『もし自分が王様なら』さむそいぽさんの日記

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さむそいぽ (50代後半・男性・東京都) 認証済

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リスクは1か0かではありません。その変動により対策は当然ながら変わってきます。

2020年4月4日、東京都でその日判明した新型コロナウイルスの感染者が118人と報道されました。これからさらに増えていくのかどうか、今がピークなのかはわかりませんが、感染リスクが高まっていると解釈するのが無難でしょう。

東京都は、3つの密、すなわち、密集、密閉、密接の重なりを避けるように呼びかけています。どうもこれで十分だと捉える方も多いようです。外出自粛要請に対して繁華街の人通りは普段よりも大幅に少なくなっているものの、郊外ではいつも以上に多くの人が花見等を楽しんでいるようです。

確たる理屈はなくあくまで自分の感覚としてですが、現在の判明している感染者数の状況や、感染経路の推定状況から、3つの密の重なりを避けるだけでは十分ではなく、1つであっても密を避けること、加えて、マスクなしの会話を避けることや、他人が触ったものに触れることを避けること、が最低限必要なことではないかと感じています。ウイルスの存在状況が広がってくれば、対策レベルを上げるのは当然のことです。

もちろんこれは個人個人の考えだということにすぎませんが、そのレベルの行動を心がけようとすると、いくら換気をしていても、マスクを外すことや会話が避けられない飲食店内で食事をすることに拒否感が出てしまいます。先月までは「こういう時こそ応援しますよ」と馴染みのお店にお話していたので、不本意ながらも裏切ってしまっている状況になってしまっています。

世の中には「緊急事態宣言はいつ出されるのだ?」ということで不安が渦巻いています。経済状況を鑑みているがために出せないのではないか、という見方が大勢のようです。実際はどうなのでしょうね。

自分が人間でない何者かであると想像してこの状況を客観的に捉えようと試みると、実に滑稽な状況に感じられます。経済という人間が勝手に作った概念に縛られて、自らの種の存続のために何をすればいいのかを考えることができなくなっているように思えるのです。

わたくしがもしどこかの国の王様ならこんなことを考えます。経済を成り立たせているのはお金と時間という2つの概念で、その一つのお金については今とっぱらうと暴動でも起きかねないので、それならば時間の概念をちょっと変えてみよう、と。

欧米で行っているような都市封鎖とともに、カレンダーをちょいと変えてみるのです。もう4月に入ってしまいましたが、ちょっと戻してまだ3月だとします。そう、今日4月4日は3月35日です。落ち着くまで3月を続けるのです。3月までの年度がしばらく続くので、固定費(の支払い)が発生しないことになります。

収入減に対する給付は行いません。都市封鎖したらそもそも支出が激減するでしょう。それでもお金が足りないというのなら、食料+αで一人あたり月に3万円程度融資しましょう。

むしろ、働くことを継続せざるを得ない方々の収入に対して減税します。それぐらいの報いはあっていいでしょう。

では、仕事がなくなってしまった方々はどうすればいいのか、人手が足りなくなっている仕事に(一時的でもいいので)転職するのです。経済が大事、というならそれこそ市場原理の素直な形ではないかとも思います。

まあ、残念ながら自分は王様ではありませんのでこんなことできませんけれども。いずれにしましても、この感染症を抑え込むためにあらゆる側面での人類の叡智をつぎ込むべきだよな、なんて思います。

※4月5日追記
4月5日には都内で143人の感染が確認されて合計で1,000人を超えたと報道されました。これまで感染爆発したイタリア、アメリカ、スペイン、かつての中国等は、いずれもざくっと1日で感染者数が1.2倍程度になるペースで感染者が増えていきました。今の東京はこの状況にほぼ当てはまります。もう都市封鎖しないと感染は止まりませんね。都市封鎖しても3週間程度でやっと効果が出てくるので、戦いはGWまでには終わらないことはほぼ確実ですね。残念ながら。
https://aatishb.com/covidtrends/

※4月10日追記
東京都からは、飲食店の営業時間を20時まで、酒類の提供は19時まで、と要請することになりました。ところが、明日の19時に予約できる東京都内の飲食店を検索するとなんと5,000件以上! ここはぐっと我慢するのが感染抑制の早道だと思うのですけれどもねぇ。ミシュランガイドの星獲得経験店も複数含まれていますが、潔く自粛するのがそういった飲食店としての品位ではないでしょうか。数日後には予約可能件数が激減していることを期待しています。
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