3回
2025/09 訪問
東山無垢さんで季節の移ろいを味わう
開店当初から、季節ごとに仲間と定期的に訪れている「東山無垢」さん。
これまで感想を書きそびれてきたのですが、今回はしっかり残しておきたいと思います。
初めて伺ったのは開業まもない頃。
店主・三島さんの雰囲気、純白無垢なお店の設え、そして一口目で感じた料理の質感と味わいに「これは必ず人気店になる」と直感しました。
料理は、正統派の間違いないひと品と、初めて出会うような趣向を凝らしたひと品、その両方が綺麗で秀逸。
素材の旨みを引き出しつつ、足し算と引き算のセンスの良い料理に毎回感嘆します。
今回の最初の一品は、焼いたいちじくの前菜。
甘みとトースト感、香ばしい胡麻だれが調和して、驚くほど奥深い味わい。
続いて、銀杏の餡の下に軽く忍ばせたお米。
食事の序盤で糖質が少し加わることで、ワインも自然に進み嬉しい趣向です。
この時期ならではのいくらは、透き通った茶碗蒸しにのせられて登場。
いくらの味わいは濁りのない丁寧な仕事が施されており、シンプルながらも旨みの相乗効果で印象的。
カットされたカボスの皮のアクセントもぴったり。
さらに、うなぎのお椀。
松茸の香り高い出汁に、鱗をぱりぱりに焼いた甘鯛。
そして鱧、秋刀魚と、まさに秋の恵みを凝縮した料理の数々でした。
それぞれの素材の持ち味が重なり合うことで、どの料理も複雑で奥行きのある旨味に仕上がっていました。
そして〆は松茸ご飯。
ふっくらと炊き上げられたお米に、松茸の香りが立ちのぼり、一口ごとに幸せを感じる味わい。
おかわり必須と言いたくなるほど、季節の贅沢を堪能できる締めくくりでした。
この日のワインはいつもの仲間と共にこちらを
・2018 ピエール・ジモネ エノフィーユ ノン・ドゼ
・2022 シャサーニュ・モンラッシェ 1er Cru マルトロワ ルモワスネ
・2020 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru クロ・ド・ラルロ ブラン ラルロ
・2017 シャンボール・ミュジニー 1er Cru コンベット ルモワスネ
シャンパーニュはドライなノン・ドゼで、甘味ある前菜と抜群の相性。
マルトロワは厚みと樽感が心地よく、いくらや鰻のお椀と好相性。
クロ・ド・ラルロの白は凝縮感と緻密さがあり、甘鯛や松茸にぴったり。
いまでも充分美味しいですが、熟成すればさらに旨みが増すなと思える凝縮しながらも繊細さをもつ味わい。
最後は秋刀魚と松茸に合わせてシャンボールをチョイス。こちらも想像通りの相性で言うことなし。
無垢さんの料理は繊細でありながら、くみわせが緻密に計算された料理。
そしてどの品も綺麗で美しい。
気づけば17時の入店からあっという間に終わりの時間でした。
次回は1月。
冬の食材でどんな料理に出会えるか、どんなワインを合わせようか、今から楽しみです。
2025/09/28 更新
2024/12 訪問
2025/02/05 更新
開店当初から通い続ける中目黒・東山の名店「東山無垢」。
季節ごとに変わる食材と、丁寧に仕立てられた料理。
ワインとともに巡る四季の美味を楽しみに訪れています。
2025/09/27 更新