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夜の点数:4.3
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~¥999 / 1人
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料理・味 -
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これが大分で食べられるのか・・・
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2025/09/02 更新
夜限定の四川麻婆豆腐。ずっと食べてみたいと思ってて、大分に帰省した時に機会を伺いつつもなかなかチャンスがなく、今回ようやく初訪店です。平日夜の開店直後に伺いました。
まだお若い男性がワンオペで鍋をふるいます。ほどなく眼の前に出されたお皿を見て目が丸くなる、口が半開きになってたと思いますね。
私も上京してそこそこ長いので都内の飲食店はいろいろ行きましたが、いや、このお店が高田馬場や池袋の裏とかにあればよしよし当たりっぽいぞと喜ぶ程度だったと思うのですが、ここは大分、しかも外見はホントなんの変哲もない町中華、それでこのビジュアルの四川麻婆豆腐が出てくれば驚きもします。
ただ、まだこの時点では冷静でした。地方の町中華では確かに異例ですが、いわゆるガチ中華の範疇なのでビジュアル自体は見慣れていましたから。
で、一口食べて、心の中で思わず「マジか・・・」と呟く。麻辣のバランスが素晴らしい。辛いけど激辛ではなく、痺れるけど唇が麻痺するほどじゃなく、だけど穏やかにアレンジしてる、つまり日本人向けに逃げてる感は一切ない、下の油も刺激先行と思いきやまず旨味がじわっと広がった上に辛さが追い被さってくる、いやあめちゃくちゃ美味い、レンゲが止まりません。ご飯がみるみる減っていく。唐辛子が見えないなとは思いましたが、まあ一見客なのでたぶん手加減してくれたんでしょう。
都内はガチ中華を標榜してるお店はたくさんありますが、それとは別に店内に入るとほぼ現地の人しかいない、メニューも日本語のほうが少ないってお店も少なからずあって、そういうお店こそ現地の味そのままの料理を出してることが多いのだろうと思っています。
この四川麻婆豆腐はまさにそういう料理。これと同じような味は都内でも数えるほどしかお目にかかれません。だいたいが徒に激辛、刺激的にする店が多いんですよ、もしくは味に深みがなかったり。
食べながらちょっと塩分が強いかなと思ったんですが、食べ終わっても喉が乾くって感じはしなかった、てことは味覚にそう感じさせるようにスパイスを調整して作られてるんでしょう。大分でこんなハイレベルな麻辣が食べられるとは・・・しかも1000円以下で。シェフはどこで修行されたのだろう。
ここがエクステリアをブラッシュアップして都内に出したらあっという間に人気店になるでしょうが、ただグランドメニューを見る限り他の料理はここまで尖ってないように見えて、どうも夜の一部のメニュー限定っぽいですね。妥協なしの四川麻辣が県民にどこまで受け入れられるか、一種の実験的要素もあるのかもしれません。少なくとも私は、大分に帰った時はこれがある限り通います。