12回
2020/03 訪問
(再訪)ゆるぎない美味しさ
イタリアのビール
三陸生ガキ レモンとオリーブオイルで、しっかりした身、どちらかというとさっぱりした味わい、もちろんミルキーさは感じられます。
コペルト
フランスロワール産ホワイトアスパラの炭火焼きバッサーノ風ソース、しっかりとした食感、シンプルだけどほのかな酸味もいい、この玉子のソースもなんだかコクがあっていい何が入っているのだろう?
赤ワイン
ピーチ イノシシのラグーソース、癖がなくてイノシシと感じさせなく個性がないとも言えるが逆にあっさりといただける普遍的な肉質
フランスロゼール産仔羊のフリカッサ
白ワイン
赤ワイン
チーズ盛り合わせ
ドルチェ
ハーブティー
2020/06/07 更新
2019/07 訪問
(再訪)良質な素材を丁寧な調理で極上の美味しさに
とある金曜日、今週はあまり外食できなかったなあ、と思い起こしていたら、少し遅い時間ですが途中下車してふらっとここに来てしまいました。
なんとか空席があり、ドリンクメニューをまず見たところ「イタリア産クラフトビール」なんてのがあります。聞いてみるとこの日は3種類もあるとのこと、もちろんその中からいただきました。そして「前回からあまり変わっていませんが」と「今日のメニュー」を渡されます。それはそうです、なにしろ前回から2週間経っていませんから。でもいいのです。どれも美味しいのですから。
まずは「天草産タコのソプレッサータ(テリーヌ)」、シンプルな仕上げに味付けも塩とオリーブオイルとシンプルです。オリーブオイルは草っぽいものが使われていて、おとなしい見た目の割りに荒々しく感じられます。
次の「ラヴィオリ」は「今日のメニュー」にすら載っていない、この日のシェフのおすすめメニューです。かかっているのは豪産トリュフ、ラヴィオリの中はじゃがいもとバター?だったでしょうか。まずはトリュフの香りが少々不思議、多少地味ですが豊穣さも感じられ、これが豪産ならではなのでしょうか。そして口の中に入れてみると、まずはパスタそのものがちょうどよい跳ね返し感のある弾力でとても心地よく、歯でそのパスタを破ると中からすりつぶされたジャガイモが舌の間をするするとしかしすりつぶされた最小単位が一粒一粒主張しながら通り抜けていきます。ああなんと美味しいのでしょう。もう絶品としか言いようがありません。量を調整いただいていたのですが、あまりに美味しくてあっと言う間に完食、もう一皿いただきたいぐらいでした。
そして最後に「天草産メバルのブロデット」、以前この煮込み料理をいただいたときはお魚はホウボウとカサゴでしたが、いい素材であればどんな魚でも美味しそうです。前回も感じましたが、まだ見ぬイタリアの情景が目に浮かぶようなぎらぎらとした美味しさ、中に沈めてあるパンのカリカリで少々焦がしてある仕上げ、そしてスープの染み具合は前回同様素晴らしかったので、絶妙に狙っているのでしょう。いやあすごいです。
今回はドルチェはやめてチーズにしました。「3種盛り合わせ」は3種しか置いていないかと思いきや、好みを聞いてくれましたので何種類か置いているようです。こういう配慮は嬉しいですね。
ということで今回も大満足で帰路に着きました。お会計は11,000円ほどでした。
2019/07/09 更新
2019/06 訪問
(再訪)良質な素材を丁寧な調理で極上の美味しさに
ここでいつも楽しみなのは「今日のメニュー」、今回約1ヶ月ぶりの訪問ですがほとんど入れ替わっています。いつもながらどれもこれも美味しそう、ということで量を調整していただき4品とドルチェ、ドリンク含め一万円ちょっとでした。
まずは「二ノ宮さんが育ててくれた鴨のテリーヌ(2/3サイズ?、以下同様)」、色使いはシンプルながらも白、ピンク、赤とまずは目を楽しませてくれます。鴨をいただいてみましょう。歯にまとわりつく、と言うとねちょっとした印象の表現ではありますが、実のところ意外とゴツゴツとした食感で、一言で印象を表せば骨太、となるでしょうか。素材は流石に素晴らしいもので、しかし濃厚さを感じさせずに、それは酸味を効かせた付け合せが爽やかさを演出しているのとどこかしら同様の印象です。
