freeland0412さんが投稿したメゾン ルパン ミュラ(愛知/名古屋)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

旨い皿と旨い酒

メッセージを送る

この口コミは、freeland0412さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

閉店メゾン ルパン ミュラ名鉄名古屋、名古屋、近鉄名古屋/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.2

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 3.7
      • |CP 4.1
      • |酒・ドリンク 4.4
1回目

2019/01 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気3.7
    • | CP4.1
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

和のテイストも盛り込んだ極上のフレンチ

(久々のフレンチにはしゃいでかなり長文になってしまった)

本日はちょっと早い嫁さんの誕生日祝いに我が家からは遠き名古屋駅にあるメゾン ルパン ミュラのディナーを頂きにやってきた。HPを見ると目でも色鮮やかに楽しませてくれそうであり、食べログのコースだとシャンパンとケーキが付いた誕生日祝いのコースもあったので決めた次第である。

名古屋ビルヂングの3Fにある当店はエスカレーターを登ったすぐ左手にある。店内に入ろうとすると店員の方がスッとドアを開けてくれる。名前を告げてテーブル席へ通される。店内を見回すと正直広くはない。それゆえの一部10名制なのであろう。カウンター4席にテーブル3セットである。厨房もゆとりはなさそうで下ごしらえは別であろうと想像する。自分は左程は気にならないがスペースの狭さが人によっては気になることと思う。特にカウンターに2組のシチュエーションがもしあるならばきつい。そこを除けば、店内は白と黒を基調とし、照明も柔らかい色で落ち着いた雰囲気だ。

飲み物だけではなく料理のお品書きもなかったので以降、一部正確にかけるかもしれない。どれも丁寧に説明していただいたのだが素人の我々にはきっちり理解するのはちょっと難しい。記念にあると嬉しかったかな。

さてソムリエを兼ねたホールマネージャーらしき方が飲み物の確認にやってくる。自分はシャンパン、嫁さんはノンアルコールのカクテルをお願いする。良い意味でゆったり時間が過ぎてグラス達がやってくる。ステムが細くて綺麗だ。泡も垂直に立って美しい。家飲みワインがほとんどの自分達にはこれだけでも特別な時間である。二人で心の中でカチンとグラスを合わせて乾杯!普段シャンパンはキレだけはあるものしか飲めないが、こくと酸味も効いて泡が口から喉に抜けるのがたまらない。

アミューズはかきや栗が入ったフィナンシェ。手でパクリ。塩加減が良くサクサクだ。周りは正月をイメージした飾りだそう。次は静岡のりょっけんトマトを使ったムース。どこかで聞いた通常の三倍の糖度だそうで実に12,3度あるらしい。添えられたネギやバジルが良い対照となりトマトの味わいながら自然の甘みを楽しませる。

ここで自分だけワインのペアリングをお願いした。嫁さんはあまり飲めないので自分だけ。毎度のこと自分だけこの相性を楽しんですいません。しかも嫁さんの誕生日だというのに。注文時に価格を確認していた通り1杯1000円。合計5杯をあわせてもらって5000円。十分お手頃だ。

さて北海道ホタテのビーツソース酢漬けと共にスイス近くのジュラ・サヴォワ地方のシャルドネのワインを合わせてもらった。後で魚と一緒に提供されるブルゴーニュ地方のそれとの違いを楽しんで欲しいとのこと。心地よいプレッシャーをかけられたが確かに知っているシャルドネよりくせがあって野性味溢れる感じ。魚料理には主張がきつそうだ。これまたちょっとくせのある酢と丁度良い。鼻からペアリングを楽しませてくれる。

次におせちを意識したという黒色を下地にした見た目にも賑やかな一皿が提供される。マスカルポーネにピリッとパンチを効かせるピンクペッパーがちょこんと乗ったきんかん、 縁起良く金粉を乗せた黒豆、まだら白子に酸味アクセントのソレル、甘味も感じるカリフラワーのブランマンジェとチーズを合わせたズワイガニ、鰆にピリ辛の黒七味と鮮やかに黄色い菊。面白いことにこれらに合わせるのはにごり酒。濃すぎるかと思いきやもろみのほのかな香りと意外とすっきりした味わいがおせちを意識した料理たちと合う。

