2回
2015/08 訪問
エッジの効いた中華店
ランチで訪問。紹介でハードルを上げての訪問にも関わらず、軽く飛び越えてしまう衝撃の旨さ。納得。
2人で、担々麺セット、あんかけチャーハンセット、麻婆豆腐定食、杏仁豆腐2個を注文。
え!?3つですか?との反応も、もちろんYES。
総じて、味が深い。四川なので麻婆豆腐は辛いが、辛いだけでなく甜麺醤?など深みのある味が非常においしい。
担々麺は、ゴマ系。はしごのうまさとはまた違ううまさ。これも深い。ゴマ系では、今まで食べた中でトップレベル。
杏仁豆腐は、あんずの種を100%絞ったこれぞ本物とうなる贅沢な味。
逆に少々残念だったのは、あんかけチャーハン。そのまま食べれば、味付けもしっかりでパラパラの誰でもおいしい系。
ただ、あんかけの味がチャーハンに勝ってしまっているのは、常連客に飽きさせないためのアレンジなのか。
ホールは、日本人で対応も良い。やはり日本人シェフでちゃんと修業した方の料理は、間違いない。
値段もこの質にしては安い。ぜひとも夜に出かけてみたいお店である。
この高級路線のこの地域で勝ち残っていけるのは、リピート客を惹きつけるに十分すぎる味のレベル、そして雰囲気だろう。
トイレはシャレオツで綺麗。店内の小物も気を遣っているし、掃除も行き届いている。
35席はあるだろうが、4席のテーブルを相席で2人までしか座らせないのも気配りか。
回転率を考えてしまう私は、4人座ってもらっても…と思ってしまう。
ランチ客の9割が女性だったが、その理由がわかる。一人でも気軽に並んで入れる。
テーブルクロスの上には、汚れ防止?の透明アクリル板があった。
クロス交換の時間とリネンコスト削減だろうが、夜はなくなるのだろうか。気になる。
エッジの効いた中華店がここにもあった。
2017/09/30 更新
神田、淡路町駅から徒歩3分。藪蕎麦や翔山亭など高級な雰囲気となる一角に、いかにも中国料理を彷彿させる竹で装飾された有名店がある。
ランチも常に並ぶが、夜はやはり予約は必須である。
ランチで三回、ディナーも五回は行っているが、常にぶれない美味しさ。
店内はこじんまりとしている割りに落ち着く雰囲気。
全ての席にあるベンチシート、ブラウン系でまとめられた落ち着いた内装かもしれない。
席の間隔は、どちらかと言うと結構狭い。6人席にすると奥の人はトイレに立つときは全員出る必要がある。
にも関わらずなぜか肩肘張らず落ち着く。
トイレも一つ一つのアイテムがオーナーのこだわりを感じさせる。女性にとっては、これもリピートを促す一つの差別化なのかもしれない。
接待利用を促すホームページにある通り、中年ビジネスマン達の会食が多い。あとは、デート、女子会、年配客だ。
遠くからわざわざ訪れる様子も伺える。
休日のランチ時には、老夫婦が遠くから訪れ、アルコールと絶品中国料理を嗜んでいる姿もしばしば見られる。
全体的に四川料理系には花椒が多用されており、特に麻婆豆腐と担々麺は痺れる。
ちょっと痺れ過ぎの感もあるが、ここまでくるともう好みの問題である。雲林坊は、個人的には痺れすぎで味がわからなくなるので全く好みではないが、常に客が並んでいる。
フカヒレは、当然グラムによって価格が変わるが、300グラムくらいのビッグサイズも用意してもらえる。
また、その大きさが入る大皿がまた高級感を醸し出す。
紹興酒は、他の中国料理店に比べて種類が豊富で、風味を比較できるレーダーチャートまで備えてある。
ただ、ワインに関しては、申し訳ない程度のラインナップで少々残念な感じが強い。ただ、そこまでワインとのマリアージュを求める客も少なければ、ここで攻めなくても良いのかもしれない。
スタッフの対応は、ベテラン色の強いマネージャーが安定感あるサービス。ただ、最近は外国人スタッフも多く、少々おもてなし感が低下したのは否めない。
厨房も、何故か外国人の調理補助が多い。コスト意識からによるものなのか、最近飲食店での採用が難しいことからなのかはわからない。
この地で大成功を果たし、担々麺専門店でチェーン展開を進める雲林。
これもひとえに、ぶれない味と、美味へのあくなき追及の賜物であろう。
いつも美味しい中国料理をありがとうございます。ごちそうさまでした。