3回
2020/04 訪問
お酒のテイクアウトが可能に! 呑兵衛の聖地「かんだ光壽限定」の吟醸酒を量り売り【期限付酒類小売業免許】
コロナショックで売上減少に悩む飲食店に朗報です。
2020年4月、国税庁は飲食店への救済措置として、酒類販売の緩和措置(免許の付与)を行うことになりました。具体的には半年間の期限付きながら、飲食店での「テイクアウト」や「量り売り」あるいは「都道府県を越えないデリバリー」が可能となります。
(※料理店内で酒を提供する場合には販売業免許は必要ありませんが、例えばテイクアウト用など、その場所以外で飲用される酒を販売する場合には、酒税法に基づき、その地の所轄税務署長から販売業の免許を受ける必要があります。)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/kansensho/pdf/0020004-036_02.pdf
これは当店【かんだ光壽】のような、魅力的な日本酒を多数揃えた店にとってはありがたい話で、普段からお店で提供している当店限定のレアな日本酒を、立ち寄ったお客さんに提供できるようになるという事です。
例えば、日本酒の同じ銘柄でも「斗瓶取り」とか「袋吊り」といったラベルを貼った特別なお酒を見たことはありませんか?
これは、日本酒には発酵させて醪の状態になったものを搾る工程があり、この際に特別な搾り方をしたお酒であることを表しています。上記の場合は、酒袋に醪を吊るることで自重によって滴り落ちる分を集めて瓶詰する手法で、余分な成分が押し出されることないため、より華やかな香りが楽しめるのだそうです。
当店ではこういった特別な品評会用クラスの極上酒、あるいは光壽だけに卸されている特別酒がたくさんある事が魅力の一つになっています。その説明は、私の1回目のレビューや、日本酒好きの皆様のレビューを見ていただければ分かるかと思います。
そしてこれは、外出自粛を受けて、料理店の訪問を断念されている多くの酒好きの方々にとっても良い話なのではないでしょうか。
最近、私の周りではインターネットで繋がる「宅飲み(たくのみ)」が流行り出しています。
自宅にいる友人同士がTV電話を通じて集まり、飲み会を開くというものです。
その際、やはり話題になるのは、自身が用意した料理とお酒でしょう。
料理の方はアットホームな お宅ごはん を披露するのも良しですが、昨今の料理店はコロナ騒動でテイクアウトに力を入れていますから、自宅近くの美味しい店から取り寄せる工夫もまた良しといったところです。
しかし・・・問題はお酒の方です。
食べログレビュワーたるもの、まさか通り一遍の酒を用意してお茶を濁すつもりはないですよね(笑)
そこで 当店【かんだ光壽】 のテイクアウトです。
市場には稀にしか出回らない、見るも珍しいお酒の数々を選んで持ち帰りましょう。
持ち帰り容器を用意して行けば、好きな銘柄を好きなだけの量り売りも可能ですし、何なら特別限定の小瓶もあるのです。
一例として、当店内で提供いただいた 特別純米酒 利他 を説明します。
これは3月中の通常訪問時に片口でいただいたもので、写真では提灯図柄のラベルの品になります。聞けば神田の飲食店(13店舗)だけで取り扱いが許されている限定酒とのことで、神田に縁のある方であれば激反応するお酒なのでしょうね。
これをテイクアウト特別価格で300ml(↑180ml)まで増量して詰めていただけます。宅飲みで目立てること請け合いです。価格は?・・・1100円。安い安いw
知名度で攻めるなら、泣く子も黙る高木酒造の十四代にしましょうか。