次に「キタッラ仔羊のラグーソース」、ここでの主役はもちろん仔羊ながら、グリーンピースもチーズもそしてほのかな辛さも俺も私もと競って香ってくるのです。見た目的にはグリーンピースは過剰に見えないこともないのですが、香りを考えるとこの量が必要なのかもしれません。キタッラのもちっとした食感は歯と歯茎をわずかに跳ね返し、その抵抗感がただサラッといただくのではなく十分に咀嚼して欲しいのだと主張しているかのよう、となんだかんだ言うけどとにかく美味しい、その一言なのです。ほのかな辛さはその感情をさらにざわつかせるためかのようです。
「天草産カサゴとホウボウのブロデット」、まだイタリアには行ったことがないのに、お皿を一目見てここはイタリアか?と感じる荒々しさ、そうだ、オイラはイタリアの労働者の生まれ変わりだった、ひと仕事終えて帰ってくると母ちゃんが「いい魚が安かったから煮込んどいたよ!」って味わい、写真では見えないけれども意外と秀逸なのが下に沈むパン、耳がカリッカリに仕上げられていて、味の吸い込み具合は遠慮がちながらも焦げ臭との組み合わせはシェフが狙ったのかそれとも偶然の産物か、いずれにせよこの渋い組み合わせに感動せずにはおられません。そしてパンの身の部分に染み込んだこれまた渋い味わいいは、一気にイタリアのあの細い路地の石畳の道で犬を連れたおじさんとすれ違った、そんな一シーンを想像させてくれるのです。シェフはイタリア経験はほとんどないとのことですがこの想像と言いますかデジャヴュと言いますか、そういった思いをかきたたせてくれる料理、やはり真摯な姿勢がここまでの料理に仕上げてくれるのでしょう。
今日はいつも以上にキレッキレなので、お腹の調子が心配ながらももう少しいただくことにします。ところで、料理は芸術とは違うカテゴリーだと思われていますが、わたくしにとっては同じに感じられます。どういうことかと言いますと、作り手の魂が感じられるという点が共通だと思うのです。ですから、作り手が乗りに乗っているこういう日はお腹が許す限りガンガンお願いするのがいいと思うのです。ということで「グリーンアスパラのリゾット」、見た目は優しい料理に見えながら、過剰とまで思えるほどのチーズの香りでぐっと引き込んでおき、アスパラは野生的なシャキシャキの食感、バランスの良さを放棄してまでの荒々しさの表現、うーむ、唸らずにはいられません。
最後に「アマレーナチェリーとリコッタのジェラート」、ここはいつも600円のドルチェに驚かされますが、今回もこれまたすごいのです。アマレーナチェリーはぶどうのよさをぎゅっと濃縮したような、なんと言いますか、複数の甘さから酸味がジワーっとしみ出す感じ、その皮は歯茎の間を滑りながらこのぶどうがいかに濃厚なのかを主張していく、もう大満足です。
姉妹店の(姉の)「フィオッキ」含めスタッフ陣も素晴らしいですね。料理に真摯に向き合っており、スタッフ間の関係もとても暖か、だからこそ通いたくなってしまうのだと思います。
イタリアのビール
二ノ宮さんが育ててくれた鴨のテリーヌ
赤ワイン
キタッラ仔羊のラグーソース
赤ワイン
天草産カサゴとホウボウのブロデット
グリーンアスパラのリゾット
アマレーナチェリーとリコッタのジェラート
2019/06/25 更新
2019/05 訪問
(再訪)良質な素材を丁寧な調理で極上の美味しさに
約3週間ぶりの訪問、この間、有名レビュワー様の高評価レビューにより点数が4点近くまで大幅に上昇、まあこの美味しさですから当然と言えば当然でしょうか。わたくしも虜になっています。
高得点ゆえかどうかはわかりませんが、この日はあまり人が集まる曜日でもないのに満席になりました。これからさらに人気が出る可能性もありますね。
この日は腹八分目でやめておこうと思い、メイン料理を注文せず、代わりにいつも注文できないでいたズッパが「今日のメニュー」に掲載されていたのでこれをいただくことにします。ということで以下の料理とワインを(確か)3杯をいただいて9,000円強となりました。
・赤イカと山菜のインツィミーノ
・鎌倉のそら豆とにんにくのオイルコンフィ?
