2回
2023/08 訪問
これが武蔵新城駅で降りる唯一の理由
武蔵新城駅、、どこ?
最初に駅名を聞いた時の僕の感想だった。
うららで活躍された沢石さんが新店舗を出すという情報をとあるグルメ仲間から聞いた時の事であったと記憶している。
そもそも東京には武蔵の名を冠した駅名が多すぎる。
東京、神奈川、埼玉の一部が武蔵の国と呼ばれていた事に由来するのだが、それは話の本筋から脱線するので
またどこか別の機会で紹介させてもらう事にする。
さて、話を本題に戻すと、さわいしである。
心弾ませ武蔵新城駅に降り立つ。何もない。
Googleマップが指し示すポイント目掛けて歩く事
10分弱。
鮮やかな黄色い看板とさわいしの文字が目に飛び込んできた。
オープン10分前だったので店前のベンチに腰掛け時間を潰していると、続々とさわいし目当ての客が集まってくる。
19時ちょうど。店のトビラが開き、客の名前が呼ばれ始める。
どうやら皆、2名以上で来ており、1名客は私だけのようだ。ほんの少しの気恥しさと1人で行動できる自分への誇らしさが入り交じる複雑な感情を感じつつ入店。
オープンお祝いのレッドブルを店主に渡し
1人カウンターにつく。
約6テーブルとカウンターが6席?ほどの店内は開店祝いの花が所狭しと並べられていて新装開店の誉れを称えている。
蒸し暑い夏の日、この日はおまかせコースに統一されていた。このおまかせコースが後々あんな出来事を引き起こすなんてこの時は思ってもみなかった。
話はまた横道に逸れるのだが、店主と個別のやり取りが可能な方であればおまかせコースの注文を可能にしているそう。
席につき、ウーロン茶をいただく。
私はもっぱらノンアルコールだ。
この文章もシラフで書いている。
ウーロン茶の二口目を啜ったタイミングで
1品目が到着した。
キムチだ。白菜とカクテキの二種。
程よい辛味が胃袋を食事モードへのスムーズな移行の手助けとなる。
2品目は代名詞と言っても過言ではないウルテ刺し。
関東で見かけることも最近は多くなってきたが
これほどまで柔らかいウルテ刺しを僕はまだ知らない。
3品目はセンマイ刺し
爆発力はないかもしれないが、高水準な仕事はかつてのバント職人川合選手を彷彿とさせる。
続いていよいよ満を持して待ちに待った焼き物に入る。
タンだ。
これまで生きてきた人生を否定する事になりかねないため
軽々しくこの言葉を使いたくないのだが、あえて使わせてもらうと最高だ。
違う個体のタンが一切れずつ用意されており、同じ銘柄であっても個体差があるという事を痛感させられた。
我々も日本人、外国人ではなく、個人を見ていきたいものだ。
続いてハラミ序盤にしてクライマックスが訪れた
魔法少女まどかマギカの第3話でマミさんの首が飛んだ時ほどの衝撃だ。
それまでふわふわ少女系アニメでしかなかったのが
一変、闇堕ちアニメに早変わりしたのだ。
そのぐらいのインパクトがあるハラミであった。
このハラミを焼き上げるのは至難の業である。
隣の席の焼肉屋で働いていた小柄な女性の焼き方を見様見真似でやる事、10分。美しいハラミが焼き上がった。
あぁ、美味しい。
もう何もいらない。今ならピトーを討った時のゴンの気持ちが痛いほどわかる。
しかし、まだまだ焼肉は続く。
サガリ→ツラミ→レバー→シビレ→ホルモン
怒涛のホルモン祭り。
どれも美味しい。
特にサガリ、ツラミ、レバー、シビレ、ホルモンが美味しかった。全てだ。
ここから正肉が続く。
部位は正直、覚えていない。
ただ、見た目や匂いや焼き加減や全てを怖いくらい覚えている。
1週間以上経っているのにおかしいと自分でも思う。
ねぇ、仲宗根さん。
いよいよ、締めである。
締めはカレーライス。
焼肉屋さんのカレーはお肉の端材を入れている事が多く
肉の旨味がカレーに溶け込むので美味い、と祖父が言っていた気がする。
祖父は間違っていなかった。
美味しいよ、天国の祖父に届いて欲しいと願って止まない。
今後、行かざるを得ない店、さわいし。
忘れられない店がまたひとつ。
ご馳走様でした。
2023/08/28 更新
また来ました。武蔵新城。
遠いとわかっていても来てしまう。
そんな魔力がさわいしにはある
しかも今回はさわいしを愛してやまない
インフルエンサーの方とご一緒させて頂けるという事で
胸の高鳴りが抑えきれない。
お肉が出てくるまでの刺しだけでこちらはノックアウト寸前
いよいよ焼き、となって出てくるのはタンだ!
厚めにカットされたタンはうまみをギュッと閉じ込められている
そしてハラミ。焼肉界ではトップの厚さではないだろうか。
そしてここからホルモン、正肉と10品以上が続く。
ずっと食べていたいが、ゴールは来てしまうもので
締めの冷麺とユッケジャンラーメンを頂きクローズ。
最高の焼肉体験をさせてもらいました。
ごちそうさまでした。