呑兵衛であれば知らない人はいない有名銘柄ですので、メニューに十四代純米大吟醸の文字を見れば飛びつく方も多いのではないかと思います。さすがにお店で飲めば1合3,500円となるところですが、今回のテイクアウトは300mlの量り売りです。用意したボトル(200ml)に入りきらずに、用意したお茶パック容器に配分するハメになりました。
いや~参ったな。こんなに飲みきれないですよ~♡(´艸`*)
ちなみに、三重 / 清水醸造 の作(ざく)の小瓶が写真にあると思います。
こちら・・・昨今のコロナ騒動における かんだ光壽 しんばし光寿 の苦境を聞きつけた蔵元さんが、わざわざ当店の為に作ってくれた、小売り用の専用ボトル(2,700円)だそうです。当店の社長様との信頼関係が分かりますよね。
わはは。
ワタシ、もしかしたら日本で一番最初に購入した人かもしれません。
<(`^´)>
そんな素晴らしい品々を持ち帰りです。
これなら「宅飲み」どころか、場合によっては神田近くの「仕事場飲み」でもバッチリです。入れ物はお店にも一応の用意はあるようですが、やはり自身で密封可能な瓶や携帯ポットなどを用意すると良いでしょう。時間を置かずに頂くのであれば大丈夫だそうです。
流し徳利のミニチュアがあるのは雰囲気、雰囲気w
実際に友人の八吾郎君たち(1号・2号)と宅飲みをやってみたのですが
焼鳥テイクアウトと通販入手の限定焼酎で押してきた1号や、卓上のホットプレートで餃子を焼いてビールを飲んだ2号との間でかなり盛り上がりました。・・・というか圧勝w
そんな訳で、レビュワーの皆様は、贔屓の飲食店で申請が可能かどうかを提案をしてみてはいかがでしょうか。
kuidoもたまには役に立つ情報も提供するのです。m(__)m
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(コロナ対策期間のお店情報です)
【ランチ弁当】
昼時に当店自慢のメンチカツを入れた豪華弁当を販売しています。
店頭にて販売中です!
※店内でのランチ営業はしていません。
【夜の営業】
東京都の自粛要請を受けて
17:00 ~ 20:00
に時間変更して営業しています。
【テイクアウト】
店内販売の希少酒をお持ち帰りできます。
1合(180ml)が300mlへの大増量で販売中です。
17:00~20:00に店内にてご注文下さい。
かんだ光壽専用の小売りボトルは更に種類が増える予定です
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2020/07/12 更新
2017/06 訪問
【高品質】居酒屋として素晴らしい
最近、食べログ上で高得点を出している店の中で、呑兵衛レビュワーの皆さんが推薦する居酒屋に行ってみたい、、、最近、そんな欲求が止まりません。そして当店【かんだ光壽】は、正にその典型的な店だったのです。
自身は大して味がわかる訳ではありません。ましてやお財布に余裕がある訳でもありません。
でも、飲食に長けた呑兵衛レビュワーの皆さんのガイドを受けて色々な居酒屋の訪問を重ねるうちに、段々とわかってくるようになったものがあります。
・お酒の取り揃えの良い店
・料理に努力されている店
・料金とサービスに秀でた店
などは、実際に経験を踏むと判断が付くようになってきます。
こういった店は、多くの場合は有力なレビュワーさんの実際の訪問があって、長所の内容が書き込まれた記事が存在します。そして、その信頼するレビュワー様の「一押し・二押し」の店に行けば殆ど外れはありません。大抵は素晴らしい店に連れて行っていただけます。どうです・当店のレビューは、(私が信頼する方の)素晴らしい感想ばかりではないですか。
