Silkmanさんが投稿した小笠原伯爵邸(東京/若松河田)の口コミ詳細

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Splendor in the Grass

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Silkman (60代前半・男性・東京都) 認証済

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小笠原伯爵邸若松河田、牛込柳町、曙橋/スペイン料理

2

  • 夜の点数:4.3

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 4.3
2回目

2024/06 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

緑豊かな洋館で

 若松河田駅から至近のマナーハウス、前回は秋でしたので、初夏はどんなメニューとなるかとても楽しみにしておりました。この季節、夕方が長いので到着時はまだ明るさが、とても緑豊かな庭にある洋館ですね。築後間もなく100年となる洋館は、見るものに訴えかける重厚さがあります。装飾を施された外壁がすてきですね。
 洋館に足を踏み入れますと、歴史を感じる重厚な建物内部を通り庭に面した席へご案内いただきます。暑さをかんじる日でしたので、まずはビールを。

 さて、お料理ですが、今回もペアリング(以下「〇」)をいただきながらです。

◆ アーティチョークのスープとピンチョス

  ピンチョスはアンチョビ、メイクイーンの濃厚な口あたり、アーティチョークのスープはあまり香りをかんじない

  〇 CAVA(二次発酵されしっかりしたボディ)

◆ タコと菊芋のピューレ

  軽く燻された水タコ、パプリカパウダーで香りづけ、黒いのはイカ墨のクロッカンテ

  〇 シェリー(輪郭のしっかりした辛口)

◆ フォアグラのアイス

  フォアグラのような濃厚さ、趣向としてはおもしろい

  〇 当館オリジナルの白、青りんごのようなフレッシュさ

◆ 古代黒米のリゾット、鮎のフリット

  スモークされた鮎のフリット、オリーブオイルで香りづけされた黒米のリゾットは食感もよい

  〇 赤、チェリー・リンゴの果実感

◆ スズキのポワレ

  皮目がしっかりと焼かれた脂ののったスズキ、ライムで香りづけされたクリームソースで濃厚なうまみ

  〇 シャルドネ、石灰岩土壌の重厚なボディ

◆ イベリコ豚の備長炭焼

  備長炭をかすかにかんじるしっかりとした滋味のイベリコ豚

 〇 赤、樽の香りのふくよかな赤、ベリー系の果実味でエレガントなトーン

◆ デザート

  アメリカンチェリー、ライムとメロンのソルベ

 こちらのレストランは、プレゼンテーションの美しさはみかけではなく、出汁のうま味で深み・厚みがありそれ故ひとつひとつのお料理は奥行きをかんじます。また、鮎など日本の食材をつかいながらも、シーズニングやハーブでスペインのテロワールというバックボーンはけっして外すことはなく、そしてモダン。洗練されたスペイン料理を歴史ある洋館でいただくのはなんとも満ち足りた気持ちになります。さりとて、堅苦しさ、かしこまった雰囲気ではなく、あくまでもカジュアル。他のお客様も思い思いにこちらでのお食事を楽しんでおられました。
 スタッフの方はお料理やワインの説明がわかりやすく、また気さくな接し方をしていただきリラックスすることができました。また、セレクトいただいたペアリングのワインはどれもお料理との相性もよかったです。ペアリングはさまざまなタイプのワインをすこしずついただけるのでとても便利なシステムですね。

 初夏の夕暮れ、洋館でのひと時は日常のストレスから解放される思いでした。


 

  • 入口

  • まずはビール

  • アーティチョークのスープ

  • アンチョビのピンチョス

  • 香りのよいパン

  • CAVA

  • タコと菊芋のピューレ

  • シェリー

  • フォアグラのアイス

  • オリジナルの白

  • スズキのポワレ

  • シャルドネ

  • イベリコ豚の備長炭焼

  • エレガントな赤

  • アメリカンチェリー

  • ライムとメロンのソルベ

  • 小菓子

2024/06/23 更新

1回目

2023/11 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

マナーハウスでいただくモダン・スパニッシュ

 こちらのお店は若松河田駅ちかくにありますが、はじめて降り立つ駅。駅名も今回はじめて知ったくらいですが、都心でもしらない場所ってあるもんですね。お店は駅から至近のマナーハウス、敷地にはいますと息をのむようなマナーハウスがあらわれます。Wikiをよみますと、昭和の黎明期に建設された伯爵邸ですが、数奇の運命をたどりつつ2002年に現在のレストランがはいったようです。小生はふるい建造物がすきなのですが、スパニッシュ様式の外観は歴史を感じ見ごたえがあります。

 前置きがながくなりました。古色蒼然としたマナーハウスの中を通り、ダイニングルームへ。かつては伯爵の寝室と書斎だった場所とのことですが、十分なスペースがとられたテーブルが配されています。

 さて、本日いただいたのは、

◆ ごぼうと菊芋のスープ、チョリソーのパイ包み

  すりおろしたごぼうの風味を楽しみつつ、チョリソーをいただく

  ★ CAVA

◆ セップ茸のアイスクリーム

  セップ茸の香り高い濃厚なアイスクリーム、エンドウ豆の芽はサラダ感覚で

  ★ シェリー酒

◆ 白イカのロースト

  オレンジのソースはパプリカ、グリーンは小松菜とガーリック、白イカの甘味が引き立つ

  ★ カタルーニャのロゼ

◆ 帆立貝のロースト・リゾット

  グリーンのリゾットはほうれん草とパセリ、ほんのり加えられたチキンスープで味に深み

  ★ フルボディの白ワイン 

◆ 平目の鉄板焼き・茸のスープ

  茸スープの滋味が平目の甘みを引き立てる

  ★ シャープな白ワイン

◆ イベリコ豚の備長炭焼

  前足付け根付近の希少部位、滋味・香り・深みとポークとは思えないほどのうまみ

  ★ オイリーで滑らかな赤ワイン

◆ デザート1

◆ デザート2

 お料理はプレゼンテーションが素敵ですが、素材の魅力を大切にしたやさしい味つけ。備長炭で炙られた白イカ・帆立そしてイベリコ豚はどれも香りがよいですね。日本の食材を生かしつつ、スペインの風味を随所に散りばめ、モダン・スパニッシュへと昇華させたお料理の品々で卓越したセンス・技量がかんじられます。コースの流れに一定のリズムがあり、とても楽しめるものでした。

 (スペインのワインはほとんど知識もないので)ペアリングとしましたが、大正解。給仕いただいた方はスペインのワインに造詣が深く、葡萄・生産されている地域・特徴などわかりやく説明いただき、スペインの風土に思いを馳せつついただくワインは格別です。ペアリングいただいたワインはどれもお料理との相性はとてもよかったようにかんじました。

 マナーハウスの雰囲気、素材のもつ力を大切にしたお料理、気持ちのいいサービスととてもいい夜を過ごすことができました。


  • ごぼうと菊芋のスープ

  • チョリソーのパン包み

  • オリーブオイルの香りが秀逸

  • セップ茸のアイスクリーム

  • 白イカの炙り

  • 帆立貝とグリーンリゾット

  • イベリコ豚の備長炭焼

  • 温州ミカンのデザート

  • 洋梨、アーモンド、マルメロ

  • エスプレッソ

2023/11/23 更新

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