続いて一番気に入ったフォアグラに黒トリュフとユリ根をあわせた茶碗蒸し?がやってきた。フォアグラを十分に使ってあって濃厚、勿論相性抜群の黒トリュフの香りが鼻から抜ける一品。ベースになっていた茶碗蒸しを合わせるとこれまたいい。あわせたドイツのリースリングは控えめな甘さだが濃厚なこの皿に負けていないしっかりした味わい。

メインの魚料理はサーモン、イクラにオマールエビの殻ソース、アワビにはにアワビのソースがかかっている。それぞれが良いコンビな上に春菊の香草のような香りと苦みが合う。春菊は大好きなのだが洋食で目にするのは初めてな気がする。が、そりゃ合うわなと感心する。前置きされた通りキリッとしたブルゴーニュのシャルドネが皿を邪魔せず魚介の風味を増してくれる。素人ながらも事前に説明してもらっていたお蔭で違いと合わせ方は分かったつもりに。有難うございました。

メインの肉料理は牛肉ロティ。かぶら、大根ニョッキやポルチーニ茸と共に頂く。黒い皿に牛肉の赤身が冴えている。歯ごたえのある赤身をマデラ酒ベースのソース+赤ワインのダブルワイン系で楽しむ。ワインはカベルネメインで好みのかなり重いワインとは異なったが、この赤身とさっぱり目のソースであれば逆にバランスがいい。

様々な料理と一緒に出してもらったパンには豚肉リエット、アンチョビオリーブ、エクストラバージンオイルが付いていたのだが、途中で登場した薫製バターが大変気に入った。これをパンなどにつけるだけでワインを相当に飲めてしまうだろう。

デザートの洋梨のクリームブリュレはコンポートされた洋梨が最高に旨い。洋風デザートに感動することは余りなく積極的に普段は食べないのだがこれなら何時でもいける。このコクは砂糖だけで出てきているのだろうか?そして黒い皿に名前の通りかわいく散りばめられた小菓子と珈琲で、味も去ることながら量的にも十分に堪能した皿とワインたちを思い出して一息をつける。

更に最後の最後にお口直しということでパイナップルビネガーを頂いた。確かにさっぱりする。酢そのものは基本苦手でその酢の味を感じるのだけれど、甘過ぎそうなパイナップルと合わせると美味しくなるから不思議だ。

デザートを頂いている頃、シェフが厨房から出て話しかけにきてくれた。美味しかった食事のお礼を述べてちょっと会話を進めると49歳とのこと。イキイキとした笑顔からはもっと若く見える。ちょっとつながりもあって小牧にあった旧ロイヤルホテルから仕事を始めたらしく、優しい話し方も相まって親近感が湧いてしまった。帰りにはシェフ自らが店の入り口でお見送り。それでは終わらずエスカレーターで2Fへ降りていくとシェフはまだ見送りをしている。形だけでは日々これは出来なかろう。その日その日のお客を大切にしている心に最後まで嫁さん共々気持ちの良い思いをさせていただいた。

また伺いたいと強く思う。
ご馳走様でした!!

  • 泡が美しい

  • 嫁さん用のノンアルコールカクテル

  • フィナンシェ 正月をイメージ

  • りょくけんトマトのムース

  • ジュラ・サヴォワのシャルドネ

  • 北海道帆立とビーツ

  • にごり酒!

  • おせちのよう

  • ドイツ リースリング

  • 茶碗蒸し風

  • ブルゴーニュのシャルドネ

  • オマール海老の殻ソース

  • ジョセフィーヌ・ド・ボイド・カントナック マルゴー

  • 牛肉のロティ

  • 洋ナシのクリームブリュレ

  • 誕生日のケーキ

  • 珈琲と小菓子

  • 小菓子

  • リンゴのジュース

  • エクストラバージンオイル、豚肉コンソメ、オリーブとアンチョビ

  • 燻製バター

2019/01/23 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