Rieiさんが投稿したカフェ オニヴァ(徳島/阿波川島)の口コミ詳細

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掲載保留カフェ オニヴァ阿波川島/フレンチ、カフェ

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  • 夜の点数:4.5

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2019/04 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

滋味と世界と徳島県。

徳島県の山奥に神山町という人口5000人に満たない小さな集落がある。限界集落だが山があり水が綺麗で、もともと林業で食べている人が多い土地柄か、田舎特有の土着の暗さはなく、身の丈で幸せに生きてる人が住民の大半を占めている。わりとなんでも直接民主制で、何かあれば顔が見える町民たちが集まって話し合って納得して物事を決めてるらしい。鼻先が効くというか、太いファイバーをこんな田舎なのに行政が早い時期からひいていて、だから企業のサテライトオフィスもちらほらある。渋谷にいそうなIT労働者の若者もウロウロしていて、お洒落なコーヒー屋さんもできていたりして、だけど軽井沢のように商業化されてはいなくて、生活にあったらいいなと思ったからやってみました、な感じの小体なお店がちらほらある、不思議な街並みだがコンビニは一軒しかない。この町に向かうには、徳島市からはクルマで1時間ちょっとの里山ドライブになる。春は枝垂れ桜や山桜が、夏は畑と水田に落ちる日本の夏の光線を楽しみながらの1時間。そしたら、オニヴァに着く。

このレストランは、週のうち土日月火の4日間の、夜しかやっていない。そして一年間のうち7か月しか営業していない。レストランをあけない時期は、旅をしたりフランスのワイン畑に研修に出かけてWwoof生活を送ったりしている。(Wwoof とは: World Wide Opportunities on Organic Farms/ Willing Workers on Organic Farms, is a hospitality service operated by a loose network of national organizations that facilitate homestays on organic farms. 農家にホームステイしながら労働を提供するスタイルのことらしいです。(Wikipedia))。

作って出すものはほとんどが近隣の有機栽培農家から仕入れているオーガニックの食べもので、パラパラっとかけてるだけの胡椒まで吟味して選んだものを使っている。なめたらわかる、とがりのない、だけどこれ以上でもこれ以下でも雑味が出ていやらしくなる、まさに「正解」みたいな食材を調味料一つまで揃えて、ビビるようなレベルの高い食事を山奥で出している。ある意味いかれてる。誰のために?食事に来るお客様のために、と彼らはいう。もっとトラフィックの多い都会に出せばいいのに、とわたしはつい言ってしまったけれど、ここがいいんだって。圏外にいて、美味しいものを追求していて、ギラギラしてない。料理人が料理を出す。食べて、美味しいなぁと思う。ごちそうさまでしたと感動してお金を払う。それだけなんだけどこのフードエクスペリエンスをもっと多くの人に知ってほしくて、ぜひ徳島市近辺や四国に行くことがあればここで人心地ついていけば、とおすすめしたい。ものすごい美味しいグラスワインを600円くらいで出していて、どうかしている気もするけど、都会からここに来るといろいろ驚く。

食べたもの
1日目 メリメロサラダプレート いろいろなお総菜が載ってる。葉野菜がものすごい柔らくて甘い。アボカド(徳島で取れるのか?)にかかっているオレンジ色のソースは作り方を聞いたらいわゆるオーロラソース的なレシピだったけどマヨネーズの味ではない。なんだか訳がわからないけどとにかく美味しい。
ビーツの冷たいスープ 混ぜてるヨーグルトも自分たちで作ってるそうです。だいぶ変態 笑。
阿波鶏のメイン 子供から大人までこれ食べてイヤって人はいないだろう煮込み料理。
ワインは白 ロゼ 赤といただいてぜんぶ美味しいし都会でもっと高いお金でいろいろいいもの飲んでるんだけど、これらはみんな未知のオーガニックワイン。透き通ったガスコーニュ地方の白が特に印象に残りました。で、コースとワインで7000円くらい。

2日目 鯖のエスカペシェ を頼んだら他にも3つお総菜が出てきた 笑。ぜんぶ美味しい。
カリフラワーのポタージュ
羊のミートボールのクスクス
すだちのアイスの載ったクレープ
にワイン2杯で5000円ちょっと。

アリス・ウォーターズというシェフのシェ・パニースというレストランがカリフォルニアのバークレーというところにあって、昔行ったことがあるんだけど、そこにちょっとこちらはありようが似てますねと言ったら、シェ・パニースのシェフはシェフインレジデンスでこの町にも料理を作りにやってきたことがあるそうです。わたしは思うけど、ほんとうに豊かであるということは、日々ひーこら都会で家賃を払ったりなんとかワークショップに参加したりすることよりも、あ、その人こないだうちに来ました、会ったことあります、とさらっと言えるような経験をしていながら、ひけらかさず真面目に料理を作ってる人の作るごはんを、美味しいね、と誰かと味わい満たされること ではないかなと、長い人生のこの先にもたぶんまた来たいと思いながら考えたよるでした。

2019/04/25 更新

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