点数が大事なのではありません。私は信頼する方の価値観とのシンクロが重要なのだと思っています。それが私の場合、居酒屋であれば確実ですし、それが例えチャーハンであってもラーメンであっても、かなりの確率で好みに合う気がするのです。
※※※※
当店【かんだ光壽】は呑兵衛の私にとって最高レベルと言える居酒屋さんでした。普段の私のレビューを少しは面白いと思っていただける方でしたら、良店であると感じていただけるのではないでしょうか。機会があれば是非とも訪問することをお勧め致します。
当日は後輩を呼んでの訪問になりました。神田駅で待ち合わせをして周囲を探索していたら当店【かんだ光壽】の入口が目に入りました。中の灯りはついています。でも暖簾は店の内側にあって、入って良いのか判断に迷うようです。
これまでも何度かチャレンジしたことはあるのですが、閉まっているなどの事情で入店できたことは1度もありませんでした。今回も満席ですとの説明で、店員さんの申し訳なさげな表情に送り出されてしまいました。
当然だよね。こんな人気店に予約なしで入れるはずもないし、気を取り直して次の店行きましょうね
と駅方面に10歩ほど進んだその時、後ろから「お客さ~ん」との呼び声が・・・(*‘∀‘)‼
私たちその時、満面の笑みだったと思います。
だって席が空く見込みが立ったとの話でしょうからね♪
「申し訳ありません。今お会計を頼まれたお客様がおられるのですが、少しお待ちいただけますか?」
はい、待ちます。待ちますとも。10分くらい全然平気ですっ
歩道で立って待つ時間も至福の時でした。これから繰り広げられる日本酒パラダイスがもう目の前なんですから。
やがて会計を済ませたお客様がパラパラっと出てきて、席の用意を整えたのちに入店する事が出来ました。5時半位から飲みはじめるお客さんが多いのか、私たちはちょうど入れ替わりのタイミングで当たったようです。今回はカウンター席を案内されました。
まずは生ビールで乾杯します。エビスビールが600円(外税/以降同じ)になります。
料理は、最初にお椀がサービスで出るのですが、その後に間をおかずに、当店【かんだ光壽】の名物となっているお通しが出てきました。1名あたり1260円であるにもかかわらず、8品の盛り合わせになっていて、これから注文する日本酒をじっくり選ぶ時間をいただくことが出来ました。ビールも2杯飲んじゃったけどw
さて、肝心なドリンクです。
相方が十四代の大吟醸・播州山田錦をどうしても飲みたいというので、グラスでいただくことにしました。120mlだと思うのですが1,900円になります。甘い香りが特徴の素晴らしいお酒ですから、グラスを燻らしながらゆっくり香りを楽しんで頂いていました。
それに対して私は、栃木・真岡のお酒、辻善兵衛をお願いしました。片口180mlで1,450円になります。純米吟醸斗瓶囲い 愛山使用とあります。
なるほどわからん。
まぁ後で調べると、品評会用出品酒などに用いられる贅沢な絞り方の一つで、自然に滴り落ちる滴をタンクで受けて、ガラス製の一斗瓶に貯め、保管する方法とあります。それと、愛山とは山田錦などを代表とする優良な酒米の種類ですね。これはギリ知ってましたw
最初にこの二つを、少量づつ飲み比べしてみましたが、これがまた大変な贅沢に感じます。私の中では味わいに勝る辻善兵衛にトロかされて惚れ込み、隣で飲まれている十四代が全く惜しくありません。
