5回
2024/12 訪問
ただただ美味い
2024/12/24 更新
2023/05 訪問
語りえぬものについては、食べてしまわねばならない
私が過去食べたことがある中で、一番おいしい天ぷらをいただいたのはこのお店。
あまりに美味しいと語ることがなくなってしまう。過不足がないというのか、すべてがまとまっているというのか、これという特徴を抜き出して言葉にするのが、とても困難に感じてしまう。
それでも口を開くならば、湯気。蒸気だ。天ぷらを食べた時、衣の中に封じ込められていた蒸気、これが抜群なのだ。
湯気を籠らせすぎないほうがよいだろう素材には、必ず包丁が入り、適度にこれを逃している。
熱々で、塩を少しつけて、口の中に直接に踊る素材の蒸気。あるいは少し冷めた頃合いにタレといただく時は、身の旨みがこの湯気に溶け込んで、じっくり、しっかりと味わえる。
本当においしい。
そう、書き忘れたがお昼のコスパは特筆に値する。なんとこのクオリティのコースが2500円でいただける。質だけでなくかなりの分量もあるのだ。
ただし予約はほぼ必須。予約優先なので、当日行っても今日の昼の席はもうありませんということが多い。予約の電話をかけてがオススメである。
2024/11/19 更新
2018/02 訪問
ランチがお得。この味と質でこの値段は破格
何よりも天ぷらの味、天ぷらの質が素晴らしい。中部のみならず関西で食べ歩いた経験まで含めても、自分の中ではこちらが天ぷらの最高峰です。
まず、お昼のランチが特筆に値するほどのコスパです。夜ももちろん素晴らしいのですが、それなりのお値段がしてしまいます。その夜と同じ質のものがランチではお安く食べることができます。
たとえばレンコン。鮮度、レンコンは新しい、掘りたてのを天ぷらにすると本当に別物と言ってよいほどの味なのですが、それをただ揚げて出すだけでもない。シャッキリ感がほどよく残る最高のタイミングで揚げたタネに、蒸気や熱気がこもりすぎないよう、必要があれば包丁をひと手間入れて出してくれます。ただ食べやすく切るだけなら揚げる前に切ればよいわけですが。
お値段の高い、夜の割烹でこうした手間をかけられるならば当たり前なのですが、廉価なランチにもこの手間を惜しまず提供してくれる素晴らしいお店です。
店主の方が修行されたというお店は天丼の名店なのですが、こちらのよこいは天丼よりも天ぷらそのものが特にオススメです。
難点は、まず混むこと。駐車場が一杯で、前で車が待っているなんてこともザラです。隣のすでに閉店されているお寿司屋さんは店主のお身内のお店で、そちらの前も停められると聞いているのですが、そこも一杯、入れるまで随分待たされることも多いです。(訂正、いつ頃からかお隣には停められなくなりました。手放されたのかと思います)
それから、指摘されている方もいらっしゃいますが、接客面がちょっと行き届かないところがあります。個人的にはそれほど悪くは感じないのですが、このあたりは人それぞれかと思います。
場所もやや郊外にさしかかる、なかなか行きづらいところにあります。夜はお酒が飲みたいので車以外で行きたいのですが、公共だと中央線の新守山からだいぶ歩くこともあり、なかなか難しいところがあります。大曽根あたりからタクシーが楽かと思います。
2024/11/18 更新
2017/11 訪問
2024/11/18 更新
2015/12 訪問
2024/11/18 更新
美味しいものを食べたいときにどこへ行けばいいだろう。自分一人ならば選ぶ店は色々とある。
ひとと美味しいものを食べたいときに、どこへ行けばいいだろう。これが難しい。
その難しい要求を叶える私の大事な手札のひとつが、この天ぷらよこいだ。
いついただいても、誰とうかがっても満足してもらえる。過去に何度かお客様をお連れしたが、個人的にも気に入って下さって、その後ご自分で予約を取られたという方も多い。
堅苦しくなりすぎないのもよい。ほどよい高級感というのか、お客様が緊張してしまったり、遠慮がちにならない程度に、しかしお店の質を堪能していただくに十分な高級感。
その上で出される料理は逸品ばかりだ。魚も、野菜も、みなが美味しい。たれでいただいても、ちょっとだけ塩をつけても美味。衣に閉じ込められた素材が口の中で滋味を広げる。香りがとてもよいのだ。どういう仕組みでこうなるのだろう、油の風味に負けてしまいそうなものなのに、天ぷらをひとつ口に入れると、その具材の蒸気と、蒸気に抱えられた旨味や、香味や、舌触りが飛び出してくる。根野菜ひとつ取っても、普段の食事では見過ごしていたようなかすかな香り、育てた畑の素性まで想像したくなるような、あるいは土の風味が、繊維と繊維の間に隠れていたのを教えてくれる。
ひとつひとつ個性もカタチも違う具材を、これほど美味しく引き出してくれるお店は貴重だ。
つい、自分が楽しんでしまい、お客様の接待を忘れそうになる。
今回は身内の席だったが、皆がとても満足してくれました。都合さえあえば、また次もこちらで会をできたらいいねと言ってもらえるのは、幹事としても冥利に尽きます。