んで、美しい衣装を纏った様な、山岸さんが自信作と仰る通り質の高い一品に仕上っている。

◆御椀
淡路島の鱧に銀杏のすり流し:鱧は肉厚で旨味十分、走りの銀杏は、香りや風味を巧みに上品に纏めている。夏から秋への移り変わりを感じる印象的な椀。

◆向付
三重の真魚鰹・剣先烏賊・鮪の脳天を胡麻塩と醤油で:真魚鰹の食感とほんのり品の良い甘みが素晴らしい。

◆八寸
杉八寸で周山の天然鮎と薩摩芋:周山には澄んだ渓流があり鮎で知られる場所。鮎の原体験は故郷嵐山で鵜飼を楽しみながらいただいた鮎の塩焼き弁当。その後も何度かいただいたが・・・じっくり時間をかけて炭火を入れた鮎は別物。焼き・塩の加減いずれも良く、鮎ってこんなに芳醇で甘みのあるものだったのかと。薩摩藷には五山の送り火「大文字」の焼き印が施されており、ご先祖様に思いを馳せる。

◆炊合
鰊那須:山岸さんが「直球勝負」と。じっくり炊いたであろう鰊は柔らかく、旨味や脂分を茄子が上手く吸っており、見事な直球に参りました。構成的にも、おばんざい的なものがここで入ることで少し落ち着ける。

◆小皿
甘海老のなめろう風:味噌床につけたものに南高梅で風味づけ、さっぱりした酸味で海老の甘さが引き立つ。

板屋貝の昆布締め肝和えで:魚醤で風味付けされている。滋味豊かでお酒が進んで困る一品。

焼き無花果:言うことなし、美味い。

玉蜀黍と枝豆のかき揚げ

◆凌ぎ
鮪と海鼠腸の手巻き寿司:海鼠腸の量がやや多い様に感じる。鮪の旨味も海苔の風味も海鼠腸に覆われている印象。

雲丹の手巻き寿司:蝦夷馬糞雲丹と北紫雲丹から選択でき、後者で。粒の大きな雲丹は濃厚かつクリーミー。2列、3列にして召し上がる方も居られる様だが、身分相応に1列で。

◆焼物
焼き鰈:普段は刺身か煮付けだが、よく脂がのり、上品ながらも強めの旨味に、鰈と言うよりは、上質な喉黒をいただいている様にさえ感じる。

◆食事
おくどさんで土鍋で炊いたご飯。やや柔らかめの炊き加減だが、長野県のお米は硬質米か、とても美味しい。お供には、おじゃこ、明太子、なめ茸

そして最後に、鮪と烏賊のお造りに卵黄を落とした一皿が。お酒の肴でも、海鮮丼でもご自由にと、まさにトドメの一撃。

◆水物
小豆餡の最中とお薄
流石お茶の先生、上品で仄かな香りが、お席を穏やかに心地良く締めくくってくれる。

<お酒>
サッポロ黒ラベル・中瓶
京乃辛口・特別純米・冷酒・1号
日本酒・銘柄失念・冷酒・1号

  • 外観

  • 外観

  • エントランス

  • 先付:淡路島の鮑・雲丹・冬瓜のジュレがけ

  • 蒸物:蓴菜の飯蒸しを煮えばなで

  • 御椀:淡路島の鱧に銀杏のすり流し

  • 向付:三重の真魚鰹・剣先烏賊・鮪の脳天を胡麻塩と醤油で

  • 八寸の鮎

  • 八寸:杉八寸で周山の天然鮎と薩摩芋

  • 炊合:鰊那須

  • 小皿:甘海老のなめろう風

  • 小皿:焼き無花果

  • 小皿:板屋貝の昆布締め肝和えで

  • 小皿:玉蜀黍と枝豆のかき揚げ

  • 凌ぎの雲丹2種

  • 凌ぎ:鮪と海鼠腸の手巻き寿司

  • 凌ぎの雲丹:北紫雲丹

  • 凌ぎ:雲丹の手巻き寿司

  • 焼物:鰈

  • 食事

  • 食事のお供

  • 食事のお供

  • 水物

  • おうす

2018/05/19 更新

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