Brillat‐Savarinさんが投稿したモトイ(京都/京都市役所前)の口コミ詳細

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Brillat‐Savarinのレストランガイド

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モトイ京都市役所前、烏丸御池、丸太町(京都市営)/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2020/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

中華の経験と閃き・京都の文化を取り入れ"創造"してゆく

平日のディナーで訪問。お店のホームページから予約して伺いました。大正時代に建てられた呉服屋をリノベーションしたというレストランで、ダイニングルームの中央には大きな花瓶と花が飾られ、ガラス越しに見える綺麗な中庭から漂う和の雰囲気が優雅な空間を作り出しています。2階部分は吹き抜けで開放感があり、席の間隔はゆったりと取られています。

中華料理人としてのキャリアも有するシェフが手掛けるフルコースメニュー "Création(創造)" は、アミューズから食後の飲み物まで13皿で構成。ドリンクは料理2品ごとに1杯ずつのペースでのペアリングをお願いしました。まずはシャンパンと、紹興酒に漬け込んだ甘海老、有明海産のクラゲ、小さな里芋、出来立てのモッツァレラチーズの「四種のアペリティフ」からスタート。

続いて、松茸のムースの上に鱧の身と鱧出汁のジュレが乗った一品。松茸と鱧は京料理に欠かせない食材の代表格でもあります。これから旬を迎える松茸の香りは穏やかで、鱧の身は締まっており、ジュレは上品な風味です。季節の移り変わりを表現しているかのようです。 

3皿目は、皮付きの豚バラ肉と白イチジク。豚バラ肉の皮目はカリカリに焼き上げられています。広東料理で用いられる技法とのことで、口の中で豚肉の脂と塩味、白イチジクの甘味が見事に調和します。 

4皿目は、フォワグラのソテーと糖度の高い早朝に収穫されたトウモロコシを水と塩のみで仕立てた冷製スープ。スープはトウモロコシの自然で優しい甘味があります。濃厚でしっかりとしたフォワグラは、アルザスのリースリング、バゲットタイプの自家製パンとも非常によく合います。

5皿目は、お店のスペシャリテである「麻婆豆腐」。その正体は、豆腐のムースに自家製ラー油と少し辛味を効かせた挽肉です。その印象的な姿だけでなく、滑らかな食感、適度な辛味、挽肉の旨味などが記憶に残ります。中華とフレンチが混ざり合った独創的でオリジナリティ溢れる、ここでしか食べられない料理でしょう。

6皿目は、ブルターニュ産オマール海老のソテー。海の幸の宝庫として知られるフランス・ブルターニュ地方で漁獲されるものは質が良いとされ、北米産のものよりも高値で取り引きされるそうです。ヴァンジョーヌという黄色ワインを使ったものとオマール海老の殻などを使って作ったもの、2種類のソースでいただきます。弾力のある身は濃厚な甘みと旨味が詰まっており、2つのソースとも良い相性。食べ応えもあり、贅沢な一皿でした。

7皿目は、スジアラのポワレ。帆立のスープ仕立てで、下にはエクラゼ(粗つぶし)されたイタチ胡瓜が敷かれています。スジアラの皮目は香ばしく焼き上げられていますが、身はしっとりとして柔らかく、程よい脂と旨味があります。
 
8皿目は、熟成させた経産牛のロティ。外側はしっかりと焼き目が付いて、内側は綺麗な赤色をしていますが、全体に熱が行き渡っており、生っぽさは微塵もありません。絶妙な火入れです。赤ワインを使ったソースはシンプルながら、赤身肉の美味しさを引き立てています。

9皿目から11皿目はデザート。パプリカのソルベ、加能岩の桃の杏仁豆腐、パステック(すいか)のタルトの3品。いずれも素材の風味と自然な甘さを感じられるものでした。

12皿目と13皿目は、食後の飲み物とミニャルディーズ。マカロン、プチシュー、カヌレなどフランス伝統の焼菓子のほか、ミニサイズの八ツ橋や州浜などの和菓子、自家製のキャラメルまで登場する豪華なものでした。

フランス料理を土台としながら、中華の経験と閃き、京都の文化を皿の上で表現されるシェフ。最後はお見送りまでしていただきました。またひとつ、自信を持っておすすめできるお店が増えました。

  • 外観①

  • 外観②

  • アプローチ

  • 内観

  • ヘーゼルナッツ

  • José Michel & Fils Brut Tradition

  • 四種のアペリティフ

  • 鱧松茸2020

  • Riesling Zellenberg 2017 Domaine Marc Tempé

  • 豚バラ肉を広東の技法を用いて焼き上げました

  • パン①

  • 静原のなんばとフォワグラ カフェの雫

  • 都農ワイン 牧内ピノ・ノワール プライベートリザーブ 2018

  • 麻婆豆腐

  • パン②

  • ブルターニュ産オマール海老のソテ ヴァンジョーヌとクリュスタッセのジュ

  • Domaine Génot-Boulanger Beaune En Lulunne 2017

  • スジアラのポワレ 帆立のスープ イタチ胡瓜のエクラぜ

  • Château de Camensac Haut-Médoc 2011

  • 一ヶ月熟成の黒毛和牛のロティ

  • ヴェルヴェンヌ香るパプリカ

  • 加能岩の桃の杏仁豆腐

  • パステックのタルト

  • カフェ(トランキリテ)

  • ミニャルディーズ①

  • ミニャルディーズ②

2020/09/16 更新

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