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昼の点数:4.3
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¥6,000~¥7,999 / 1人
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料理・味 4.2
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|サービス 3.5
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|雰囲気 3.5
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|CP 4.3
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.2
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| サービス3.5
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| 雰囲気3.5
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| CP4.3
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| 酒・ドリンク- ]
クラシカルというよりオーセンティック、そこかしこに工夫も
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2025/09/08 更新
東京を離れる前にやっておきたいことは何かと問われたら、ブクマしてるまだ食べてないフレンチ店に出来るだけ行きたいと答えます。もちろん全ては無理なので、一人でも予約できるお店で特に食べてみたいフレンチ店を今ピックアップしてるところで、こちらはその中の一つ。ショートコースのランチでお邪魔しました。
まだお若いシェフがワンオペでされてます。カウンターフレンチならともかく、厨房から少し離れたテーブル席が復数ある店内でワンオペって大変。当然にサービスは限定されるのでカトラリーはテーブルの引き出しにずらっと、ここから自分が好きなものを選んで使うようです。正直フォークの違いはよく解りませんでしたがナイフやスプーンは用途一式ある。こういうの気楽でいいかもな、どんなお皿でもスプーンという最終手段が使えるわけでして。さすがに箸はなかったがw
このあと用事があったのでノンアルのスパークリングと思ったのですが切らしてるらしく炭酸水を。ペアリングがかなりお得なようで、後述しますがお酒に強い人は頼んだほうがいいと思います。私はワイン一杯で真っ赤になるのでペアリングなんて夢のまた夢ですが、用事がなかったら一杯だけ飲みたかった。
アミューズ、フォアグラとレバーのパテ、上にビーツとレーズンが乗ってて仄かな甘さも加味します。もうこの時点でワイン頼んだほうがいい理由は解りますねw 濃厚でクリームチーズのように滑らかな舌触り、香りからもフォアグラの割合は結構高いと思われます。まさか廉価のショートコースでフォアグラを使った料理が出てくるとは思わなかったので嬉しいですね。
前菜、天然鮎のコンフィ。これが抜群に美味しかった。鮎はお腹の部分をライスペーパーで丸めてますが、これ内蔵が外に出ない工夫だそうです。私も初めて知ったのですが、友釣りってかなり体当たりが激しいらしく、それで釣った鮎は大半が表面にケガをしてるそうで、コンフィにすると皮が破れて内蔵が外に出てしまうんだとか。そうなると鮎の魅力が半減するので表面を保護、しかもこの状態だとライスペーパーもカリカリになって食感楽しく一石二鳥。いや工夫が素晴らしい。ソースも鮎独特の爽快な苦みがガツンと来て、これは酸味かタンニンが効いたワインに合うだろうなあ。
パンは酵母から自家製とのこと、仄かな酸味とモッチリ感に穀物の旨味、発酵バターもたっぷり用意してくれてます。何がスゴイってワンオペなのに忙しい料理の合間をぬって都度しっかり温めて提供してくれること。誰でもマネできることではない。
お魚、これハマダイかな?のポワレにアメリケーヌソース。香草やガーリックフライ、魚の下にはハトムギ?のリゾットが添えられています、ぷちぷちの食感が楽しい。ソースが美味しいのは言うまでもないですが、これ魚につけるより下のリゾットに混ぜて食べたほうが美味ですね、お魚はこれ単独で味わう方が自分は好きです。皮がパリッと塩気が利いてて、白身はふんわり蒸されていて香り高くポワレとして最高のコンディション、ワンオペでよくぞここまで繊細な・・・実は厨房の奥にシェフのクローンがいるんではないかw
お肉、ハラミの赤ワインソース。超ド定番ですが予想以上に軽くサラッとしており酸味や苦みがしっかり残ってるフレッシュなソースでこれもセンスを要求するんだろうなあ。アスパラや青唐辛子もアクセントを添えます。
デザートはグレープフルーツのグラニテの上に黄色の玉、これ自家製のマーマレードだそうですが、凍らせたのを玉状にしてミントを混ぜててこれが滋味深くてすごく美味しい、甘さ控えめで香りと苦みがフレッシュ、何個でもいけそうです。
ショートコースですが、かなりお腹いっぱいになりました。夕飯も野菜炒めだけで済ませた。いつも思うけどフレンチって本当に腹持ちがいい。これフルコースだと自分は食べ切れんのじゃないかな・・・これで炭酸水とサ料を合わせても税込み7000円ちょっとですからね、ありがたいことです。
全般トラディッショナルですが一辺倒ではなくそこかしこに繊細な工夫がみられ、古典というより正統派という感じがしました。私の勝手な想像ですけど新旧フレンチを食べ歩いた人が原点回帰に通うお店という印象。自信をもってオススメします。