オカちゃんの食だよりさんが投稿した居酒屋ふく郎(青森/青森)の口コミ詳細

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オカちゃんの食だより

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居酒屋ふく郎青森/居酒屋、海鮮

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  • 夜の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

青森市 「ふく郎」 ~オカちゃんの居酒屋放浪記~

 その店は、北の港町の繁華街の喧騒を離れた裏通りにひっそりと佇んでいた。

 店は、いい感じに古びたしもた屋風の一軒家である。 「地酒地肴」の大きな看板と「佞武多(ねぶた)」が目印。

 青森市安方1-10-12 「ふく郎」。

 居酒屋巡りのバイブル「居酒屋味酒覧(いざかやみしゅらん)」で、著者太田和彦氏に、”西の「さきと」、東の「ふく郎」、東日本屈指の名居酒屋”と言わしめたお店である。 居酒屋巡りにはまって、弘前から電車で小1時間の青森市にこの名店があることを知り、今回が初来店である。
 粋なえび茶の暖簾をくぐって店内に入ると、まずこの「ねぶた」が迎えてくれる。

 夕方5時開店だが、早めに着くともう暖簾が出ていたので、一番客で入店。 カウンターの片隅に座った。

 とりあえず生ビール。ヱビス。

 冷たいビールで喉を潤し、メニューを眺める。 ちなみに、メニューは店内の手書きの貼り紙だけ。 そして、ご主人から写真の撮影許可をいただく。
 カウンターには店名の由来と思われるフクロウの置物が所狭しとならんでいる。

 お通し。

 キスに似た味の淡白な白身魚の素揚げ。 これが、また絶品。ビールにとても合う。 魚の名前を二度聞いたが、これが聞きなれない名前で、結局わからずじまい(笑)。
 カウンターの一つ隣の老夫婦が、それ何ですか?と聞いてきた。 おいしそうで、頼みたいと言うので、お通しだからじき行きます。と答え、人の喰ってるものはおいしそうに見えるからと、大笑いした。
 ここら辺から平日だというのに、カウンターは客で埋まり、お隣さんと和気あいあいの雰囲気になってきた。 いいぞ〜。
 酒と肴と人。 この三つが居酒屋の楽しみであり、僕が居酒屋通いをする大きな理由の一つである。

 コウナゴちーず焼。

 有機野菜のポテトサラダ。

 ポテトサラダにソースをかけて酒のアテにするのが好きなのだが、ここのポテサラは、最初からソースがかかって登場。 酒飲みの気持ちがよくわかっている。

 お刺身ちょっと盛。

 魚は、平政、タコ、イカ、ホタテに平目。 新鮮な地魚がちょこっとずつ盛られて、たくさん種類を味わえる。 来店するほとんどの客が頼む、このお店の売り。 これで980円は嬉しい。 魚の種類は、その日の仕入れしだい。ちなみに、隣の客には海老が盛られていたので、主人のあんばい次第で種類が変わるらしい。
 すぐに、日本酒のぬる燗にシフト。 壁紙の「東の麓」という酒が聞いたことのない名前なので尋ねると、山形の地酒で青森の杜氏が作っているお酒だという。
 というわけで、「東の麓(あずまのふもと)」の純米酒に。

 常連風のお隣さんのおすすめで頼んだが、これがまた辛口のお酒で、刺身にとても合って、気に入った。
 常連風のお隣りさんに「地元の方ですか?」と尋ねると、なんと東京の方だった。 ここのご主人が気に入って、東京から主人に会うために通い詰めているという。 「やはり、太田和彦ですか?」と聞かれたので、そうだと答え、居酒屋談義に花が咲く。 僕が逆に地元だとわかると、弘前の居酒屋情報を聞いてきたので、色々教えると、それを聞きつけたカウンターの隅で一人飲んでいた女性が、「横浜からお酒を飲みに来てるのですが、これから弘前に行くのでいいお店ないですか?」と寄って来た。 汚いお店だけどと教えると、「汚い店ほどいい」と言って笑った。

 津軽純米吟醸 愛娘(めご)。

 このお店のプライベートブランドで、ここでしか飲めないというので頼んだ。 愛娘と書いて「めご」と呼ぶ。 めんこい=めご。津軽弁で「可愛い」という意味のお酒。 とてもフルーティーで、僕にとっては水みたいにごくごく飲める飲みやすいお酒だった。
 Hさんという隣の常連さんとは、歳あんばいも近かったので、お酒の話から趣味や音楽のことまで、話が盛り上がった。 旅行社に勤めていた経験もあり、日本全国回ったので観光はもう飽きて、おいしい酒だけを飲みに旅していると言う。
 話に夢中になっておしぼりを使おうとしたら、右隣の年配の客から「それ、俺の」と注意された。 丁重に謝ると、「よくあることだから。俺なんか肴まで喰われたこともある」と笑いあった。 これがきっかけで、右隣の客とも仲がよくなり、三人で話に華が咲いた。 右隣の客は、東京小岩の出身だが趣味の魚釣りが高じて千葉の館山に引っ越したとのこと。 おいしい魚を求めて、昨日は福島。今日は青森。明日は気の向くままどこに行くかわからないと言う。この店はお気に入りの店の一つだとのこと。 うらやましい悠々自適の方だった。
 気が付けば、2時間があっという間に過ぎた。 もっと飲みたい気持ちはあったが、込み合っているお店に悪いので、勘定を頼んだ。 話に夢中になっているうちに酒も進み、結局、生ビール1杯、日本酒4合、レモン酎ハイ2杯を飲んでしまった。 これは、おいしいお酒を飲んだ証。
 それにしても、カウンターは地元民は僕一人。 駅が近いせいもあるだろうが、ほとんどが旅人。東京、横浜、千葉と、全国区のお店だった。 寂しがるHさんと電話番号交換をし、再開を誓って店を出た。

 
 
 実は、カウンターの隅の荒井由実の古いシングルレコードが気になっていたので、Hさんに話を振ると、ここのご主人がユーミンの大ファンで、ユーミンのことを語ると話が止まらないらしい。 かく言う僕も、中学生時代からユーミンの大ファンで、初期のレコードが全部持っており、最近でもよく聞いたりしている。 今日は忙しくて話をする機会がなかったが、いずれぜひ、ご主人とゆっくり語りたいものだ。 今度冬の魚がおいしい時期にまた来よう。

 ほろ酔いのいい気分で歩いて駅に着き、次の電車まで20分ほどあったので、待合の椅子で待つうち、眠ってしまったらしい。 気が付くと、1時間も経っていて、次の電車までまた30分待つことに。 結局、21時40分青森発の電車で弘前へ。 これもまた旨いお酒を飲んだ勲章だ。

 今日は、「なんぼいいばんげだったなぁ・・・・・」。 GOOD NIGHT!

居酒屋という聖地へ
酒を求め、肴を求め、人を求め さまよう・・・・・
〜 オカちゃんの居酒屋放浪記 〜

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2015/11/12 更新

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