・トスカーナルッカのズッパガルムージャ(ハーフ)
・チーズ盛り合わせ
・季節のソルベット
シンプルなのに美味しい、やはりこれは表題に書いたように、良質な素材を丁寧に調理されているからかと思います。今回は特に「赤イカと山菜のインツィミーノ」が理性を失いそうになりそうな美味しさでした。
そうなってはほしくないなと思いつつも、ふらっと訪問できるのも今のうちなのかもしれないので、足繁く通っておこうかと思います。
以下は個々の料理の印象です。
☆赤イカと山菜のインツィミーノ
やはりとても美味しい、いや、筆舌につくしがたい美味しさです。おそらくオリーブオイルと塩とにんにく?のシンプルな調理なのですが、トマトの酸味と山菜の苦味が素晴らしいハーモニーでして、この組み合わせで美味しく食べさせることに舌を巻きます。もちろんイカの火入れは適切で、美味しさに花を添えます。
☆鎌倉のそら豆とにんにくのオイルコンフィ?
これはまあ見た目どおりの印象です。でもこういうギラギラした料理を潔く出すのはやはり素晴らしいです。
☆トスカーナルッカのズッパガルムージャ
緑豆、アーティチョーク、ジャガイモなどなど、具沢山ですが意外とさっぱりいただけました。もう一味加えてもいいかもと感じなくもなかったですが、渾然一体となった美味しさでした。
☆チーズ盛り合わせ
以前いただいたときはノーマルな印象でしたが、今回は発酵感ありでなかなかでした。
☆季節のソルベット(ブラッドオレンジ)
前回と同じとわかっていて注文しました。キレのある酸味が素晴らしく、素材の良さをソルベットにしても隠し切れない美味しさ、これが1,000円しないって驚きです。
2019/06/25 更新
2019/04 訪問
(再訪)良質な素材を丁寧な調理で極上の美味しさに
約2ヶ月ぶりの訪問、もう少し早く来たかったものの、年度の変わり目は何かと忙しいので仕方ありません。まあ、食材も前回から入れ替わっているのでそれを楽しみにしましょう。
いつものように「今日のメニュー」をまずながめます。この日はお客さんが多くなかったこともあり、美人シェフが自らメニューの紹介をしてくださいました。
ということで、量を確認しながら以下の料理をいただきました。飲み物もそこそこいただいていますので13,000円弱でした。
・カツオのカルパッチョ
・タケノコのグリル
・グリーンアスパラガスのリゾット
・二ノ宮さんが育てたホロホロ鶏の炭火焼1/4
・季節のソルベット
旬の素材満載でして、やはり素材の美味しさをきちんと引き出していますね。何回か通っていると調理方法はあまりバリエーションないようにも感じられなくもないのですが、これはどうやらシェフの好みのようです。でも美味しいからいいのです。
前回も感じましたが特にリゾットが素晴らしいと感じました。実はこの翌週に姉妹店の「フィオッキ」でもリゾットをいただきまして、甲乙付け難い美味しさ、ということはこちらのシェフは「フィオッキ」の堀川シェフの味をきっちり受け継いでいるのだと思われます。
またズッパを注文するのを忘れてしまいました。一人での注文だとお腹ふくらんでしまいそうなのでどうも敬遠してしまっていますが、近いうちにいただいてみようかと思います。
以下はいくつかの料理の印象です。
☆カツオのカルパッチョ
オリーブオイルはじめ実に濃厚な味付けで素材を活かす印象ではないものの、きちんと美味しく感じられるはやはり素材をきちんと見つめて美味しく仕上げようという意識からなのでしょうか。
☆タケノコのグリル
口の中で仄かに焦げ臭とともに「タケノコだぁ」って香る感じが素晴らしいです。不思議とオリーブオイルとの相性も最高です。
☆グリーンアスパラガスのリゾット
