11回
2025/01 訪問
ランチからフルコースをいただけます。
この日は初めてランチで。
とはいえコースはいつものディナーと同一です。
今回のメインは煮込み。
星空の黒牛をたっぷりのバローロでじっくり何日も丁寧に煮込んだ一品。
煮込みは地味に思われがちとのことですが、ローストなどより手間暇がかかるそうです。
良いワインで煮込むと味がこんなにも違うのかと思わされます。
深みのあるコクと香り、とても美味しいソースです。
ほろっとしたお肉も噛み締めると旨味が出て美味。
カリフラワーのソースがクリーミーでこの時期でも冷製がいただけるのが嬉しいカペッリーニ、ちょっとエスニックな雰囲気のタリオリーニ、七草粥をイメージしたカルナローリなど、当店のパスタやリゾットはいつもアイデアに富んでいて美味しく、毎回楽しみにしています。
2025/02/16 更新
2024/12 訪問
すべてが実態通りに。
2024年、通う頻度が一番増えたお店。
本投稿時点で食べログ評価は3.69でTOP5000と、いつの間にか高評価店になっていました。
この日はナターレコース+いつものワインペアリング。
クリスマス期間限定のコースです。
特別感あるお料理とワインたちでどれも大変美味でしたが、マッシュルームラグーのタヤリンと尾崎牛のローストが特に好きでした。
シンプルにマッシュルームをふんだんに使ったソースは、凝縮された味わいがあり、マッシュルームを昇華させる手間暇を感じた一品。
お皿も綺麗です。
尾崎牛は牛脂を塗りながら丁寧に炭火焼きをされたとのこと。
外側はカリッとした食感とかなりの香ばしさ。
中はジューシーながらも上品な脂が重たくない赤身が美味しいお肉。
黒トリュフをたっぷりかけて、クリスマスらしい贅沢な一皿。
メインに至るまでにお腹いっぱいになりますが、あっという間に食べていました。
やっぱり2024年のクリスマスディナーは当店を選択して良かったと思いました。
2025年は思い切った値上げをされるようですが、今までがリーズナブル過ぎたとも言えます。
高評価、それに伴い予想される予約困難化、コース価格、、、全てが2025年は実態通りになるんだろうなと思います。
今までほど気軽に行けなくはなってしまいそうですが、節目に通えたら良いなと思っています。
2025/01/01 更新
2024/11 訪問
引き出しが豊富なシェフ。
ディナーで訪問。
数日前に予約しました。
【ポイント】
○何度来ても飽きないコース料理
○ワインペアリングも考え抜かれています
◯食材良く、丁寧なのに、リーズナブル
−−
*オペレーション:ワンオペ
*客層:様々
*支払い:カード可
*チャージ、サービス料:10%
*ネット予約:あり、曜日により1人可
*ランチタイム営業:あり
*一人訪問:曜日により可能
*二軒目関連:1軒目向き
*滞在時間:2時間半程度
*Google評価:4.5
*食べログ現状評価と実態との乖離:3.35、過小評価
【店舗概要】
過去の投稿をご覧ください。
【雰囲気とサービス】
過去の投稿をご覧ください。
【オーダー内容とコスパ】
13,200円のコースを予約していました。
ドリンクは、8,800円のワインペアリングを。
お料理は以下でした。
◯トマト飴、京芋のスープ、猪パテ、黒イチジクと生ハム
◯仔牛とイタヤガイのタルタル
◯カニ、いくらのカペッリーニ 蕪のソース
◯赤ムツ、槍烏賊、松茸のソテー
◯ビゴリ 金華鯖とインサルサのソース
◯蝦夷鹿のトルテッリ 紅玉、洋梨、ゴルゴンゾーラのソース
◯イベリコベジョータの炭火焼き グレモラータと玉味噌のペースト
◯ペリゴール栗のティラミス バニラアイス
◯カモミールティー 生チョコ
リーズナブルなコースだと思います。
【感想】
