2回
2014/08 訪問
一度は訪れたいまさに名店
一昨年の夏に念願叶って、会社の納涼会でお邪魔した。幾分昔になってしまったが、先日店の前を通り、どうしても口コミを書きたくなった。当店は正に名店の名に相応しい。残念ながら味ではない。味もさすがのうまさではあるのだが、1人1万円以上出せば、これくらいは食べられる。しかし、このお店の雰囲気は他では決して味わえない。これぞ京都と言うべきもので、誰もが子どもの時分に大人になったら一度はこのお店ですき焼きを食べたいと思いをはせるのもうなずける。文明開化の足音が聞こえてきそうな趣きがそこにある。是非一度訪れるべき名店である。
2019/11/30 更新
京都市営地下鉄京都市役所前駅から徒歩8分のところにある当店。駐車場なし。当店は、京都で一番有名なすき焼きのお店と言っても過言ではない名店中の名店。明治6年創業。今年で152年目とのこと。建物も当時からのもので、改修を重ねてはいるものの、積み重ねてきた歴史を感じる。店員さん曰く、川端康成や池波正太郎など著名人も足繁く通われたとか。本日は親族の集まり。3階の個室に通してもらった。朱塗りの八角形のテーブルとこれまた八角形の鍋でいただくすき焼きは、五代目店主が一頭買いし、程良く熟成させた最高級の黒毛和牛。いただいたのは、
○お昼のコース(すき焼き)8591円税込
・ハモと茄子の前菜
・すき焼き
・牛しぐれ煮
・ご飯
・香の物
・メロン
プラス飲み物
着物を着た中居さんが最初から最後まで鍋の面倒をみてくれる。前菜の後、最初は砂糖と三嶋亭自慢の秘伝の割下だけで、お肉をいただく。トロけるようなお肉だ。絶品!その後、季節のお野菜の万願寺とうがらしや賀茂茄子などのお肉以外の具材をいただく。肉の旨味を吸っている野菜や焼き豆腐、しらたきは格別の旨さだ。そして、感心するのが中居さんの手慣れた所作。肉や野菜がまるで芸術品のように並べられる。そして、この重厚感のある雰囲気。創業当時は砂糖が高級品だったようで、当店のすき焼きは誰もが食べられるものではなかったとか。最後は、割下をかけた卵かけご飯とメロンで〆て、ご馳走様。素晴らしいお店。京都に来たなら、一度は訪れたい名店だ。