次の選択は純米吟醸 風の森 片口180mlで1,000円です。私には、これは別店で注文し、そのリンゴをイメージするような香りと酸味に驚いて飛びあがった経験があります。これを後輩に体験させてみようという趣向です。決して比較的安いお酒に逃げたのではありませんw
対して私は、純米大吟醸 明鏡止水(M15)を注文します。武道の用語で、曇りのない鏡と静かな水のような心の在り方の意味を持つこの言葉は、この素晴らしいお店をじんわり楽しんでいる自分に相応しいと思って注文します。いや、嘘ですw
もともとお気に入りの銘柄ですし、香り立つ風の森と旨みがしっかりの明鏡止水、比較すると面白いかなと思って頼みました。しかも同じ長野のお酒なんですよね。
案の定、風の森をヒトクチ口に含んだ後輩は「なんすかこれ?!」と目が丸くなっています。そうそう、その反応を待ってたんですよ。ありがとうS君、ワタクシ今、とっても美味しいお酒になってますw
続いて埼玉県騎西町のお酒で、純米大吟醸 無濾過生原酒 亀甲花菱を見つけたので注文します。清水酒造のお酒を飲むのは実は初めてです。店長オススメということもあり、スーッと口元を滞りなく通過してしまうくらい、柔らかいというか綺麗なお酒でした。
後輩は贅沢にも佐賀の東一(あずまいち)片口180mlを注文していました。1,980円になります。説明文ではオーク樽に半年以上貯蔵してから出荷する希少なお酒とのこと。正直、樽の味への影響までは全く分かりませんでしたが、チーズとの相性はとても良かったです。
どれもこれも本当に美味しく頂くことが出来ました。
料理は馬刺し盛り合わせが1,200円。刺身1人前が1,500円です。
ポテサラは480円、東一に合うとされたチーズ4種盛ハーフは840円、白うお天ぷらは680円でした。
私たちはカウンターに座っていましたので、料理人さんの作業をずっと見ながらお酒を飲む事になっていたのですが、包丁さばき一つを見ていても非常に丁寧なお仕事をされていました。実は、滞在2時間の予定が閉店まで粘ってしまったのは、従業員さん達の隙の無い仕事っぷりを見て楽しくなってしまった事もあるんです。
空いた皿の片づけ、チェイサーの水の補充、お酒の用意のスムーズさ、受け答えの柔らかさ、お酒に関する知識レベル。当店【かんだ光壽】では、感心したことがこんなに沢山あります。どれか一つあれば、食べログ記述のネタに十分なるのに、こんなに多いと書ききれないじゃないですかw
そんなこんなで、あっという間に閉店時間です。お勘定を出してもらうと予想通りの明朗会計でした。
私の場合、普通の居酒屋を2軒ハシゴすると大体この金額になります。皆さんはどちらの方がコストパフォーマンスが良いと感じますか。
実は私はあっちもこっちも行くのが好きです。でも、当店にはプチ贅沢として季節ごとには行きたいですね。
本日は素晴らしい訪問となりました。ごちそうさまです。
2020/05/17 更新
飲食業の苦戦が報じられて既に半年がたちました。
神田の街でも影響は大きく、当店のような大人気の店でも空席ができるほどで、臨時の措置として期限付酒類小売業免許を取得し、お酒の量り売り(テイクアウト)をするなどの努力をしておられました。詳細は前回のレビューで報告した通りです。
ただ、贔屓客をしっかりと持っている当店では、徐々に客が戻るようになりました。スタッフにも若い方が入って通常営業に近い状態になりましたので、前レビューを消すために上書き投稿をいたします。
当店の素晴らしさは何よりお店独自の日本酒の取り揃えです。
例えば、日本酒の同じ銘柄でも「斗瓶取り」とか「袋吊り」といったラベルを貼った特別なお酒を見たことはありませんか?
