プロフィールにも書いていますが、香港でいただく広東料理が大好きなのです。というわけで夏休みをいただいて香港に来ています。おそらく次回は1年後なので悔いのないように存分に広東料理をいただくつもりです。
海外のレストランのレビューも可能のようですが、今回はレビューの代わりに日記とさせていただきます。
以前は香港に着いてから予約をしていましたので、着いた日は予約で時間を費やしてしまいましたが、今はネット予約が容易にできるので訪港前に予約が可能で、だいぶ時間の節約になります。しかも、中華料理なのに1人での予約が可能なレストランが多いのも嬉しいことです。今回は5つのレストランを予め予約しています。
本日は到着日なので、ディナーのみです。訪問したのはミシュランガイド☆2つのDuddell's(都爹利會館)です。以前は会員制だったような記憶もありますが、今は楽にネット予約が可能です。
他の広東料理のレストランとは少々雰囲気が違って、やや和風な感じもあり、ジャズがかかっていたりします。
事前にHPで調べてセットメニューにしようかと決めていましたが、HPに掲載されていないセットメニューを2種類提案されました。一つは5万円を超えるので却下、もうひとつも約3万円と高額ですが、魅力的な素材が多いのでこれにしました。
これが大正解、私の経験ではこれまでで最高レベルの料理で大満足でした。内容は以下のとおりです。
☆前菜盛り合わせ
クラゲ、豚の皮、イベリコ豚の焼豚、という内容です。クラゲの食感が素晴らしいのです。コリコリよりもう少しサクッとした感じでした。焼豚の甘さと香りも特筆ものです。次からのお皿にも期待が高まります。
☆魚の浮き袋入りスープ
滋味深いというのとはちょっと違いますが、乾物系を感じる美味しいスープでした。浮き袋の食感がありえないほど素晴らしく、噛んでじわっとスープの味が混じってくる感じがたまりません。
☆蒸しハタ
これはパーフェクトです。スジアラと思われますが、素材は日本では出会えないレベルです。まあこれは産地の関係もあるでしょう。蒸し状態も最高で、歯応えが絶妙なのです。ハタの身の豪快さと繊細な柔らかさが見事に共存しています。醤油の味付けは甘めですが飲みたいほどの美味しさです。
☆鮑の煮込み
メニューに三頭と書いてありまして、ミスプリントかと思いましたが、実際に大き過ぎるほどの鮑が出てきました。もちろん日本が産地だと軽く数十万円になりますので日本産ではなく、南アフリカ産です。南アフリカでも十分美味しいですし、この大きさを経験できたのは嬉しいことです。ソースは甘めの好みの味、ですがほんの少しだけ身の味に違和感を感じ、これは産地によるものかもしれません。椎茸も柔らかさや味の染み込み方が素晴らしかったです。
☆蟹肉入り炒飯
米の火入れと言うと変な表現ですが、硬くもなく柔らかくもなく絶妙、油のまとわり具合、具材を含めた密度、いずれもパーフェクトです。
ということで、日本でいただく広東料理とは次元の違う美味しさで圧倒されました。味や香りは強めなので万人の好みではないと思いますが、私の好みにはど真ん中でした。
やはり香港でいただく広東料理が一番好きだと改めて認識しました。