今回はタルタルやビゴリなどが目新しかったです。
トルッキオがお店にあるとは知りませんでした。
前菜はいつも魚料理が多いイメージなので、仔牛のタルタルは新鮮。
イタヤガイと合わせるのは斬新です。
新調されたというとてもきれいなこだわりの器の中のタルタルは、柔らかでしっとりとした仔牛とイタヤガイの食感がよく合い、シンプルな味付けも美味。
パスタ1品目はカニといくらのカペッリーニ。
甘みのある蕪のソースで。
文句無く美味ですが、こちらはワインペアリングが特に良く、単体でも美味しい穏やかな日本ワインとの相乗効果を特に感じられました。
赤ムツのソテーは皮がパリッと焼かれ、身はふわりと。
材料等を失念してしまいましたがソースと、ペアリングの少し甘めな白ワインとの相性がこちらもよかった記憶があります。
パスタ2品目はビゴリ。
特有のプツッとした質感や食感があり、ざらっとした表面も相まってソースが良く絡みます。
金華鯖やアンチョビを使用したシンプルながらも味わい深いインサルサソースは、白ワインより軽めの赤ワインの方が合うとのことで、納得のペアリングでした。
パスタ3品目は蝦夷鹿のトルテッリ。
紅玉とゴルゴンゾーラの甘じょっぱいフルーティなソース、洋梨、蝦夷鹿の肉肉しさのハーモニーが斬新で素晴らしく、フルーツを使用したお料理が好きな私にはハマった一品。
お肉料理はイベリコベジョータ。
店内でじっくり炭火で火入れされます。
真赤な赤身は強い旨味、脂はとろける甘味があります。
どんぐりを食べて育つ高級な豚とのことで、風味は確かにナッツのような香ばしさや奥行きが感じられました。
適度な柔らかさもありとても美味しい豚肉でした。
デザートはイタリアンらしいティラミス。
ペリゴール栗の秋らしい風味を感じます。
なめらかなアイスクリームにも丁寧さを感じます。
お料理は毎回異なり、同じ季節でも食材が少しずつ変わっていきます。
パスタや調理も含め、引き出しが豊富なシェフです。
2024/12/01 更新
2024/09 訪問
素晴らしいイタリアン。
ディナーで訪問。
事前予約していました。
【ポイント】
○ケチの付け所がないお店
○高級食材も入る、季節感あるコース
◯パスタが色々食べられる
−−
*オペレーション:ワンオペ
*客層:夫婦
*支払い:カード可
*チャージ、サービス料:10%
*ネット予約:あり。1人可
*ランチタイム営業:あり
*一人訪問:可能
*二軒目関連:一軒目向き
*滞在時間:3時間弱
*Google評価:4.5
*食べログ現状評価と実態との乖離:3.39、過小評価
【店舗概要】
過去の投稿をご覧ください。
【雰囲気とサービス】
過去の投稿をご覧ください。
【オーダー内容とコスパ】
13,200円のコースを予約していました。
ドリンクはワインペアリングを。
お料理は以下でした。
◯トマト飴、ヤシオマスのタルト、白桃のスープ、じゃがいものチップス
◯秋刀魚と大根のマリネ 梨のジュレと肝ソース
◯フォッカッチャ
◯毛蟹と冬瓜 冷製カペッリーニ からすみかけ
◯フォアグラと栗のロースト
◯全粒粉のパン
◯ポルチーニ茸のタリアテッレ
◯ホロホロ鳥のトルテッリ 黒トリュフかけ
◯みついし牛のカツ サングリアのソース
◯シルクスイートのモンブラン バニラアイス
◯カモミールティーと生チョコ
相変わらずリーズナブルなコースです。
【感想】
特に意味はないですが、今回はタイムラインへの投稿で。
ほぼ毎月最近は来ている当店ですが、今回は秋の深まりを感じる内容。
ヤシオマス、秋刀魚、フォアグラ、ポルチーニ茸、黒トリュフなど、ふんだんに秋の食材が使われています。
そして今回もどのお料理も目新しく楽しい。
これだけ通うと何品かは一度は見たことあるお料理になりそうですが、シグネチャーのトマト飴を除き、本当に毎回異なります。