これは絶品です。前回に続きここのシェフのリゾットはなんと素晴らしいことでしょう。グリーンアスパラってそんなには期待しないのですが、かなり濃い目のチーズとアスパラの香りの繊細な調和がとても素晴らしいです。この少ない量で2,000円もするのか、って思う方も多いかもしれませんが、この美味しさを鑑みると量の多い少ないなんてどうでもいいと思います。
☆二ノ宮さんが育てたホロホロ鶏の炭火焼1/4
シンプルな仕上げです。塩胡椒が個人的にはやや強く感じられましたが、この料理がよりワイルドに感じられていいかもしれません。
☆季節のソルベット
山口県のブラッドオレンジとのことで、生産者にも会われたとのことです。これがなんと言いますかかなり強烈な自然を感じさせるような柑橘という印象でして、生の素材そのものだとそのワイルドな魅力がおそらくギラギラと強すぎて、それをうまく押さえ込んで他の料理からの流れで違和感なくいただけるように仕上げた形なのかと思われます。
2019/06/25 更新
2019/02 訪問
(再訪)良質な素材を丁寧な調理で極上の美味しさに
半月ほどの間に2回訪問したので、その2回分をまとめて書かせていただきます。
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約4ヶ月ぶりの訪問ですが、この間に「フィオッキ」に訪問していたのでそんな久しぶりの気がしません。いずれにしましても、前回は食材の良さに圧倒されまして、今回はどんな驚きがあるかと期待しての訪問です。「フィオッキ」は完全予約制ですが、こちらは予約がなくても空席があれば入れるので、この日は仕事帰りに訪問しました。
グランドメニューはあるのですが、前回同様今回も一枚紙に記載された「今日の料理」メニューとメニュー表に記載のないおすすめメニューから以下の料理を選びました。ワインを5杯いただいたり追加でチーズをいただいたりもしたので、合計で19,000円ほどとなりました。前回、前々回とズッパを注文していないのですが、今回もズッパなしとなりました。パスタも注文しませんでした。
・生ハムやサラミの盛り合わせ 2,800円
・フランス産ホワイトアスパラの炭火焼き 2,400円
・二ノ宮さんの鴨とトレビスのリゾット 2,300円
・ヒヨドリの炭火焼き 2,000円
・おまかせチーズ盛り合わせ 1,200円
・ティラミス 700円
前回同様かなり美味しいと感じました。カジュアルなオステリアとしては値段が高めのメニューをお願いしましたが、「フィオッキ」でも使っている良質な素材なのではないかと想像します。素材が良くなると美味しくなるのは当然ですが、その美味しくなり具合は抜群に良いです。素材あるいは値段が2倍になったら美味しさが3倍になる、そんな感じで値段以上の美味しさと感じました。これも「コスパがいい」と言えるのかもしれません。
シェフの実力もぐんぐん伸びているような気がします。今回とても美味しかったリゾットはこちらのシェフが考案したとのこと、てっきりメニューはフィオッキの堀川シェフが考案していると思い込んでいましたが、ある程度まかせてもいいと堀川シェフも認めるまでに成長されているのではないでしょうか。素材のことを含め、姉妹店の理想の形かもしれません。引き続き通います。
以下はいくつかの料理の印象です。
☆生ハムやサラミの盛り合わせ
極薄で口の中で溶けそうな生ハム、熟成されたトロットロのサラミ、たまりません。やはりフィオッキの姉妹店であるアドバンテージか、素材がいいのでしょう。
☆フランス産ホワイトアスパラの炭火焼き
