さむそいぽさんが投稿した蕪庵(京都/北大路)の口コミ詳細

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さむそいぽ (50代後半・男性・東京都) 認証済

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閉店蕪庵松ケ崎、元田中、茶山・京都芸術大学/中華料理

1

  • 昼の点数:3.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス -
      • |雰囲気 3.8
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2018/09 訪問

  • 昼の点数:3.8

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

まさに京都の中華のイメージ

京都の食べログって観光で訪問した者からすると不思議に思える時があります。こちらのお店は長い歴史の中で数々の要人をもてなしてきた名店と言われているのに口コミ件数は一桁です。点数も高くないので検索してもなかなか見つかりません。京都ではおそらく有名なのでしょうけれども、観光客からすると情報が少ないのではありますが、今回いろいろなお店を調べた結果としてこちらに出会えてラッキーでした。

京都への旅行の際は和食ばかりいただくのが常でしたが、回数を重ねてくると他の料理もいただきたくなってきます。フレンチは何度かいただいていまして、今回初めて中華料理をいただいてみることにしました。

さてそれではどんなお店でいただこうか、食べログ4点越えのお店はとても予約を取れそうにありません。そこで、京都の中華料理とはどんなものか、ちょっと調べてみることにしました。

「京都の中華(姜尚美著、幻冬舎文庫)」というそのものずばりの書籍があり、京都における中華料理の歴史、味の特徴などが掲載されています。それらについてはここで詳しくは言及しませんが、今回は、やさしい味の老舗、という条件でこの書籍にも掲載されている蕪庵さんを訪問することとしました。(なおこの「京都の中華」はとても素晴らしい書籍です。インターネットではとても得られない情報を丹念に紡ぎ、そして情報だけではなく著者や登場するお店の感情も見えてきます。そして圧巻は「菊乃井」のご主人のロングインタビュー、このためだけに購入しても損はありません。)

京都の中華料理の始まりは他の大都市にはるかに遅れて大正末期、そしてこちらの開業は昭和5年です。つまり、京都の中華料理の歴史をほぼ生き抜いてきているわけです。京都の中華料理の歴史は浅いと言いますが、それでももう90年近く営業を続けているわけでして、そこまでの営業年数の中華料理店は他の地域でもそう多いわけではないでしょうから、まずその歴史の長さに驚きます。

ロケーションは下鴨地区、せっかくなので出町柳からぶらぶらと歩きます。下鴨神社を通り抜けると閑静な高級住宅地、いやあ、ここまで立派な家が多いとは知りませんでした。

そんな中にあって、ここ蕪庵さんも広い土地の中に建っています。まるで和食の高級料亭のような店構え、ゆっくりと歩いてみたいと感じたしっかりとした庭園もあります。料理をいただくのは和室の個室です。中華料理なので部屋の中央には円卓が置かれています。

今回は税サ別10,000円のコースをお願いしました。6,000円から20,000円まであるようです。内容は以下のとおりです。

・伊勢海老の前菜、フルーツ、生ハム
・中華風鯛のお刺身
・赤鯛の揚げ物
・フカヒレと蟹肉のスープ
・フカヒレ姿煮
・牛肉の料理
・鮑の料理
・海老チャーハン
・アサリのスープ
・抹茶プリン

全体的には、やはり中華料理としてはやさしい味で京都のイメージにぴったり、しかし物足りなさはまったくなくてしっかりと味を感じられました。一応料理の種類としては広東料理ということになっていますが、今回いただいた料理は広東料理と言うよりやはり日本のそして京都の中華料理だなあ、と感じられました。

味の特徴としては、スープがしっかりしているなあ、ということを感じました。澄み切った味わいの鶏がらがメインと感じまして、前述の「京都の中華」によると「かしわ」を使っているとのことです。そして、水がきれいなので油通しではなく湯通しとのことです。なんかすごいです。

東京にはこういうお店はなさそうですね。まさに京都の中華のイメージ、またぜひ訪問してみたいものです。

以下はいくつかの料理の印象です。

☆伊勢海老の前菜、フルーツ、生ハム
 いきなり中華っぽい感じがしないお皿です。爽やかでいいスタートです。

☆中華風鯛のお刺身
 お刺身ですが、湯葉が中華風の味付けで紛れもなく香りも含めて美味しい中華料理と感じられます。

☆赤鯛の揚げ物
 骨までまるごといただきました。油もさっぱりしているものを使っているのか、爽やかにいただけます。

☆フカヒレと蟹肉のスープ
 これも爽やかで澄んだ印象です。

☆フカヒレ姿煮
 スープは上湯でしょうか、丁寧に作られていることがわかるきちんとした美味しさです。白湯よりもずっと澄んだ印象で崇高な印象すら感じます。

☆牛肉の料理
 これはまあまあ、すき焼き風、和牛ではないかもしれません。

☆鮑の料理
 鮑はまあ普通ですけれども、味付けは薄いのに物足りないということはなく美味しいです。

☆海老チャーハン
 水分がやや多めながらパラパラでなかなかいいです。

☆アサリのスープ
 鶏がらに加えてアサリの出汁が出ていて美味しいです。やはり濃くはなく薄すぎず、絶妙です。

  • 食事前のお茶

  • 伊勢海老の前菜、フルーツ、生ハム

  • 中華風鯛のお刺身

  • 赤鯛の揚げ物

  • フカヒレと蟹肉のスープ

  • フカヒレ姿煮

  • 牛肉の料理

  • 鮑の料理

  • ニンジンの包丁細工

  • 海老チャーハン

  • アサリのスープ

  • 抹茶プリン

  • 店構え

  • 店内

  • 店内

2018/09/29 更新

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