この口コミは、高前バイパスさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.7
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 3.4
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|雰囲気 3.8
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|CP 3.7
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス3.4
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| 雰囲気3.8
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| CP3.7
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| 酒・ドリンク- ]
[うなぎ] 焼きの香りこそがうなぎの魂-上諏訪「うな富」
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よく焼けたうなぎうまー!インスタ映えも間違いなしです
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蒸してあるのかと思ったら焼いているタイプのうなぎでビックリ!
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漬物があることでインスタ映えしていい感じ
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開店前から行列で人気店であることが一目瞭然でした✨
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2025/08/15 更新
長野県上諏訪市の「うな富」で、うな丼 上(3,500円)をいただく。このうな丼のために、諏訪大社巡りにやってきた。
思えば本社勤務時代、銀座の某デパートで催された“うなぎ実演販売”のイベントに、取材兼用の食事で招かれたことがあった。各地から名店が集まり、焼き・蒸し・地焼き・関東風、あらゆる流派の名人が火花を散らす中、蒸しの柔らかさにうっとりする審査員が多い中、私は一口でこう断言した。
「この脂の香りと皮の張り、この旨みの密度…蒸しでは絶対に出せない。焼きの技です。」
会場が静まり返った瞬間を今でも鮮明に覚えている。蒸しの柔らかさも確かに魅力だが、炭火の上で皮目をパリリと焼き上げ、脂を落としながら旨みを閉じ込める焼きのうなぎは、噛みしめるごとに滋味が溢れる。“うなぎの本質は焼きにある”と確信している。そして案の定、その焼きうなぎの名店を推した私の評価は大当たり。連日行列のできる人気店となったのである。後日、社主に「君の舌は本物だ」と称えられたのだ。
そんな私が、今回の「うな富」を訪問。開店前、店の前には長蛇の列。並んでいるのは、どう見てもスマホ片手の観光客ばかり。こういう輩は、とりあえず「名物だから」、「映えるから」という理由で箸をつけ、写真を撮って満足する。うなぎの脂の質も、皮の張りも、そもそも焼きと蒸しの違いすら理解していない。彼らの舌は、コンビニのうな重と高級店のうな丼の差を、写真映え以外では判別できないのだ。
さて、うな丼上(3,500円)をいただく。昨今の物価高で財布が痛む…。焼きの香ばしさが立ちのぼり、箸を入れると、皮の裏に閉じ込められた脂がふわりと解けていく。身はふっくらしながらも、繊維の一本一本に凝縮された旨みが噛むごとにあふれ出す。これはまさに“地焼き”の真骨頂。タレもあえて甘くせず、焼きの香りを引き立てる絶妙な塩梅。
外で順番待ちしていた観光客たちの顔を思い出す。きっと彼らの中には「関東風蒸し」しか食べたことがない者も多いだろう。ふんわり蒸しただけのうなぎを“上品”と勘違いし、この本物の焼きうなぎを「硬い」などと言う輩もいるに違いない。しかし、焼きの香りと皮の旨みこそ、うなぎの本質なのだ。「うな富」の一杯を前にして、私は改めて確信した。やはり本物を見抜ける舌は、経験と修羅場で鍛えられるのだ、と。美味しかったので、また訪問したいと思います。ごちそうさまでした。