11回
2024/11 訪問
高崎名物の絶品かつ丼
高崎の街角に、時を超えて静かに佇む一杯がある。栄寿亭のカツ丼。カツ丼の中でも“玉子なし”のきわめてシンプルな構成だが、そこに込められた手間と歴史を思えば、丼から聞こえてくるのは時間の声のようでもある。
店舗に足を踏み入れれば、生真面目な空気に包まれる。古いながら清潔なカウンターは、四代にわたる記憶と敬意が積み重なった場所だ。隣の客は慣れた雰囲気で「A丼、お願いします」と頼んでいる。そうか、常連にとって「A丼」はいつものものなのだ。「カツ丼のA」と頼むはド素人。
やがて運ばれてきたカツ丼は、淡い醤油色のタレでしっとりと光るカツが、ご飯を見下ろすように3枚、静かに横たわっている。卵でとじられることを拒否した潔さ。その甘しょっぱさが染みた衣に歯を立てれば、カツはほどよく柔らかく、噛むほどにじんわりとした満足が胃に広る。
ご飯はコシヒカリ。タレが染み込みやすい粒立ちに、舌が自然と肯く。余計な具材は一切なく、カツ、ご飯、タレの三位一体で勝負する強さ。それでも薄くも軽すぎてもない、濃密な安心感を丼が抱いている。
行列は日常風景だが、待つ価値がわかる一杯。観光地の華美な食ではなく、地元に根差した“当たり前”の味。朝5時半から深夜まで続く仕込みの匠が、量産や時短に屈することなく守り抜いてきた味。高崎の人がこぞって通う理由がすべて、ここにある。
栄寿亭のかつ丼-それは、高崎の食卓に寄り添う「心の一杯」。決して大げさなものではない。だが、これ以上の褒め言葉は要らない。栄寿亭に湧く温かさが、丼越しに確かに伝わってくる。美味しかったのでまた訪問したいと思います。ごちそうさまでした。
2025/10/02 更新
2024/06 訪問
高崎駅西口「栄寿亭」で味わう100年の伝統と至高のカツ丼
高崎市あら町、創業大正8年(1919年)という歴史を誇る栄寿亭。駅から徒歩6分ほどの場所にある老舗食堂で、手軽な価格ながら“和風タレかつ丼”として長く愛されてきた名店です。  今回私は、その看板メニュー「カツ丼A(玉子なし)」をいただきました。
まず、店内に入るとカウンター15席のみというコンパクトな空間。静かに流れる時間が、町の食堂としての落ち着きと誠実さを感じさせます。  提供もスムーズ。カウンター越しに見える厨房では、モモ肉のカツが次々と和風醤油ベースのタレにくぐらせられ、ご飯の上に整然と並べられていきます。丁寧さが、ほんの数分の滞在で伝わる職人技です。
到着したカツ丼A。ご飯の上に、タレにしっかり浸された上州もち豚のカツが3枚。卵でとじない仕様がこの店の“型”。衣に染みた甘めの出汁が、ご飯一粒一粒を濡らし、口に運ぶたびにタレの香りとともに“揚げたて感”が広がります。カツは厚すぎず、噛んだ瞬間に肉の旨味とタレの余韻が溶け合う。飲み込んだ後も舌の端にほんのり残る余韻が、昼の喧騒の中の小さな贅沢を感じさせてくれます。 この店が特筆すべきは、「玉子なし」「卵ひき」と選べる3種類(A=玉子なし、B=卵ひき、C=玉子なしジャンボ)のカツ丼を500円前後で提供している点。大正8年以来、変わらぬ構成で、多くの地元客に支持され続けてきました。
ランチのひととき、仕事で煮詰まった頭と体にこの一杯が染みる。派手さはないが、日常の中で確かな満足を与えてくれる。「またこのリズムに戻ろう」と思わせてくれる背中を押してくれる味です。美味しかったので、また訪問したいと思います。ごちそうさまでした。
2025/11/08 更新
2023/12 訪問
高崎の誇り「栄寿亭」伝統のA丼
高崎市あら町にある「栄寿亭」さんに再訪しました。今回も注文したのは、迷わず「A丼」。たれカツ丼というシンプルながら完成度の高い一杯です。