その中でも各品のアプローチは毎回概ね共通していることがあってか、当店に来たなあという安心感や充実感もあります。
そしてこのトマト飴も食べるたびに好きになるやみつき要素あります。
この日はどれも好みのお料理でしたが、秋刀魚と大根のマリネ、ポルチーニ茸のタリアテッレ、ホロホロ鳥のトルテッリが特に美味しかったです。
秋刀魚と大根は、焼き秋刀魚を大根おろしと一緒に食べるところから発想されたそう。
梨のジュレの甘さがアクセント。
かなり秀逸な組み合わせとアイデア。
ポルチーニ茸は香りよく文句無く美味。
ごろっとたっぷりはいっていました。
秋になると食べたくなります。
ホロホロ鳥のトルテッリは香りが良い黒トリュフをかけて。
当店のパスタは毎回色々食べられ、手が込んでいて美味しいです。
一つ上のコースでなくてもこれだけ高級食材が入り、価格もリーズナブル。
ワインペアリングも考え抜かれていることがうかがい知れます。
味も良く、空間も良く、もう色々語らずとも良さそうな、とにかく素晴らしいイタリアンです。
2024/11/02 更新
2024/08 訪問
お気に入りのイタリアン。
他のイタリアンを知れば知るほど、相対的にも素晴らしいとさらに思えてきたT.Nさん。
通う頻度も最近多くなっています。
味もワインも価格も空間も店主も、すべての要素が良いです。
まだ予約困難になっていないことが不思議すぎる良店。
そろそろあまり知られたくないので、今後はあまりタイムラインに載せずにひっそりとレビューを上げさせていただきます。
シェフ渾身の凝ったお料理を食べられるイタリアン。
季節の食材も取り入れられており、毎回初めにお品書きを見るのが楽しいです。
この日はスプリングラムと鰹が特に秀逸でした。
構成には型がありつつ、毎回目新しいお料理が出るので全く飽きません。
パスタは最近3種類あり、食べ応えもあります。
ペアリングもご自慢で、ワインに合わせてお料理を考案することもあるそう。
普段は飲まないデザートワインすら、当店でいただくものはむしろ楽しみ。
デザートにまでぴったりとワインが合っています。
この内容でコース約1.3万円、ペアリング1万円弱はリーズナブルです。
特にお料理は、手が込んでいて、レギュラーコースでも高級食材がところどころ入り、品数豊富でボリュームもあって、さらに1日二組限定の空間で、なぜこの値段でやれるのだろう?と毎回思います。
イタリアンに限らず他高級店に満足できリピートすることは少ないので、一層価値に気付いたため評価を上げました。
2024/09/25 更新
2024/06 訪問
毎回驚きがある素晴らしいイタリアン。
ディナーで訪問。
事前に予約していました。
【ポイント】
○食材の組み合わせ、調理、味全てに驚きがあるイタリアン
○お料理が毎回異なり、飽きない
○ワインペアリングも秀逸
−−
*オペレーション:ワンオペ
*客層:様々
*支払い:カード可
*チャージ、サービス料:10%
*ネット予約:あり。一人可
*ランチタイム営業:あり
*一人訪問:可能
*二軒目関連:一軒で満足
*滞在時間:3時間少々
*Google評価:5.0
*食べログ現状評価と実態との乖離:3.51 、過小評価
【店舗概要】
過去の投稿をご覧ください。
【雰囲気とサービス】
過去の投稿をご覧ください。
【オーダー内容とコスパ】
13,200円のコースを予約していました。
ドリンクは、ワインペアリングを。
お料理は以下です。
○前菜4種
○鱧とブッラータチーズ スイカと南高梅のガスパチョ
○フォッカッチャ
○タカエビと帆立と唐墨 フェデリーニ
○毛蟹と枝豆 フラン
○全粒粉のパン
○すだち鮎とリゾット 青トマトのコンソメ
○仔ウサギのトルテッリ サマートリュフ ホワイトアスパラのソース
