2回
2025/07 訪問
和モダンの洗練された空間でいただく料理とお酒
豚の角煮
鮮魚のカルパッチョ
鱧の天ぷら
自家製つくねの照り焼き
せいろ
板さわ三点盛り
とうもろこしの天ぷら
茗荷と旬菜のからし酢漬け
デザート
2025/07/28 更新
2024/08 訪問
センスを感じる蕎麦割烹のお店
鎌倉駅から線路沿いを北鎌倉方面に進んで徒歩6、7分。扉の横の店名のサインに気がつかないと普通の住宅にしか見えない。フォローしている方々の投稿を見て気になり、当日の11時に予約して初訪問。
扉と共にグレー基調のセンスの良さを感じる店内で、カウンター4席に、4人掛けテーブルが2卓と2人掛けが1卓。いずれもゆったりとした距離感が嬉しい。
まずビール中瓶をオーダーすると一緒に蕎麦チップスが提供されました。ポリポリ食べながら、鮮魚のカルパッチョと津軽鴨のロースのたたきを注文。
鮮魚は真鯛で爽やかな柑橘系を感じる汁にスプラウトと一緒に岩塩で食べると美味しいです。鴨のロースは7切れ。味が付いており、添えられた柚子胡椒、山葵、紫芽、小ネギと一緒にいただく。噛み締めると鴨肉の美味しさを十分に感じられます。
続いて、とうもろこしの天ぷら。すだちを絞って添えられたピンクソルトでいただく。揚げ具合いがちょうど良く、とうもろこしの甘味と食感が素晴らしい。
生麩&茄子好きにはベストマッチの京生麩と茄子の煮おろしは、油を纏った茄子と生麩に出汁が浸み込んで大根おろしと一緒にみぞれ風に食べると実に美味しい。
そして自家製つくねの照り焼き、炊きごぼうの唐揚げと続きます。料理が提供されるタイミングも良くて日本酒が進みます。最後の板わさ盛り合わせは、蒲鉾以外に食べたかったいぶりがっこのポテサラが添えられていて嬉しかったです。
〆の蕎麦は、シンプルにせいろにしました。大分県の伝統工芸の竹細工の美しい皿に、細めで色味はライトグレーのおそば。出汁が効いた少し辛めのそばつゆにつけて食べると喉越しがよく、程よいコシが味わえる好みのタイプ。おしゃれな土瓶で提供された白濁系のそば湯を注いでそばつゆを飲み干しました。
ご主人は会社員勤めの際の大分赴任時に蕎麦打ちに目覚めて修行され退職。片瀬の手打ち蕎麦 真とみで学んだ後に独立されたようです。奥さまは飲食業界は初めてと聞きましたが、終始笑顔でとても丁寧で良く気が付く接客は素晴らしいですね。色々な種類の素敵な器類は奥さまのセレクションとか。
店内の雰囲気、器、盛り付け、接客とどれも満足できました。おそばだけでなく天ぷらに加えて、冷菜、温菜、揚げ物の酒肴がラインナップされていて、お腹がいっぱいになりました。昼呑みができそうなので、またお邪魔しようと思います。ごちそうさまでした。
津軽鴨のロースのたたき
京生麩と茄子の煮おろし
自家製つくねの照り焼き
とうもろこしの天ぷら
炊きごぼうの唐揚げ
真鯛のカルパッチョ
板わさ盛り合わせ
せいろ
そば湯
デザート
2024/08/26 更新
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2025年7月下旬に再訪。もう少し頻度を上げて訪れたかったのですが、前回は2024年8月でしたので、ほぼ1年ぶり。当日午前中に無事予約することができました。
鎌倉駅から線路沿いに徒歩5、6分の閑静な場所にある蕎麦割烹。外観は個人の住居のような佇まいで、引き戸を開けると和モダンで洗練されたインテリアにアート作品が飾られ、まるでギャラリーのような空間が素敵。
