私はZ級居酒屋の経営手法は大きく二つに分かれると考えています。
それは
①「蜘蛛の巣型」
②「アリ地獄型」
です。
蜘蛛の巣型とは、予約など集客重視の姿勢が極端になり、有償広告どころか捨間などの問題ある手段を使ってしまうような店のことです。集客偏重の姿勢をとれば、一方で料理や接客を軽視することにもなりますので、サービスは際限なく低下していきます。そしてついには客のリピートすら望めなくなる残念レベルで固定されてしまうため、ひたすら新しい客を入れ込むことのみに力を注ぐようになります。広く網を張って捕食する蜘蛛に似ているから蜘蛛の巣型です。
対してアリ地獄型は大々的な外販活動が不得意なタイプです。しかし、料金設定を高くしたり、サービス低下を受容することで、運営での一定の利益は確保します。混沌とした大繁華街に隠れるように存在し、仕掛けを作ってジッと待つアリ地獄の様態に似ているからアリ地獄型です。