○銀の鴨のロースト 黒大蒜と生姜のソース ニョッキ
○ココナッツのパンナコッタ メロンのソース エルダーフラワーのシャーベット
○生チョコとハーブティー
今回も質と量共に大満足。
リーズナブルと思います。
【感想】
この日のお料理も驚きがあり楽しかったです。
ワインペアリングもいつも通りぴったり合っていました。
今回特に好きだったのが、ガスパチョ、フェデリーニ、リゾット、銀の鴨のロースト。
ガスパチョは、スイカと南高梅。
鱧、チーズ、南高梅という組み合わせは、ちょうど1年前くらいに訪問した際にもお目にかかったお料理。
既視感があるのではと思っていましたが、見た目も味もまた全然違います。
特にガスパチョのスイカと南高梅のバランスが絶妙すぎました。
茗荷や梅といった和の食材を織り交ぜ、それだけでなく全ての食材が活きているのが脱帽です。
見た目もきれいで夏らしいお料理。
フェデリーニは海老と帆立の濃い旨味がたっぷり詰まったソースに、さらに唐墨をかけて。
昆布締めしたタカエビの効果とのこと。
トルテッリもですが、パスタのバリエーションが豊富で飽きません。
リゾットは、青トマトと、確かきゅうりの風味が入ったコンソメに、お米のすだち鮎を崩しながらいただきます。
スープとすだち鮎の清涼感はさることながら、なかなか言い表せない複雑味があり、初めて体験した驚きのお料理でした。
当店は毎回、こうした目新しいお料理に出会わせてくださります。
この日のメインのお肉は、銀の鴨のロースト。
銀の鴨をいただいたのは人生で何回かありますが、特有の質感、肉肉しさがあります。
ほろっとして、語弊があるかもしれませんがレバーのような食感も感じ、血っぽい感じもあります。
とはいえ臭みなど違和感があるわけではなく、濃い旨味と風味、柔らかな食感で美味。
黒大蒜のソースが良く合います。
そして付け合わせのニョッキも当店自慢の一品。
まん丸でモチモチ食感。
お餅のようですが、風味はしっかり。
思いがけずいただけて良かったです。
何回来ても飽きない当店のイタリアン。
来るたびに驚きがあります。
毎回お料理が被ることもなく、満足度高いです。
2024/08/10 更新
2024/04 訪問
シェフの高度なセンスを改めて実感。
ディナーで訪問。
少し前に予約していました。
【ポイント】
○予約困難でもおかしくないレベル高いイタリアン
○食材の組み合わせが素晴らしい
○こだわりの考え抜かれたワインペアリング、まさにマリアージュ
−−
*オペレーション:ワンオペ
*客層:不明
*支払い:カード可
*チャージ、サービス料:10%
*ネット予約:あり。一人可
*ランチタイム営業:あり
*一人訪問:可能
*二軒目関連:一軒目向き
*Google評価:5.0
*食べログ現状評価と実態との乖離:3.30、過小評価過ぎ
【店舗概要】
過去の投稿をご覧ください。
【雰囲気とサービス】
過去の投稿をご覧ください。
【オーダー内容とコスパ】
13,200円のコースを予約していました。
ドリンクは8,800円のワインペアリングを。
お料理は以下です。
○トマト飴 ケークサレ リボリータ 生ハムのプチシュー
○春鰤のタルタル 土佐文旦 ハーブ
○フォッカッチャとバター
○フルーツトマトと貝類のカッペリーニ
○パン
○ホタルイカとビゼッリのフラン からすみと姫レモン
○筍のムニエル 桜海老とオマール海老のソースとレモングラスのエスプーマ そら豆と木の芽
○七谷鴨とアスパラのラグー マルタリアーティ 京八味
○和王のロースト ランブルスコのソース
○ライムのレアチーズ あまおうのソースとメレンゲ
○カフェと生チョコ
イタリアンも軒並み値上げがされている中、コスパ悪くないと思います。
【感想】