黒トリュフが融合するとなんとも言えない調和、こんなに黒トリュフがいい仕事するなんて、やっぱりここはすごい、フィオッキの姉妹店であることがひしひしと感じられます。
☆二ノ宮さんの鴨とトレビスのリゾット
一言で言うと激ウマ、鴨の旨味とバルサミコ酢の酸味の融合なのかよくわかりませんがとにかく美味しくて、メニュー名からのイメージを遥かに上回る美味しさで理性を失いそうになりました。
☆ヒヨドリの炭火焼き
だいぶ前から火入れを始めていたのでまさか最後に出てくるとは思いませんでしたが、それだけ手間がかかっているということでしょう。最初は炭火からかなり遠い距離でかなり丁寧に火入れ、その後近づけていました。なんだかとても真摯に調理されていて嬉しくなりました。しかし残念ながらわたくしの舌ではこの食材の特徴はつかめませんでした。
☆おまかせチーズ盛り合わせ
5種類も盛りあわされています。いずれも予想の範疇を超えていないオーソドックスな味わいながらもバラエティに富んだ味で楽しめました。
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仕事で疲れてクタクタの金曜日、食事をするには遅い時刻でしたし土日も引き続き仕事なので早く家に帰ってバタンキューしたくもありましたが、半月前の美味しい記憶がインプットされていたのか、気がついたら祖師ヶ谷大蔵で途中下車してふらっとここへ寄ってしまいました。
さすがに金曜日、ほぼ満席でにぎやかでしたが、運良く一テーブル空いていました。入店が21時を過ぎていたのでしばらくするとみなさん帰られまして、途中からはわたくしだけののんびりとした時間を過ごすことができました。
この日は1階の「フィオッキ」では牡蠣のイベントが行われることをブログを読んで知っていましたが、仕事が終わる時刻がまったく読めない日々なので予約もあきらめていました。ですのですっかり忘れていたのですが、なんとその「桜満開牡蠣」が姉妹店のこちらでも提供されているとのこと、もちろん飛びつきました。それから、最近は「今日の料理」メニューからばかり注文していましたが、今回はレギュラーメニューも見て、以下の料理をお願いしました。飲み物を含め15,000円強の会計となりました。今回もズッパ、パスタなしです。
・牡蠣2ケ ビールとワイン 3,000円
・天草産クロダイのカルパッチョ(少し少なめ) 1,200円
・イタリアヴェネト産ウサギのカルミニャーノ風アッロスト 4,200円
・二宮さんの鴨胸肉の炭火焼き1/2枚 2,200円
・ミモザの日のドルチェ 600円
やはり「今日のメニュー」に載るような料理の方がとびきりの素材なのか、レギュラーメニューからの今回より「今日のメニュー」からの前回の方が美味しく感じたのが正直なところですが、それでも満足度はかなり高いです。良質な素材、丁寧な調理、そしてその結果としての極上の美味しさに満足です。
以下はいくつかの料理の印象です。
☆牡蠣2ケ ビールとワイン
釜石の「桜満開牡蠣」というブランドものです。歳のせいか濃厚な牡蠣が苦手になってきているのですが、これは3年もので身がしっかりしていながら、ミルキー感とかが強すぎずあっさりいただけます。決してさっぱりとか味が薄いわけではないのですよ。バランスのいい牡蠣と思います。
なお、オリーブオイルをかけても美味しい、とのことで置かれたのがCastel di lego ORO、品のよい青草の香りがよくてわたくしも年に2,3本消費しています。そこそこお値段はしますが妥協していませんね。
☆天草産クロダイのカルパッチョ
カルパッチョは素材命の料理でしょうね。素材よし、味付けのバランスもよしでやはり美味しいです。
☆イタリアヴェネト産ウサギのカルミニャーノ風アッロスト
