2回
2016/12 訪問
生ける伝説の料理人 西健一郎さんに会う『京味』
親愛なるマイレビュアーさんのお誘いで,オフ会に参加しました
実は,私は京味って『まぁ,食べログで人気の和食屋』程度でしか認知していませんでした
だから,料理人 西健一郎さんの名前も,実はよくわかりませんでした
名店ではあるので,凄い料理人だろうとは思ってはいたのですが(;'∀')
そんなビギナーな私ですから,集まったレビュアーの方々の貴重なお話は,凄く勉強になるんです
このお店は,写真撮影禁止です
1階のカウンターは,メモすら禁止なんだそうです
はっきり言って,個室利用でしたから撮ろうと思えば撮れます
だけど,この辺のルールを暗黙の了解で守るのが,モラルであると思うんです
この日のメニューを記憶を辿って列挙しておきます
① 飯蒸し(海鼠腸のせ)
②カマス,ユリ根,ごぼう
③雲子(白子のゼリーよせ)
④セイコガニ(間人のお隣,松山津居山港産)
⑤エビイモの唐揚げ
⑥明石の鯛,ふぐ(バクダン付き)
⑦丸豆腐(すっぽん)
⑧モロコ
⑨かぶらとかいなえび
⑩ぐじ(炒り米蒸し)
⑪はらすご飯
⑫くず切り,わらび餅,ぜんざい(いずれかから選択)
全て美味しいのは,当たり前なんです
とびきり衝撃のある美味しい物はありそうでない感じ
後半に,店主である西さんが,個室にご挨拶に来てくれました
ご挨拶というか,給仕をしながら,弟子の話,料理の話,修行の話,料理人としての話
特徴ある口調で,割と小さな声ではありますが,こ気味良い関西弁でユーモア含めてお話ししてくれました
帰り際には,寒い中立ち話に花が咲いてしまって,各々写真撮影なんかもしちゃいました
西さんは,常に『お客様』と呼び,サービス精神を最後まで忘れていませんでした
もうお年です,なのに下駄をはいて,ゆっくりとした歩調
私達が見えなくなるまで,お辞儀をして見送ってくれました
体は弱弱しい所も見えたんですが,いやいや目の輝きは生き生きとしているように映ったんです
実直に,守るべき基礎と原理と原則を,直向きに守り,続け,伝えてきたんだと思うんです
お弟子さん達は,皆が大繁盛している
その背骨を,きっと厳しく叩き込んで,血に,魂に,刷り込んできたんだろう
生きる伝説の料理人であるという事は,実は帰宅してから調べて知ったんです
だけど,実際にお店に行って,西さんと少しでも接してしまうと
そんな知識なんかよりも,体で実感できるのです
金額も高い!次回の予約は半年後!何が美味しかったか?そんな事どうでもよくなっちゃいました( ´∀` )
それでも,また西さんに会いに行こうと思ってしまいました
西さんの料理の奥行きは,これから可能な限り味わって行こうと思います
貴重な体験でした
招待してくれた友人,殆ど初対面のレビュアーの皆さん,友人の皆さん
心より感謝いたします
2016/12/05 更新
最近の人気店は,いよいよ次回の予約を取ることすら出来なくなってきました
飲食バブル真っ只中を,かなり痛感しています
半年ぶりの京味さんも,この日を最後に次回の予約は取って帰れなくなっちゃいました
ちょっと残念ですが,お店を長きに渡って支えてきた常連さんにこそ
その席を確保すべきだと思います
最近の私のポリシーも,同席させていただいたお店は
いくら美味しいお店で,いくらプレミアムシートであっても,あいのり予約を取らないようにしました
それは,上に書いた『常連さんにこそ』の精神なんです(笑)
大切なのは,自分で自分のお店を発掘することですよね
この日の京味さんは,カウンターで頂いたのですが
板前さんが8人位板場に立ってて,ド迫力
臨場感が最高です
とびきりの食材をひけらかさずとも,楽しいトークを繰り広げなくても
この雰囲気は,他の飲食店には見られない最高のエンターテイメントに見えました
流石,京味といったところですね(人´∀`).☆.。.:*・゚