高崎が「パスタの街」として注目されるようになる前から、栄寿亭さんは地元民にとって欠かせない存在でした。その歴史と味の積み重ねが、ここを「絶メシ」として語り継がれる理由なのでしょう。新潟のたれカツ丼が全国的に有名ですが、高崎市民が胸を張って「ここが最高だ!」と言える店…栄寿亭さんには高崎の愛があります。
何度食べても驚くのが、お米のクオリティ。ふっくらと炊き上がったご飯に、甘辛い秘伝のタレがしみ込み、揚げたてのカツと絶妙に調和します。3枚のカツがご飯を覆うこの景色は、いつ見ても食欲をそそります。添えられた黄色い沢庵のアクセントも最高で、箸休めとして完璧な仕事をしています。
店内はカウンターのみ。地元民も観光客も肩を並べ、熱々のカツ丼に舌鼓を打つ様子がこの店の魅力を物語っています。雰囲気は昭和そのもので、どこか懐かしさを感じる空間です。高崎市の食文化に深く根付いた名店として、これからも多くの人に愛され続けてほしいと願っています。間違っても、高崎名物という名に胡坐をかいたクソ駅弁を買うのではなく、栄寿亭さんのこの一杯に触れてほしい。これが高崎の魂です。美味しかったのでまた訪問したいと思います。ごちそうさまでした。
2025/01/13 更新
2023/04 訪問
高崎名物の名の通りの栄寿亭のカツ丼
高崎名物の食べ物と言えば何だろう?やはり最近はパスタでしょうか。ですが、あまり知られていないところとして、当栄寿亭さんのカツ丼は高崎名物と言えると思います。
今日も店内に入ると行列が。カツ丼を求める高崎市民で溢れます。店内はカウンターのみですが、みなムシャムシャとカツ丼を食べています。卵とじのカツ丼(B丼)も人気ですが、私としてはやはり伝統のたれカツ丼(A丼)でしょう。もう何回も食べていますが、個人的には、高崎で栄寿亭のカツ丼の右に出るものはありません。豚肉も油も衣も厳選されており、何よりお米が美味しく群馬県民好みです。個人的には高崎の有名駅弁系はとんでもない観光客だましだと思っていますが…。
高崎駅でとんでもない駅弁を買ってしまい電車を1時間待つぐらいなら、当栄寿亭さんで美味しいかつ丼を食べて、新潟や長野に足を伸ばすのがよろしいかと思います。美味しかったのでまた訪問したいと思います。ごちそうさまでした。
2023/09/29 更新
2022/10 訪問
高崎の名店~名物!栄寿亭のカツ丼~
高崎市あら町にありますのが「栄寿亭」さんです。どちらかというとファストフード的な老舗のカツ丼屋さんです。高崎名物という名にふさわしい、素晴らしいかつ丼がいただけます。
カツ丼と言っても基本はA丼(卵なしのたれカツ丼)です。B丼という通常のカツ丼もありますが、個人的にはA丼がおススメです。食べやすいコンパクトなカツが3個載っています。ご飯の炊き具合がGood!!お米が活きています。このタレも老舗らしく継ぎ足し継ぎ足し使われているような気がします。実に美味しいタレですが、すべてのバランスが完璧ですね!
高崎はパスタの街として有名になりつつありますが、こういう昔ながらの食べ物も味わうことができます。もし高崎に来た際には是非訪れていただきたい名店です。美味しかったのでまた訪問したいと思います。ごちそうさまでした。
2023/10/22 更新
2019/12 訪問
高崎名物の名は伊達ではない
高崎市の中心部「あら町」にある栄寿亭さん。ここのカツ丼は「たれカツ丼」です。新潟が有名ですが、ここ群馬県高崎市にもその名店があります。
マスターはいつ行っても若々しくて時間の流れを感じません。かつて、親父さんが厨房で肉を叩いていたころから通っています。あぁ懐かしい。昔から変わらないうまさ。高崎の名物と名乗るのにふさわしい名店であると思います。黄色い沢庵も美味しいです。サービスでお茶を出してくれました。忙しいのに心遣いにも感謝です。
これからも頑張って繁盛して欲しい名店です。カウンター席のみなので大勢で行く感じではありませんが、高崎へ来たら是非。
2019/12/23 更新
群馬県高崎市で一番すばらしい食べ物。
2019/01/15 更新