意外とクセのない素材のようですが、これをたっぷりのオリーブオイル(おそらく前述の良質なもの)と塩でギラギラとまさにイタリアンのイメージで仕上げていて、ややワイルドな味わいです。
☆二宮さんの鴨胸肉の炭火焼き1/2枚
好みとしてはもう少し浅い火入れがいいなと感じましたが、ここのカラーとしてはこれでいいかと思います。
☆ミモザの日のドルチェ
この日はまさに「ミモザの日」、この日限定のドルチェなのかもしれません。周防大島のレモンを使っているとのことで、これが理想的な酸味、そして味付けは程よい甘さ、むせ返る寸前の粉々した感じやセミフレッドのような硬いものまで使った食感、この素晴らしいドルチェを千円以下でいただけるとは、なんと幸せなことでしょうか。
生ハムやサラミの盛り合わせ
ビール
コペルト
ワイン
ワイン
フランス産ホワイトアスパラの炭火焼き
ワイン
二ノ宮さんの鴨とトレビスのリゾット
ヒヨドリ炭火焼き
チーズ盛り合わせ
ワイン
ティラミス
ハーブティー
桜満開牡蠣
ビール
天草産クロダイのカルパッチョ
ワイン
ワイン
イタリアヴェネト産ウサギのカルミニャーノ風アッロスト
二宮さんの鴨胸肉の炭火焼き1/2枚
ワイン
ミモザの日のドルチェ
2019/06/25 更新
2018/10 訪問
(再訪)リストランテでもなかなかないような極上の美味しさの料理あり
約3ヶ月ぶり、4回目の訪問です。気が向いた時にふらっと寄ることができるのがありがたいです。
満席でお店に入れないこともありますが、今回は先客も後客もなし、こんな美味しいのにもったいないなあと思いつつも、夜はコスパがよくないと思われているのかもしれません。
通常メニューのほかに「今日の料理」のメニューがあり、今回はここから以下の料理を選択しました。価格は税抜きサなしです。他にドリンクもそこそこいただいたので、会計は16,000円強となりました。
・二ノ宮さんが育てた鴨と秋映のサラダ 1,600円
・タリアテッレ、伊那天然松茸と信州鮭のちょいクリームソース 3,000円
・最高の豚という名のアリスタディマイアーレ 4,000円
・栗のセミフレッド 600円?
姉妹店のリストランテである「フィオッキ」とは違い、こちらはオステリア、つまり居酒屋のような存在です。居酒屋で3,000円とか4,000円の料理があったらびっくりしてしまいますが、どんなものか興味もあり、注文しました。そういうわけでこのお店にしては高くなってしまいましたが、納得できる美味しさでした。前回までは「フィオッキ」の繊細さに対して豪快なイメージを感じていましたが、今回は繊細さも感じられました。そういう意味でこれまでとは違う魅力を感じることができたので、今後も通いたい気持ちがますます強くなってきました。
以下はいくつかの料理の印象です。
☆二ノ宮さんが育てた鴨と秋映のサラダ
まずは盛り付けが美しいです。フィオッキゆずりと言えるでしょうか。鴨は柔らかで爽やか、リンゴのバルサミコ酢が甘すぎず酸味がいい感じで、お皿全体でとても美味しいです。
☆タリアテッレ、伊那天然松茸と信州鮭のちょいクリームソース
見た目は3,000円するパスタには見えません。塩味がやや強めですがバランスのよい味になっています。特に松茸が主張し過ぎないのがいいです。ほのかな芳香がお皿全体を包み込み、鮭とクリームソースの調和にうまく入り込んでいる感じの絶妙なお皿でした。
☆最高の豚という名のアリスタディマイアーレ
普段は豚の料理を自分から選んで注文することはありません。だいぶ年齢を重ねてきたからか、脂を体が受け付けなくなってきているからなのです。ですが、今回はこのお店が「最高の豚」と言うぐらいだからもしかしたら美味しいかも、と半信半疑で注文しました。