やっぱり当店のお料理とワインペアリングは間違いがありません。
毎回満足できます。
前菜のトマト飴を見ると、当店に来たなあと思います。
未だに食べ方の正解がわからないままですが、飴の甘さとトマトの甘ずっぱさがどことなく癖になります。
玉ねぎで作られたケークサレは削りトリュフがたっぷりかけられています。
リボリータは、豆を煮込んだ郷土料理。
プチシューは生ハムのムースが中に。
どれも美味しく、この先のお料理も楽しみに。
春鰤のタルタルは、結構複雑ながらも美味しくいただきました。
ハーブが結構きいていて、大田区のハーブというものの香りがとても良かったです。
土佐文旦の酸味で引き締まります。
塩味もちょうどよく、当店の味付けは薄くなく濃くもなく、いつもバシッと決まっています。
フォッカッチャとバターもいつも通り美味しい。
特にバターはなんでこんなに美味しいのか。
油分程よくふわとろのフォッカッチャも良いです。
カッペリーニは、細切りの赤貝、北寄貝、つぶ貝、ミル貝を絡めながらいただきます。
フルーツトマトの甘酸っぱい味わいに、貝類の旨味と魚貝の香りが足され、たまらない一皿。
見た目も春らしくきれいです。
フランは、ホタルイカとビセッリという青豆のソースが乗っています。
ペアリングはこちらが優勝。
ワイン単体で飲むとかなり華やかで甘やかな味わいがある主張強めの白ワインでしたが、ホタルイカのワタの風味が加わるとそれが抑えられ何ともバランスの良い組み合わせに。
どのペアリングもワインの味わいに奥行きや広がりが出たり、バランスが良くなったり、ワインとお料理の味わいが相乗効果で格段に進化する組み合わせで、まさにワインペアリングの真髄を表現されている当店ですが、その中でもこちらのペアリングは秀逸でした。
私の予想通り、ワインペアリングにはかなりのこだわりがあるようで、今回考え方などお聞きすることができました。
筍のムニエルは、ソースと木の芽が良い仕事をしています。
木の芽は店先で自家栽培とのことですが、かなり良い香り。
私の知る木場でこんなに質の高い木の芽が育つとは。
ソースは、桜海老とオマール海老の出汁を煮詰めたもので、濃い旨味が詰まっています。
次のお肉もそうですが、当店はイタリアンながらソースの完成度も高く、シェフはフレンチのご経験もあるとのことで納得。
それ故、よくあるシンプルイタリアンではないんだなと。
気付かずのうちにハマっていた要素だったことを知りました。
パスタ2品目は、鴨肉のラグー。
マルタリアーティという、平たく面積が大きめのパスタで、熟成チーズを削ってかけて。
京八味で引き締まるさっぱり目のラグーで、ピノノワールの軽めの果実味ある赤ワインがよくあいます。
パスタがいつも色々な種類出てくるのが楽しく嬉しいです。
お肉料理は、和王という黒毛和牛のロースト。
甘口ワインのランブルスコを煮詰めたソースで。
お肉とは見た目とは裏腹に、柔らかすぎず、意外と肉肉しいタイプ。
噛みしめて食べ、昆布締めしているかのような濃い旨味を感じ、美味しすぎました。
脂も意外と重たくなくサラッとしていて、軽めのソースや山わさびが合います。
付け合せのしいたけやポテトサラダも美味で、細部にも気が回っています。
デザートはライムが入ったレアチーズとあまおう。
レアチーズはなめらかで美味。
バターや生チョコといい、シェフはミルキーなものの扱いがお上手なのだと思います。
あまおうのソースも美味しく、最後まで楽しめました。
アルコール度数低めの、マスカットジュースのような甘口ワインとのペアリングも良く、新しい発見でした。
カモミールティーといつものとろける生チョコで終了。
いつも通り、食材とワインの組み合わせが素晴らしい。
シンプルイタリアンにはない魅力があります。