すぐ右手の4人掛けのテーブルに案内され、今回は他に1組のみ。前回と同様に、料理担当のご主人と奥さまの二人でお店を回されています。
通常のグランドメニューに加えて、おすすめの一品のメニューが渡され、早速エビスビールの中瓶を注文して、蕎麦を揚げて塩胡椒が振りかけられたチップスとともに乾杯。
・板さわ三点盛り（970円）
紅白の蒲鉾他に、茹で枝豆といぶりがっこのポテトサラダ。しっかりとした弾力と上品な甘みの蒲鉾をわさび醤油でいただく。まろやかなジャガイモと燻製香のコリコリとした食感のたくあんのコントラストが楽しめる前菜。
・鮮魚のカルパッチョ（1,390円）
鮮魚はカツオ。生カツオの表面を丁寧に炙り、香ばしさとしっとりとした食感の両方を楽しめるように仕上げられています。彩りにはイタリアントマトとスプラウトが添えられており、ぷるんとした口当たりの土佐酢のジュレが、全体を軽やかにまとめています。
ここで前回と同様に日本酒3種飲み比べ（1,650円）を選択。雪の茅舎の純米吟醸と地元神奈川の熊澤の純米は決まっていて、残る１種はお好みで。伯楽星の純米吟醸と相方は百十郎の純米を選択。
・とうもろこしの天ぷら（890円）
あると必ず注文してしまうメニュー。芯に掛かることなく、でも粒は潰れていない絶妙の切り方。甘くてジューシーなとうもろこしが口いっぱいに広がる、夏らしい一品。塩だけで素材の旨さを引き立てるスタイル。
・鱧の天ぷら（1,200円）
使用されるのは大分県国東半島の鱧。豊かな海で育った鱧は、身が厚く、脂の乗りも上質で、噛むたびに上品な脂とふわりとした食感が広がり美味しい。付け合わせの茗荷の天ぷらは、ほのかな苦みと爽やかな香りがアクセントに。
・豚の角煮（1,450円）
脂と赤身がほどよく層になった豚バラを使用。長時間煮込むことでとろけるほど柔らかく仕上がっています。濃すぎず甘すぎない味つけは、出汁の旨味を引き立てて和風仕立て。半熟のゆで卵と出汁をたっぷり含んで優しい味わいふろふき大根と三位一体で完成度が高い。
ここで、おすすめから夏限定の麒麟山の超辛口の生酒に。摘みたてのベリーを思わせる清冽でみずみずしい香りと、すっきりとした飲み口が料理にピッタリ。
・茗荷と旬菜のからし酢漬け（780円）
旬の野菜はカリフラワー。ほんのりカレー風味に仕立てることで、香ばしさと食欲をそそるスパイス感がプラス。からし酢に漬け込み、軽やかな酸味と辛味でまとめられた一品。カリフラワーのコリコリとした食感、茗荷の香味が口の中をリセット。
・自家製つくねの照り焼き（980円）
程よい甘辛ダレがなつかしさを呼び起こす一品で、しっかりと練られたつくねは噛むほどに鶏肉や香味野菜の旨味が広がりボリュームも満点。たっぷりと盛られた青ネギの清涼感が、照り焼きの甘辛ダレとの相性が良いです。
・せいろ（950円）
大分県産の玄蕎麦を使用した蕎麦で、切り幅は揃って丁寧な仕事ぶりが感じられます。香りは控えめながら、喉越しはよく、しっかりとした風味と食感。そばつゆは出汁が効いた少し辛め。土瓶で提供された白濁系にそば湯を注いで、そばつゆを飲み干しました。
最後にそば茶とともにスイカのデザートがサービスされました。かなり満足のオーダーでお腹いっぱいになりました。丁寧な接客の奥さまのセンスで集められた器がいずれも素敵で気に入りました。コストパフォーマンスもとても良くて、次回はここまで間を空けずにお邪魔しようと思います。ごちそうさまでした。
食べログ評価：3.37