見た目はまあ普通の豚肉です。4,000円もするお皿には見えません。しかし、脂のなんと美味しいこと、なんと言いますか、清涼感を感じるようなすっきりとした脂なのです。この豚は駆け回って自由に餌を食べて育ったとのことで、ジビエみたいな脂のつき方をしたのかな、なんて解釈しました。それにしても苦手と思い込んでいた豚の脂がこんなに美味しいと感じられるなんて驚きです。
2019/06/25 更新
2018/07 訪問
「イタリアン」という言葉から想像するイメージそのものの料理
どうも「イタリアン」あるいはイタリア料理というカテゴリーがよくわかりません。パスタを提供する激安連鎖店、お酒を飲ませるお店ながら洋風の料理を提供するお店、個人店で前菜+パスタ+デザートの提供がメインとなっているお店、などなど、いずれもイタリアンを名乗っていたりしますがどうもしっくりきません。一方、わたくしがイタリアンのカテゴリーのレストランで大好きな「フィオッキ」や「ドンブラボー」はとっても美味しいと感じていますが、提供する料理は上記のようなイタリアンのお店とは全く違うのはもちろんのこと、わたくしがイメージするイタリアンともちょっと違いましてもっとスケールが大きい感じです。イタリアに行ったことのないわたくしが「イタリアン」という言葉からイメージする料理に合致する料理にはあまり出会えていないのです。
さて、こちらのお店は「フィオッキ」の2階にあり、系列店になります。こちらの女性シェフは確かフィオッキのセコンドを務めておられたのではないでしょうか。ということは、フィオッキの料理を気軽にいただけるお店かと想像ができます。
こちらには以前マイレビュワー様にご一緒いただき、その後一人で訪問しておりまして、今回が3回目の訪問です。1ヶ月ほどのインターバルですので、ホールの方は覚えてくださっています。
イタリアの有線放送がかかる店内、イタリアのイメージを演出してくれますね。それにしてもイタリアの最近のポピュラー音楽も(乱暴な表現ではありますが)ドラマチックですね。オペラ、カンツォーネ、プログレからの流れもあるのでしょうか、共通した印象です。
フィオッキはおまかせコースのみですが、こちらは逆にコースがなく、アラカルトのみです。
これまでの訪問時はこちらのお店の売りのズッパや焼き物が印象的でしたが、今回は「今日の料理」のメニューを中心に、以下の料理をお願いしました。量の調整やアレンジがあったりして個々の価格は不明です。
・生ハムパルマ産24ヶ月熟成レガート+イタリア産メロン
・タマゴダケのサラダ
・スパゲットーニ 天草の魚介を使ったアクアパッツァソース
・ホロホロ鶏のもも肉炭火焼き
・瀬戸内南津海(ナツミ)のソルベ
全体的な印象としては、「フィオッキ」とは全く異なる料理でして、表題に書いたように「イタリアン」という言葉から想像するイメージそのものの料理でした。もう少し具体的に書きますと、良質な素材をわかりやすい味付けと調理で親しみやすく仕上げる、といった感じでしょうか。「フィオッキ」の方が好みではありますが予約しないと訪問できないのに対し、こちらは席が空いていれば飛び込みOKなのがありがたいです。
以下は個々の料理の印象です。
☆生ハムパルマ産24ヶ月熟成レガート+イタリア産メロン
これはホールの方がスライスしてくださいました。失礼ながら、時間がかかっているなあ、と思ったのですが、その結果としてはこれまで経験したことのない極薄の生ハム!口の中で溶けていきそうです。できるだけ薄くスライスすることを心がけているとのことでありがたいことです。とっても甘いイタリアのメロンと一緒に美味しくいただきました。
