独立独歩の豚さんが投稿した前田商店(鳥取/伯耆溝口)の口コミ詳細

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独立独歩の豚 (30代前半・男性・海外)

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前田商店伯耆溝口/ピザ

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/05 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

伯耆溝口のコンテンポラリーピッツァ専門店

食べログを使い始めてもう10年になるかと思います。自分でも驚きますね。当初は食べログのスコアが他のサイトに比べて正確だと感じていたので、できるだけ高評価のお店を選んでいました。しかし、日本を旅する回数が増えるにつれ、実は高評価には繋がっていないものの、隠れた名店が数多く存在することに気づきました。

「たまには西洋料理が食べたいな。イタリアン、フレンチ、ピザもいいな」。今回の境港滞在で、さすがに海鮮に少し飽きが来ていました。食べログやInstagramで色々調べているうちに、伯耆溝口にあるピザ店「前田商店」が目に留まり、今回のチョイスとなりました。スコアはそれほど高くありませんでしたが、地方の小さな町、そしてイタリア現地での修行経験を持つシェフという組み合わせは、私にとって常に興味深いテーマなのです。

開店10分ほど前にレストランの近くに到着。予約していなかったので少し緊張しましたが、幸運にも無事入店できました。やはり予約をしてからの来店をおすすめします!

伯耆溝口という場所柄、このお店は非常にヨーロッパ的な雰囲気の洋食レストランです。店内にはピザ窯と薪、ワインセラーが見え、店主がイタリア料理を学んだと思われる書籍も並んでいました。ヨーロッパの家庭的なレストランのような温かみを感じます。店内の水はセルフサービスでした。

店主の前田さんは、とても接客態度が良く、お一人で切り盛りされているにもかかわらず、各テーブルの客に丁寧に今日のメニューを説明されていました。私が海外からの観光客だと分かると、色々と話しかけてくださり、そのホスピタリティには感銘を受けました。

この日のメニューはコースのみで、2,500円程度の前菜+ピザ+デザートのコースと、それに2,000円プラスで肉のメインディッシュが付くコースがありました。私は高い方のコースを選びました。ドリンクは人参ジュースと赤ワインを一杯ずつ注文。

コースのピザは数種類から選べました。カタカナで書かれたピザの名前は、私のような外国人観光客にはいつも分かりにくいのですが、幸いなことに下に食材が記載されていました。私は燻製モッツァレラ、赤玉ねぎ、トマトをメインにしたピザを選びましたが、その他の材料や名前は残念ながらあまり覚えていません。

まず運ばれてきたのは前菜で、数種類の小皿が盛り合わせになっています。タコ、野菜、パテ、海老、チーズ、トマト、フォカッチャなど、味覚のバリエーションが豊かで、非常に充実した内容でした。量も少なくなく、それでいて全体的に口当たりは軽やかで爽やかでした。

続いては窯で焼き立てのピザです。特徴的だったのは、ピザがカットされずに提供される点で、テーブルには専用のハサミが用意されており、客が自分の好みに合わせてカットするというスタイルです。この体験はとても気に入りました。ピザは非常にイタリア本土のスタイルで、素材の旨味が存分に感じられます。生地は薄く、食感はもちもちとしてちょうど良く、中央はやや柔らかく、耳は少し硬めでした。特筆すべきは、耳の厚みが一般的なナポリピザよりは厚いものの、ニューヨークピザよりは薄いことです。前田さん曰く、これはイタリアのコンテンポラリーピザのスタイルで、イタリア語では「Pizza Contemporanea」と呼ぶそうです。このような場所で、これほど先進的な理念のイタリア料理を味わえるのは、本当に幸運だと感じました。

他のお客さんが2人分のピザ、カルツォーネを注文しているのも目にしました。イタリア以外ではあまり見かけないピザの種類です。前田さんのピザ技術に対する探究心は相当深いと感じました。

次に提供されたのはメインディッシュのローストポークです。ローストポークの味自体は悪くなかったものの、ピザほどの感動はありませんでした。味付けは少し塩味が効いており、赤ワインとよく合います。食後、正直なところ、ピザだけのコースでも十分だったかなと感じました。メインディッシュを加えると、成人男性でも量がやや多いかもしれません。

最後はデザートのティラミスです。ここのティラミスは、コーヒー本来の苦味がより際立っており、他の素材のほのかな甘みとクリームの脂肪感が絶妙なバランスを保っていました。完成度が非常に高いです。多くの甘さを強調したティラミスと比べると、私はこちらのアプローチの方が好みで、より男性的な味わいだと感じました。

面白かったのは、食後に前田さんが率直に「今日の料理でどれが一番好きでしたか?」と尋ねてくださったことです。私も迷わず「ピザとティラミスです」と答えました。すると前田さんは「やはり、この二つが当店の看板メニューです」とおっしゃいました。飾らない、誠実な方だと感じました。

お会計は6,500円前後で、明朗会計だったことも好印象でした。

店主の個性と料理の味、どちらも私の好みに非常に合致しており、このレストランがとても気に入りました。場所は確かに少し不便ですが、米子や松江の住民の方々、あるいはこの地域を訪れる観光客で、高水準のピザを味わいたいなら、ここは見逃せないお店だと思います。

ちなみに、ここから「とっとり花回廊」まではそれほど遠くなく、タクシーで10分ほどです。花回廊観光の後に立ち寄るのも良い選択肢でしょう。

2025/07/12 更新

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