yamanobolerさんが投稿した西麻布 鮨 ふくじゅ(東京/広尾)の口コミ詳細

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気まぐれ食べ歩き

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掲載保留西麻布 鮨 ふくじゅ広尾、乃木坂、六本木/寿司、日本料理、海鮮

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.1
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2020/06 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.1
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

江戸前寿司の新境地発見!

他所にはない江戸前寿司を提案するお店があると
噂を聞きつけ西麻布まで足を伸ばしました。

案内されたカウンター席は、コロナ対策という訳ではない
らしいのですが、隣席との間に移動式の仕切り板が天井から吊るされ、
落ち着いた個室風の空間になっています。

料理はおまかせ握りコースが2種類のみ。
13,000円のスタンダードおまかせコースをいただきます。
目の前でお店の大将津島さんが自ら寿司を握ってくれました。

飲み物をどうしようかとメニューを見ると、
日本酒や焼酎以外にかなりの数のワインが並んでいます。
大将に尋ねると、なんでも江戸前寿司に食材のシバリはあっても
合わせるお酒にシバリはないのだそうで、
料理に合うお酒を和洋を問わず探しているのだとか。
料理ごとにそれにあうお酒を選らんでもらう
ペアリングも出来るそうなので今回はそれを試すことに。

さて、料理は中トロ一貫からスタート。
赤酢のシャリと共にそのままいただきます。
こちらの寿司はどれも醤油を付けたりしません。
確かにこれだけで味が完成されています!

合わせるお酒はラ・ヒターナ。
なんとスペインはアンダルシアのドライ・シェリーです。
洋食ではおなじみの食前酒ですが、
シェリーの中でも比較的若い樽を選んで
ソーダで割ったものが鮮魚とも妙に合います。

しじみのダシ汁を一杯頂いた後、前菜の5点盛。
どれも厳選された食材を丁寧に調理し
美しく盛り付けてあります。
なかでも柚子胡椒をひとつまみのせた鴨のロースは、
上質な鴨の味がピリッとした柚子胡椒で引き立っていました。

ここからは別のお酒を合わせましょうと
用意していただいたのがGYOTAKU(魚拓)。
仏アルザスのワイン蔵に嫁いだ日本女性が
魚に合わせたいと造ったワインだそうです。

そういえば魚に白ワインと入っても、
なかなか刺身に合うワインって思いつかない。
このギョタクはスッキリしてはいるけれど
旨味があって東北の日本酒に近い感じ。
なかなかイイ線行ってますよ。奥さん頑張ったね。

塩をのせて頂くマコガレイ。
塩でカレイの旨味が引き立ちます。
この塩、なんとお店で作っている特製塩で
それだけ舐めてもあまり塩辛くありません。
食塩に鯛の骨やホタテの殻を乳鉢で粉に挽いたものなどを
微妙に調合して作った自家製調味料だったんです。
カレイを美味しく食べるためにこしらえたそうです。

続いてアズキハタ、マダイ、金目鯛をそれぞれ一貫ずつ頂きました。
どれもモチモチした食感とともに魚本来の旨味が溢れています。
大将によれば魚によって数日、長い物だと1週間ほど熟成させるとか。
金目鯛とあとで出てくるカツオはワラで燻されており、
香ばしい薫りが魚の風味を引き立てます。

福井の地酒『梵』をこっそり出してくれました。しかも超吟!
純米酒の試飲会でいつも一番人気になるお酒ですが
市中にはほとんど出回りません。
まったりとした味わいと素晴らしい芳香。
ボタン海老に合わせていただきます。

さらに同じ梵の蔵元から『日本の翼』。
政府専用機の御用達だそうで
アベちゃんは地元山口の獺祭より
本当はこっちの方が好きなのかも。

マグロの赤身の漬けと中トロの漬け、
これでもかと畳み掛けてきます。

ここでやって来たのはホタルイカの茶碗蒸し。
アン肝と柚子胡椒がのっています。
合わせるのはやや甘口の林檎酒!?
カルバドスと林檎果汁を混ぜたリキュールだとか。
この取り合わせが絶品!
思わず大人の幸せを噛み締めた一品でした。

コハダの握りに続いて宮城のウニ。
さじの上に酢飯と共に供されます。

三重県の酒蔵、清水清三郎商店の『作(ざく) 』
大智 大吟醸 滴取り(しずくどり)と共に
リゾット風に函館のウニ飯を頂きました。

伊勢志摩サミットを記念して開発された特殊な『作』
concentration 濃縮 Hをオンザロックで。
特殊な浸透膜を使用して日本酒から水分を抜き取り
アルコール度数30度まで成分を凝縮してあります。
非加熱なので繊細な風味旨味を損なうことなく
濃厚な日本酒となっています。

貝柱の軍艦巻きに続き炙り大トロ。
まるで霜降り牛のステーキのような濃厚な味わいでした。

出汁巻き玉子に続けてもう数品あって
最後のデザートはブランドいちご『やよいひめ』。
それだけ食べても瑞々しくて美味しいのに、
これにもお酒を合わせてもらえてもう最高です。

実はこれでも品数をかなり端折って書きました。
特に印象に残ったものを選んでコメントしましたが、
このスペースでは全部はとても書き切れません。

食材の持ち味を最大限引き出すため
とことん工夫が凝らされていますが、
一流所の料理人なら結構そこは目指している筈。
しかし、それ以上に異分野とのマッチングを試み
食の変革に成功しているのは類を見ません。

味覚だけに留まらず五感のすべてが刺激され
知らなかった世界への扉が開かれる気がします。
ペアリングは料理とは別に15,000円からと
少々値は張りますが、洋食でも食事と同額程度を
ドリンクにかけるのは割と一般的なので、
気になる方は是非試してみる価値はありますよ。

2020/06/06 更新

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