これは、日本酒には発酵させて醪の状態になったものを搾る工程があり、この際に特別な搾り方をしたお酒であることを表しています。上記の場合は、酒袋に醪を吊るることで自重によって滴り落ちる分を集めて瓶詰する手法で、余分な成分が押し出されることないため、より華やかな香りが楽しめるのだそうです。
当店ではこういった特別な品評会用クラスの極上酒、あるいは光壽だけに卸されている特別酒がたくさんある事が魅力の一つになっています。
ちなみに裏話ですが、当店では三重の作や静岡の磯自慢、栃木の鳳凰美田・松の寿・大那・辻善兵衛 などでオリジナル銘柄が用意され、当店限定品として提供されることがあります。これはオーナー様が杜氏さんとの強い信頼関係があるからこそできることだと思います。ただ、何故か地域的な偏りがあるため不思議に思っていたのですが、オーナー様のレーシングスーツ姿の写真を拝見し、ある施設とリンクしている事に気付きました。鈴鹿に富士に茂木ですw
最近はそんな事も知るほど店に愛着を持つようになってしまいました。訪問してもお酒と雰囲気を楽しむことを優先させてしまいます。どうにも新しいレビューを上げる気にならないのです。
そこで拙いながらもレビュワーとして真剣に取り組んでいた3年前のレビューを転載することでお茶を濁そうと思います。
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最近、食べログ上で高得点を出している店の中で、呑兵衛レビュワーの皆さんが推薦する居酒屋に行ってみたい、、、最近、そんな欲求が止まりません。そして当店【かんだ光壽】は、正にその典型的な店だったのです。
自身は大して味がわかる訳ではありません。ましてやお財布に余裕がある訳でもありません。
でも、飲食に長けた呑兵衛レビュワーの皆さんのガイドを受けて色々な居酒屋の訪問を重ねるうちに、段々とわかってくるようになったものがあります。
・お酒の取り揃えの良い店
・料理に努力されている店
・料金とサービスに秀でた店
などは、実際に経験を踏むと判断が付くようになってきます。
こういった店は、多くの場合は有力なレビュワーさんの実際の訪問があって、長所の内容が書き込まれた記事が存在します。そして、その信頼するレビュワー様の「一押し・二押し」の店に行けば殆ど外れはありません。大抵は素晴らしい店に連れて行っていただけます。どうです・当店のレビューは、(私が信頼する方の)素晴らしい感想ばかりではないですか。
点数が大事なのではありません。私は信頼する方の価値観とのシンクロが重要なのだと思っています。それが私の場合、居酒屋であれば確実ですし、それが例えチャーハンであってもラーメンであっても、かなりの確率で好みに合う気がするのです。
※※※※
当店【かんだ光壽】は呑兵衛の私にとって最高レベルと言える居酒屋さんでした。普段の私のレビューを少しは面白いと思っていただける方でしたら、良店であると感じていただけるのではないでしょうか。機会があれば是非とも訪問することをお勧め致します。
当日は後輩を呼んでの訪問になりました。神田駅で待ち合わせをして周囲を探索していたら当店【かんだ光壽】の入口が目に入りました。中の灯りはついています。でも暖簾は店の内側にあって、入って良いのか判断に迷うようです。
これまでも何度かチャレンジしたことはあるのですが、閉まっているなどの事情で入店できたことは1度もありませんでした。今回も満席ですとの説明で、店員さんの申し訳なさげな表情に送り出されてしまいました。
当然だよね。こんな人気店に予約なしで入れるはずもないし、気を取り直して次の店行きましょうね
と駅方面に10歩ほど進んだその時、後ろから「お客さ~ん」との呼び声が・・・(*‘∀‘)‼
私たちその時、満面の笑みだったと思います。
だって席が空く見込みが立ったとの話でしょうからね♪
「申し訳ありません。今お会計を頼まれたお客様がおられるのですが、少しお待ちいただけますか?」
はい、待ちます。待ちますとも。10分くらい全然平気ですっ
歩道で立って待つ時間も至福の時でした。これから繰り広げられる日本酒パラダイスがもう目の前なんですから。
やがて会計を済ませたお客様がパラパラっと出てきて、席の用意を整えたのちに入店する事が出来ました。5時半位から飲みはじめるお客さんが多いのか、私たちはちょうど入れ替わりのタイミングで当たったようです。今回はカウンター席を案内されました。
