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夜の点数:4.2
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¥3,000~¥3,999 / 1人
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加賀屋共栄会の総本山…創業者木村氏の精神が伝わる本店
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2021/07/03 更新
加賀屋さんは東京・埼玉・千葉など首都圏を中心に展開するチェーン居酒屋です。
ただし仕組みとして面白いのが各店とも完全に独立採算になっていて、修行の中でノウハウを獲得した従業員のみに「加賀屋の屋号」を使わせる暖簾分けのシステムをとっています。
そのため、個人店としての味を残しながら一定水準以上の品質を保っており、決して資本系チェーンのような紋切り型の店ではありません。また、フランチャイズのように上っ面だけのノウハウ提供ではないため、店自体の経営理念に一本筋が通っているのが特徴です。
その中でも当店は創業者木村氏(故人)の親族が経営を継いでいると聞きます。加賀屋の店舗数は50店舗を数えますが、その中で創業者直系のグループを共栄会と呼び、その総本山に当たるのが当店「本郷本店」です。
ちなみにチェーン系居酒屋の歴史は、
■旧御三家と呼ばれる、養老乃瀧、つぼ八、村さ来
■新御三家と呼ばれる、ワタミ、モンテローザ、コロワイド
の隆盛と衰退を基軸にして計ると分かりやすいです。
加賀屋は、居酒屋業界にセントラルキッチンを導入し画一化と激安価格で飲食街を一変させたワタミ世代のずっと前、あるいはフランチャイズ経営を推し進めた養老乃瀧世代の少し前の経営手法をとっています。出店には5年以上の修行が必要という暖簾分けシステムは、いささか古めかしいようにも感じますが、居酒屋にある程度の安さと品質の両方を求める客層にマッチしています。
例えば加賀屋共通の看板商品として、安価で大型の串焼きと、小型の土鍋で提供されるもつ煮込みがありますが、それぞれに焼きと味付けの技術が必要な商品です。他の加賀屋のレビューで書きますが、煮込みの味付けは食べ比べてみると、微妙な違いに気付くことができます。味噌の種類が違うのか、材料を変えているのか分かりませんが、店主さんの僅かな工夫や変化を感じるのが面白いのです。
また、加賀屋に共通する強みとして、居酒屋として刺身の仕入れがかなり良いという点があります。これは前述した御三家のような総合タイプの居酒屋が価格競争に揉まれて刺身の質を落してきている中で、ブランドを維持してきた努力を感じます。だからこそ加賀屋にはかなりの贔屓客が付き、刺身料理の回転率を上げるなどの好循環が保たれているのでしょう。
本郷本店はその中でも特に素晴らしく、質の良い刺身を提供してくれる店のようです。
訪問時はマグロ三種盛りを注文しましたが、大衆居酒屋として求められる最高レベルの中トロ、赤身であったと思います。
また品数もとても多く、今日のお勧めが魚介類だけで10品以上もあったのは驚きました。コロナ禍の昨今の営業において、ロスを生じやすい生モノの扱いは大変だと思います。それでも客を喜ばせようとする飲食店としての心意気を感じずにはいられません。
また、店員さんの接客も素晴らしいです。居酒屋はトイレを見れば分かるとよく言いますが、本当に奇麗でした。開店間もない店でもないのにピカピカというのは、口開け客だったからという単純なことではありません。これは従業員さんの意識の高さなのだと思います。その証拠に、加賀屋だからといって全ての店で清掃が行き届いているという訳ではありませんからね。さすが本店です。
さて、加賀屋グループ全体と本店についての説明は簡単にしましたので、当店のレビューはこのくらいにしておきます。なお、本店直経営の店は他に3店あるようで、その中の一つである東京スカイツリー駅前店に後日訪問しております。