4回
2018/01 訪問
そして我々は海を渡った
寿司を食べに、宮崎へ。
また行くんかアホちゃうか、と言われたけど、だって冬Ver.食べとかなあかんやろ。
半年ぶりの我々を、みなさんが温かく迎えてくれた。
めっちゃ高級店やのに、このアットホーム感、マジたまらん。
百年の孤独のハイボールで乾杯。
ここ来たら、コレ飲まんと始まらんよ。
まずはやっぱり金目鯛の炙りと白ワイン。
ハイ、初っ端から「死ぬなら今日」が出ました。
筍とコゴミの木の芽和えは、えぐみが一切なくシャキシャキ。
ヒラメは見たことないくらい美しい身。
葛でとろみをつけた卵黄ポン酢につけて食べるけど、このポン酢だけで酒が飲める。
日本酒くれー!岩手県のAKABU。
そして早々に運命的な出逢いを果たす。モロコ。
生きてる内に醤油の中で泳がせてから揚げるらしく、
その小さな身の隅々から旨味が溢れてくる。
なんじゃこれめちゃくちゃ旨いやないか~!酒止まらん!愛知県の義侠。
あん肝には柿のソースを添えて。
こんな柔らかいの初めて。プリンみたい。
のどぐろとクレソンのお椀は、歯が要らないくらい柔らかい。
うまーい、出汁うまーい。首まで浸かりたい。酒追加。島根県の丈径。
鰤のタレ焼きは山葵大根で。
すっくと自立した鰤には、力強さすら感じる。
ここから握り。
真鯛、イカ、赤身。
赤身の三段活用は悶絶級。塩と酢で締めたやつ、塩だけで締めたやつ、ヅケ。
なんやねんもう、旨すぎてどうしたらええねん。
酒追加。福島県の冩樂おりがらみ。
コハダ、赤貝、たいらぎ貝、サワラ。
どんどん行くよ。酒追加。福岡県の独楽蔵。
海老、太刀魚、うに手巻き、穴子。
至福の時は、疾風の如く過ぎ去る。
極上のカステラのような玉を眺めながら、迫りくる最後を予感する。
と、そこにサービスでカラスミとサラダ巻きを出してくださった。
神……!!!
あの濃厚なプリンまで辿り着いた今、もう思い残すことはない。今日も世界は美しい。
死ぬなら今日だ。でも今日死なないなら、あと30年生きたい。
そしてまた何度でも此処に座っていたい。
金目鯛はワインと合わせる
春の息吹
なんじゃこのヒラメ!
今回のMVP
プリンのような。
ほろり解ける
ブリが立った!!
赤身①
赤身②
赤身トリ!
こはだ綺麗なー
赤貝たまらん!すき!
海老と空久保さん
タチウオ手渡し萌え
うに手巻き萌え
からすみ、分厚い。神。
おみやで欲しいプリン
ガリ、通販で買えるよ。
2018/04/02 更新
2017/06 訪問
そして我々は空を飛んだ。
ちょうど一年前に、この店に入った夜。
虎舞竜バリに覚えている。
なんば高島屋の催事で出会ってから、いつか必ず本店へ、と心に決めていた。
必要なのは、ほんの少しの行動力と、金。
そして遂に我々は宮崎空港に降り立ったのである。初・宮崎。
タクシーで店の前に到着したときには、あまりにも立派な外観への圧倒と、
ようやくここまで来たという感慨無量とがごちゃ混ぜになって、トランス状態。
カウンターに座っては感激、店内が想像以上に広くて感激、
百年の孤独のハイボールが旨すぎて感激、催事の時に見た顔ぶれが揃っていて感激。
もう全く情緒が保てない。
値段を見て一瞬我に返ったけど、もう二度と来れないかもしれない、という謎の焦燥感に包まれて
ええやつ、頼みましたよ。
熊本の無花果の白和えは、液体窒素で冷たくしているらしい。
ひんやりとした仄かな甘みが心地いい。
金目鯛は軽く炙ってあり、ワインと合わせてみてください、とグラスに一口だけ入れてくれる。
日本酒好きは、なんだか反発したくなるよね、なんとなくね。いや、ここは日本酒やろ!てね。
て思いつつ、金目鯛を食べた余韻にワインを含んでみたら、ほんとにもうこれ!
すんませんでした。ナニコレうますぎる。びっくりした(ボキャブラリー貧困)。
イワシは生姜醤油で。脂のノリが最高。
アラのしゃぶ。ややレアのアラを煎り酒につけていただく。
お椀の出汁にはトマトの酸味、煎り酒には梅の酸味。
あかん、酒追加。福岡の庭のうぐいす。
のどぐろは塩焼きで。すだちをキュッと絞って。
くじらの畝(ウネ←くじらの腹側の縦縞ぽいところ。分からなければ宝くじのくーちゃん見て)は、山椒味噌で。
やわらかくて、脂の部分の甘みが最高、でも決して脂っぽくないのね。
くじらスゴイ。
フルーツトマトは、ガリと同じ酢で漬けていてさっぱり。
酒、追加。島根の王祿、三重の而今、広島の寳劔。
ここから握り。
マコガレイ、烏賊、塩〆の赤身、中トロ、大トロ、コハダ。
酒、追加。石川の菊姫。
北海道のキングサーモンのづけ、蒸しアワビ、車海老、うに、太刀魚、あなご
ねぎとろ、たまご。
酒、追加。もう何飲んだか忘れた。
ひたすらずっと「うまい」「来てよかった」「死ぬなら今日がいい」を繰り返し
コースは瞬く間に終盤へ。
デザートは有精卵と和三盆のプリン。マルサラ酒を少しかける。
もう感服ですわ。プリンってこんなうまいんか。マルサラ酒ってこんなに合うんか。
これお土産にできないのか?!