まずは生ビールで乾杯します。エビスビールが600円(外税/以降同じ)になります。
料理は、最初にお椀がサービスで出るのですが、その後に間をおかずに、当店【かんだ光壽】の名物となっているお通しが出てきました。1名あたり1260円であるにもかかわらず、8品の盛り合わせになっていて、これから注文する日本酒をじっくり選ぶ時間をいただくことが出来ました。ビールも2杯飲んじゃったけどw
さて、肝心なドリンクです。
相方が十四代の大吟醸・播州山田錦をどうしても飲みたいというので、グラスでいただくことにしました。120mlだと思うのですが1,900円になります。甘い香りが特徴の素晴らしいお酒ですから、グラスを燻らしながらゆっくり香りを楽しんで頂いていました。
それに対して私は、栃木・真岡のお酒、辻善兵衛をお願いしました。片口180mlで1,450円になります。純米吟醸斗瓶囲い 愛山使用とあります。
なるほどわからん。
まぁ後で調べると、品評会用出品酒などに用いられる贅沢な絞り方の一つで、自然に滴り落ちる滴をタンクで受けて、ガラス製の一斗瓶に貯め、保管する方法とあります。それと、愛山とは山田錦などを代表とする優良な酒米の種類ですね。これはギリ知ってましたw
最初にこの二つを、少量づつ飲み比べしてみましたが、これがまた大変な贅沢に感じます。私の中では味わいに勝る辻善兵衛にトロかされて惚れ込み、隣で飲まれている十四代が全く惜しくありません。
次の選択は純米吟醸 風の森 片口180mlで1,000円です。私には、これは別店で注文し、そのリンゴをイメージするような香りと酸味に驚いて飛びあがった経験があります。これを後輩に体験させてみようという趣向です。決して比較的安いお酒に逃げたのではありませんw
対して私は、純米大吟醸 明鏡止水(M15)を注文します。武道の用語で、曇りのない鏡と静かな水のような心の在り方の意味を持つこの言葉は、この素晴らしいお店をじんわり楽しんでいる自分に相応しいと思って注文します。いや、嘘ですw
もともとお気に入りの銘柄ですし、香り立つ風の森と旨みがしっかりの明鏡止水、比較すると面白いかなと思って頼みました。しかも同じ長野のお酒なんですよね。
案の定、風の森をヒトクチ口に含んだ後輩は「なんすかこれ?!」と目が丸くなっています。そうそう、その反応を待ってたんですよ。ありがとうS君、ワタクシ今、とっても美味しいお酒になってますw
続いて埼玉県騎西町のお酒で、純米大吟醸 無濾過生原酒 亀甲花菱を見つけたので注文します。清水酒造のお酒を飲むのは実は初めてです。店長オススメということもあり、スーッと口元を滞りなく通過してしまうくらい、柔らかいというか綺麗なお酒でした。
後輩は贅沢にも佐賀の東一(あずまいち)片口180mlを注文していました。1,980円になります。説明文ではオーク樽に半年以上貯蔵してから出荷する希少なお酒とのこと。正直、樽の味への影響までは全く分かりませんでしたが、チーズとの相性はとても良かったです。
どれもこれも本当に美味しく頂くことが出来ました。
料理は馬刺し盛り合わせが1,200円。刺身1人前が1,500円です。
ポテサラは480円、東一に合うとされたチーズ4種盛ハーフは840円、白うお天ぷらは680円でした。
私たちはカウンターに座っていましたので、料理人さんの作業をずっと見ながらお酒を飲む事になっていたのですが、包丁さばき一つを見ていても非常に丁寧なお仕事をされていました。実は、滞在2時間の予定が閉店まで粘ってしまったのは、従業員さん達の隙の無い仕事っぷりを見て楽しくなってしまった事もあるんです。
空いた皿の片づけ、チェイサーの水の補充、お酒の用意のスムーズさ、受け答えの柔らかさ、お酒に関する知識レベル。当店【かんだ光壽】では、感心したことがこんなに沢山あります。どれか一つあれば、食べログ記述のネタに十分なるのに、こんなに多いと書ききれないじゃないですかw
そんなこんなで、あっという間に閉店時間です。お勘定を出してもらうと予想通りの明朗会計でした。
私の場合、普通の居酒屋を2軒ハシゴすると大体この金額になります。皆さんはどちらの方がコストパフォーマンスが良いと感じますか。
実は私はあっちもこっちも行くのが好きです。でも、当店にはプチ贅沢として季節ごとには行きたいですね。
本日は素晴らしい訪問となりました。ごちそうさまです。