改めてシェフの只者ではないセンスの良さを実感し、お料理の完成度高く、お値段以上とも言え、空間も良く、予約困難でないことが不思議なくらい。
木場でなければもっと注目されているのだろうと思いますが、そんなお店が慣れ親しんだ木場にあるのが嬉しい。
良いお店を見つけられたと思っています。
2024/06/02 更新
2023/12 訪問
ワインペアリングがおすすめ。独創的なイタリアン。
ディナーで訪問。
【ポイント】
○一工夫ある創作的なイタリアン
○理由と説明がしっかりしているワインペアリング
○コースもワインペアリングもボリュームしっかり目
○空間、居心地、雰囲気も良く、特別な日にも
−−
*オペレーション:ワンオペ
*客層:不明
*支払い:カード可
*チャージ、サービス料:10%
*ネット予約:あり
*ランチタイム営業:あり
*一人訪問:可能
*Google評価:5.0
*食べログ現状評価と印象:3.26
知られれば上がりそう
【店舗概要】
過去の投稿をご覧ください。
【雰囲気とサービス】
過去の投稿をご覧ください。
【オーダー内容とコスパ】
13,200円のコースと8,800円のワインペアリングをいただきました。
お料理は以下です。
○前菜4種
○帆立とカリフラワーのマリネ
○フォッカッチャ
○真鱈の白子 イカ墨揚げ
○足赤海老と下仁田葱のタリアテッレ
○甘鯛の松かさ揚げ
○ニョッキ トリュフ掛け
○蝦夷鹿のロースト
○熟成栗のモンブラン ほうじ茶アイスクリーム
○カモミールティー 生チョコ
コース金額が高騰しているイタリアンにおいては、比較的リーズナブルと思います。
お料理はボリュームもあり、ワインペアリングもしっかり飲めます。
【感想】
今回も良いコースでした。
前菜4種は、前回もいただいたトマト飴と白レバームースのほか、あやめ雪という蕪のすりながしとクロケッタ。
一口サイズのお料理が集まっています。
帆立とカリフラワーは、かなり創作性のあるお料理だったと思いますが、パンナコッタ風?に仕上げたとのことだったと思います。
食材を上手く組み合わせながらも個々でも引き立つ、当店らしいお料理だなと思いました。
ふわふわのフォッカッチャはやはりミルキーな軽めのバターがとても美味。
口溶けもよいです。
白子のフリットは、イカ墨をつけて揚げたもの。
ほんのりイカ墨の風味。
こちらも独創的と思います。
足赤海老のタリアテッレは、下仁田葱のソースをかけてエスニック風の仕上げ。
エビチリのような雰囲気で食べてほしいとのことでした。
こちらもアイデア光る一品。
甘鯛の松かさ揚げは、ワインペアリングでも合わせているワインをたっぷり使用したソースと一緒に。
火入れはレア目。
イタリアンで松かさ揚げは珍しいと思いました。
2つ目のパスタは菊芋のニョッキ。
卵黄のソースとチーズ、削ったトリュフと共に。
トリュフの香りが良いですね。
ニョッキはあまり食べたことがありませんが、当店のはまん丸で程よくもちっとした食感がありつつ、芋感も残っていた感じがします。
メインは蝦夷鹿のロースト。
終盤のお肉は重くなりがちなので、赤身肉が嬉しいです。
出汁のソース、ビーツのソース、ゴルゴンゾーラのソースでいただきます。
特有のくせがなく、硬くなく、美味しい蝦夷鹿でした。
デザートは、熟成栗のモンブランとほうじ茶のアイスクリーム。
どちらも素材の香りがしっかり出ていました。
生チョコとカモミールティーで終了です。
ワインペアリングもすべて理由づけがあり、ご説明も丁寧で納得感ありました。
実際味わってみても、単体で飲む以上に味が広がっていました。
お料理は、シンプルなザ・イタリアンという感じではなく、ひと工夫、ふた工夫されており、創作性があります。