しかもせっかくなので、と宮崎マンゴーも出してくださった。
ああ、太陽のたまご。
わざわざ宮崎まで寿司食いに行く?!アホちゃうか、て言われながら来たけど
アホでよかった……。
今度は冬に来るよ。アホやから、絶対また来るよ。
さて、これでもうホテルで寝るだけや。
って思ってたのに、宮崎の夜は想像を遥かに越えて長く、そしてディープなのであった。
無花果。液体窒素だと?!
これがワインと合う不思議
のどぐろ皮うまし
くーちゃんの腹んとこ
烏賊は塩で
塩と酢で漬けた赤身
トロ―!トロー!!
アワビやわらかっ
車海老の分厚さにびっくり
カステラじゃないよ、ギョクなのよ
プリン持って帰りたし
マンゴーも食べれるとは
外観
カウンターから見た光景
2017/09/02 更新
2016/06 訪問
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
いま、会いにゆきます。寿司にも大将にも。
上海にいる友達に会いに行き、中華料理を散々堪能して帰国。
和食渇望の口になっているところに、飲み友さんからの報告が続々。
高島屋に催事で来ている寿司がめちゃくちゃうまいぞ、と。
酒飲み達が口を揃えて言う。
調べてみたら明日までやないか!
居ても立ってもいられなくなって、自転車を飛ばして高島屋へ。
20時閉店のところ、19時半に店内へ滑り込み。
にぎり一人前3240円
宮城の日高見864円
をオーダー。
待っている間、ガリをポリポリ。
よく見る薄いガリではなく、生姜の芽の部分なんかな、そこを1cm弱くらいの輪切りにしてある。
しゃきしゃきポリポリで酸味もちょうどいい。
これだけでいいアテになる。うまい。
さて、握りが来ましたよ。
まずアラ。ほんのり炙ってあり、初っ端から感動。
なんじゃこれうんま!
慌てて日高見を一口。
し、しあわせ…。
イカは塩で。細かく切り込みが入ってて、やわらかい。
噛み切れなさとか一切ない。
中トロ。あまーい。とろける!
鯛。コリコリ。
かつお。なんてゆうか鉄臭さがない。
かつおってこんなおいしいんや…。
車海老。生ではなくてボイルされているけど、ぷりぷり感は維持されてる。
私はボイルされてる方が好きなんよね~。しかもあまい。
たまご。有精卵のみを使用していて、和三盆で甘味をつけているらしい。
じゅわっと溶ける。カステラみたい。
鉄火巻き。巻かれているのは中トロ。しかもでかい。存在感すごい。
単品でアワビ、うなぎ、ウニを追加。
あと広島の寶釼。
ウニは手巻きにしてくれました。
うう、ウニもあまいよう…。
ネタの甘味が素晴らしいので、シャリには砂糖を使わず、
かぼちゃの旨味だけと、塩と酢で味付けしているとのこと。
蛍の光が流れ出したけど、あと一合だけ飲ませてください…。
味噌汁もうまーい。
大将も気さくな方で、閉店までのわずか30分で食べれるだけ食べて帰ってやろうとする私を、温かく見守ってくださいました。
ごちそうさまでした。
今度必ずお店まで食べに行きます。
2016/08/03 更新
夏、冬と来て、春バージョンも。
前回から1年以上も開いてしもたけど、相変わらず温かく迎えてくださいました。
だから好きなんよ、この店も、空久保さんも。
そして酒を飲み散らかす我々。
いつもありがとうございます。
今回感動したのは、まじゃくの素揚げ。
見た目はシャコみたいやけど、実際はエビ寄り。
アツアツを手で持って豪快にかぶりつく。
海老ほど口腔内を攻撃してこない、程よいザクザク感の殻と、中の甘い身と味噌がたまらん。
うなぎに乗っかってた自家製キャビアも、控えめに言って最高であった。
瓶詰で売ってくれ……。
握りでは、赤貝がぶりんぶりんのぱつーん!
それと、見たことのないくらい美しくしなやかなサワラ。
ウニの手巻きとイクラとトロの手巻きは、空久保さんからの手渡し。
もーこんなんされたら惚れてまうやろが!!
ま、既に惚れとるけどな。
ここまで来たら、秋仕様も食べなあかんわな。
恐らく11月くらいに実現するんじゃないだろうか。
初めて出逢ったのが3年前。
その日から此処に来ることを夢見て、そして今も終わらない夢を見ている。