☆タマゴダケのサラダ
パルメザンチーズとともにいただきます。クセがなくあっさりしていますが、塩味が効いていて味を引き出しています。
☆スパゲットーニ 天草の魚介を使ったアクアパッツァソース
様々な魚介類のバランスが最高で美味しいです。わたくしのおこちゃま舌だと甲殻類と青海苔を感じたのですが、どちらも入っていないそうです。お恥ずかしいです。で、アサリとか白身魚とかが入っているようですが、なんだかもっといろいろ入っていそうな奥深さを感じるソースです。硬めの茹で具合もよく合います。
☆ホロホロ鶏のもも肉炭火焼き
霞ヶ浦付近で飼育されたホロホロ鶏とのこと、温度を変えてなのでしょうか、二度にわたって丁寧に焼いているのが見えました。見た目どおりのギラギラした美味しさはわたくしの中でのイタリアのイメージにぴったりです。
☆瀬戸内南津海ナツミのソルベ
濃厚で日本の柑橘類ではないかのようで、勝手に地中海のイメージを抱きました。
生ハムパルマ産24ヶ月熟成レガート+イタリア産メロン
タマゴダケのサラダ
スパゲットーニ 天草の魚介を使ったアクアパッツァソース
ホロホロ鶏のもも肉炭火焼き
瀬戸内産南津海のソルベ
2018年6月訪問時、コベルト
2018年6月訪問時、スミイカの炭火焼き
2018年6月訪問時、三種の豆の裏ごしズッパ
2018年6月訪問時、パッケリ、天然のワラビとオリーブソース
2018年6月訪問時、北海道ヤブタブタの自家製サルシッチャ
2018年6月訪問時、季節のソルベット(ミスキョウコという柑橘)
2018年5月訪問時、コベルト
2018年5月訪問時、スミイカの炭火焼き
2018年5月訪問時、ズッパ
2018年5月訪問時、ワイン
2018年5月訪問時、パスタ
2018年5月訪問時、ワイン
2018年5月訪問時、鳩?
2018年5月訪問時、デザート
2019/06/25 更新
「ズッペリアオステリアピティリアーノ」さんは、姉妹店(の姉)の「フィオッキ」さん同様、2020年4月上旬から店内での営業を自粛されていましたが、6月上旬から営業を再開されました。
店内はもともと席間が広く、静かに過ごされる方が多いのです。少し遅めの他のお客さんが帰られたあとにお伺いしました。
テーブルの上にはアルコール消毒液が置かれていますので、手を消毒します。スタッフの方々はマスク着用です。わたくしも料理やお酒をいただく時をのぞいてマスクをしていました。
いつもは「本日のメニュー」からばかり注文するのですが、今回は定番メニューからもいただいてみることにしました。
まずは「今日のメニュー」より「メジナのカルパッチョ」、しまった身に文旦を使ったソースで味もキリリとしまります。そして「蒸し野菜(各地からの元気お野菜)」、まあなんと素材の美味しさをダイレクトに伝えてくれることでしょう。これだけ美味しいと野菜だけ食べても生きていけそうに感じられます。そして過去のレビューを読んでみると何度も出てきて人気の「ホウレン草のニューディ」、大きなニョッキですね。ほうれん草を強く感じるわけではないのですが、リコッタチーズとバランスよくいただけて人気なのがうなずけます。メインは「ブリオーネ(仔羊肉のトマト煮込み)」、いい意味でくすんだ印象の肉とギラギラ照りつけるイタリアの太陽のようなトマトソースの組み合わせがたまりません。「ズッペリア~」さんらしい一皿です。炭火焼きか煮込み料理はマストと感じています。ドルチェに「季節のソルベット」、リコッタチーズとアマレーナです。合うのかな?とぴんと来なかったのですが、いただいてみると絶妙のバランスでした。
やはり素敵なお店です。「フィオッキ」さんともども引き続き通います。