そういう意味ではすぐ近くの人気店コンメディアとは真逆とも言えますが、実は私は当店のような凝ったイタリアンのほうが好きかもしれません。
ワンオペではありますが空間が広々としており各回二組までで居心地良く、雰囲気も良いので、特別な日にも、贅沢なご褒美の食事にも向いています。
影響力のある人が発信したら瞬く間に人気になるようなお店と思います。
各カテゴリーの点数を見直して総合評価も上げました。
前菜4種
トマト飴
クロケッタ
レバームース
あやめ雪のすりながし ウニ
帆立とカリフラワーのマリネ
バター
フォッカッチャ
鱈の白子のフリット イカ墨
足赤海老と下仁田葱のタリアテッレ
甘鯛の松かさ揚げ
ニョッキ トリュフ
蝦夷鹿のロースト
熟成栗のモンブラン ほうじ茶のアイスクリーム
生チョコ
カモミールティー
2024/01/29 更新
2023/07 訪問
各食材が活きる足し算イタリアン。
平日の夜に訪問。
数週間前に予約していました。
【ポイント】
○神戸の人気店が移転オープンした新店
○レベル高いボリュームあるコースとワインペアリング
○食材が互いに引き立て合う、バランスの取れた足し算イタリアン
−−
*オペレーション:ワンオペ
*客層:シニア夫婦
*支払い:カード可
*チャージ、サービス料:10%
*ネット予約:あり。一人可
*ランチタイム営業:あり
*一人訪問:可能
*Google評価:5.0
*食べログ現状評価と印象:3.03
上がっていきそう
*備考:神戸から移転。イタリアン百名店選出歴あり。
【お店について】
2023年5月にオープンした新店です。
神戸で人気のイタリアンが移転してきました。
木場で開店されたのはこれといった理由はなく、主にタイミングの問題だったとのこと。
とはいえ、神戸のときも静かな場所にあったとのことで、場所として気に入っているそう。
この辺のエリアのお店としては高価格帯で、かつお味もハイレベルなイタリアンでした。
客層にまだイメージが湧きませんが、地域に根付くと良いなと思います。
駅からは近いです。
【店内の様子】
テーブル席と個室があります。
席数はそんなに多くない一方でお店全体は広めで、席間隔もかなりゆとりあり居心地良いです。
テーブルはダイニングテーブルのような感じで家庭的な雰囲気。
一方で入口ドアや受付、お手洗い近くの鏡などは重厚感あります。
店主のワンオペ営業です。
【食事の内容】
13,200円のコースを予約していました。
こちらに、8,800円のワインペアリングを。
7グラス(1つ写真撮り忘れ)でしたので、こうしたレストランで今時良心的な価格でしょうか。
たくさん飲めることを伝えると、少し多めに注いでくださりました。
お料理は以下です。
○トマト飴 レバーペースト グラナパダーノ
○雲丹 帆立 とうもろこしのプリン マスカルポーネといぶりがっこのペースト
○フォッカッチャ
○甘海老 アボカド バジル 大葉 フェデリーニのジェノベーゼ
○真蛸のスパイス焼き 大和芋 パプリカ
○鱧のモッツァレラ巻きフリット 胡瓜 ディル 南高梅のソース
○サマートリュフ タヤリン バターとチーズ
○全粒粉のパン
○尾崎牛のステーキ 木の芽のソース
○メロンピューレとココナッツのパンナコッタ エルダーフラワーのシャーベット(写真撮り忘れ)
○生チョコ カモミールのハーブティー
【食事の感想】
どのお料理も美味しかったです。
和の要素が取り入れられたものもあり、目新しさがありました。
ボリュームもたっぷりで、パスタが挟まれることもありここ最近で一番腹パンでした。
ワインペアリングもよく、しっかり飲めます。
プリンは、雲丹が少し臭みがあったことだけは、全体を通しても唯一残念でしたが、マスカルポーネといぶりがっこのペーストでの味変が独創的。
フォッカッチャと自家製バターはとても美味!
外側カリッと、内側ふわっと、油分も良い塩梅。
バターは口溶け良くとても軽い食べ口ですが、味わいはミルキーさが濃厚。
これは本当に美味しいバターです。
ジェノベーゼはバジル感が程よく、さっぱりといただけました。
昆布締め甘海老との相性、大葉のほんのりとした香りも良いです。
アルデンテの食感も◎
真蛸はスパイスでマリネしてソテー。
パプリカとクミンのピューレも香り高くよく合う。
大和芋もスパイス風味で、フリコを意識して作られたとのことだったと思い、アイデアあります。
ワインペアリングはこれがこの日の優勝でした。
鱧はたっぷりのモッツァレラを巻いたフリット。
チーズがとてもよく伸びます。
きゅうりのソースと南高梅とチェリートマトのペーストが良く合い、鱧には梅肉という私の固定観念がイタリアンで違和感なく実現され、個人的に印象深い一品。
タヤリンは、チーズとバターで和えられたシンプルな一品。
たっぷりサマートリュフをかける前から香りがとても良いです。
トリュフにはバローロ、というのが有名なペアリングのようですが、しっかり目の赤の味わいが主張の強いこのお料理にマッチ。
尾崎牛は程よく脂があり、旨味が詰まっています。
お店で育てている山椒のソースと万願寺唐辛子でさっぱりといただけ良かったです。
デザートはメロンがふんだんに香るピューレで口内がリセット。
ココナッツのパンナコッタはまろやかさを、エルダーフラワーのシャーベットはフルーティーさを。
デザートも手が込んでいます。
ワンオペにもかかわらず店主のサービスは行き届いており、お料理やペアリングのご説明も丁寧で、カトラリーは手袋をはめてセットされます。
食器もこだわりがありそうで、どれもありきたりでなく目を引くものでした。
基本的にイタリアンは引き算の考え方ですが、当店はどちらかというと足し算だったのかなと思います。
ただそれでも、ゴテゴテしているというわけではなく、個々の食材の味わいや意味をしっかり感じられ、互いに引き立てていた印象です。
バランスの良さを感じます。
こういうイタリアンも良いと思いました。
コスパも今どきのイタリアンの価格水準を考えるとリーズナブルと思います。
尾崎牛のソテー
トマト飴
レバーペースト
グラナパダーノ
ウニ 帆立 とうもろこしのプリン
いぶりがっことマスカルポーネチーズ
フォッカッチャ
バター
甘海老昆布締め ジェノベーゼ
蛸のスパイスマリネ焼き
鱧のフリット モッツァレラチーズ巻き
全粒粉のパン
タヤリン サマートリュフ
生チョコ
ハーブティー
2023/08/10 更新
11,000円のランチ限定コース。
ずっと食べてみたかった、トマトソースパスタが締めに出ます。
ボリュームを選べて、中盛りを。
コース終盤で普通にお腹いっぱいに近かったですが、美味しすぎてぺろりと完食。
奇をてらわないトマトソースに細めのスパゲッティとシンプルな一品ですが、プロが作るとなんか違う。
この日のお料理もどれも素晴らしかったですが、特に印象的だったのは鮎。
盛り付けが美しすぎて何枚も写真を。
でも、実際に見た美しさは表現しきれませんでした。
鮎のほろ苦さに合うソースや加賀太胡瓜の付け合わせ、そしてここにカカオニブの香りを足すという仕上げには、美味しいを超えた天才性をまたも感じました。
中野シェフのお料理はかなり複雑な足し算が多いですが、結果として自然にまとめ上げられていることにいつも驚きます。
そこにワインペアリングも入ってくるので、もうただただシェフの世界観に浸るのみです。