freeland0412さんが投稿したレミニセンス(愛知/車道)の口コミ詳細

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旨い皿と旨い酒

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レミニセンス車道、千種、今池/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2024/01 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

余韻と記憶、そして追憶へ

本日は嫁さんの誕生日。
滅多にいかないフレンチレストランを予約した。
しかもミシュラン二つ星に選ばれたこともある「レミニセンス」だ。
よく予約が取れたものだ。
実際その日は満席だったので幸運である。

タイトルはレストランのコンセプトでオーナーシェフ葛原将季さんが
「人生を豊かにするために最も大切なものは「思い出」であり、それこそが本当の豊かさであると考えている。」
と考えるところに発している。
評価を得るには明確なコンセプトを発信する必要もあるのであろう。

ロケーションはやや不便な所にある。
JR千種駅から凍えそうな夜に徒歩で10分ほどをトボトボ歩く。
タクシーが正解なのであろう。
歩いていく者にとっては唯一残念なポイント。

それでも閑静な住宅街を通り抜けて漸く辿り着くと期待を高めるエントランスが待っていた。
そのエントランスと同じく店内は白を基調とした高級感溢れる空間が広がっていた。
ロケーションを除けば雰囲気は満点である。

ホールの方が少し早めに到着した我々を丁寧にエスコートしてテーブル席に着かせてくれる。
圧倒的な空間を見渡さないわけにはいかない。
目に入って来るワインセラーがデカい!
後から見た店の説明よれば3,000本を準備してるそうだ!
見える限りテーブル席は7セット。個室は2部屋あるようだ。
地の利もあって、とは言っても最寄り駅は車道だが、非常にスペースが広く室内の高さもある。
贅沢な造りである。

メニューやレストランのこだわりが書かれた紙も真っ白である。
その中にペアリングワインの案内もある。
嫁さんは酒が弱いので結構迷ったが折角なら皿とワインの相性を楽しんで欲しいのでStandard 7glass, 12,500円をオーダーした。
飲めない分は自分が飲めばいい。

こちらのディナーは1人税別19,800円。
高級フレンチ店としてはかなりリーズナブルに思える。
実際提供される皿達とサービスは十二分だと感じた。

まずはシャンパンで嫁さんの誕生日に乾杯!
メニューは至ってシンプルな説明だけが書いてある。
第一章~余韻~とある「雲丹」は当然ただ雲丹が出てくるわけではない。
上面に岩海苔、下面にゆりねで挟まれた北海道産の雲丹。
コンセプト通りに余韻を残してくれる見事な素材の組合せである。

続く白子も絶品!
まったりだけど濃厚というより新鮮さが先行する。
ジャガイモのソースとガレットにパクチーという面白い組み合わせ。

ここで出てきたゆずのソースあられぱんが可愛い。

第二章~想像~は毛蟹から。
玉ねぎとねぎのソースは木の芽の酸味が効いてる。結構、味は濃い。
蟹とキャビアのコンビは初めてだがキャビアの塩っ気がいいアクセントである。
ペアリングの白ワインは酸味、ミネラルたっぷりで蟹と合う。  

牡蠣は日本酒と合わせるらしい。
シャンパーニュから来た方が作ったとのこと。
日本酒もWorldwideだ。
その牡蠣は見た目では良く分らない。
先の日本酒は辛口で、これまた牡蠣と合う。よく考えられてるなあ。
牡蠣を彩るのはトリュフ、ヘーゼルナッツとマデラ酒のソース。
下地にはは海苔が敷かれて硬さの緩急もある。
これも無茶苦茶上手い!
牡蠣が踊っているようだ。
どの器も凝っていたが、敢えて切り欠きのある渋い黒味の皿が料理の旨さを押し上げている。

第二章最後の丹後くじは甘鯛のことらしい。
合わせるのは1stクリュのシャルドネ。
表現が追い付かないが本当に美味しく、美しい白ワイン。さすが!
くじはカブのスープに白味噌とゴマで味付け。
こちらもただただ旨過ぎ。
滋味深く皮香ばしくてパリパリ。
そして身の甘さが際立たされている。
サイドはエビともち。
レモンバームと長ネギと合わるとは想像力ある人は凄いものだ。

メインは第三章~記憶~
天岩戸はシェフ自ら伊勢神宮までご神水とやらを汲みに行って作ったスープ。
溶岩のような皿で提供されると少し畏まる。
名古屋コーチンと昆布と塩のみ。
脂の甘味がいいけど自分にはやや塩っ気不足。

次は鰻の白焼の北京ダック風。
八丁味噌の発酵された香ばしさに肝と鴨も加われば間違いなしの旨さ。
これをキャラメル風味のマデラ酒と合わせるのってあり過ぎだよねえ。
皿は鰻の寝床をイメージしているそう。こだわりが凄い。

そして鴨肉にはシャンベルタン!久しぶりだ!
スワリングすると見事な二重渦巻!
鴨には丁度いい熟成のようだ。
豊橋の鴨とのことで切った瞬間匂いが広がる。
皮の焦げ感と身の見事な赤見が素晴らしいコントラスト。
味付けは人参とクミン、ブラックペッパー。
基本的には鴨をそのものを活かした一品である。
パンも赤ワインパンで3重のコラボを楽しんだ。

メインの最後は農福。
暖かいサラダだ。
この順番も良く考えられている。

第四章は~安堵~
温州みかんのゼリーにアイスとシャーベット
昔ながらのミカンを味わうことができる。
これが記憶につながっているんだな。

洋梨はヘーゼルナッツ、チョコ、コーヒー、そしてバルサミコ酢と共に。
ヘーゼルナッツのアイスが可愛い。
ラフランスは普段食べないが素材そのものが美味い。
甘いSauternesが美味しさを際立たせる。
キャラメルムースのケーキは誕生日のお祝いデザート。
写真を撮って祝っていただいた。

終章の~追憶~では綿菓子を含めて一個一個作っているそうだ。
ここから4品を選んで子供の頃の記憶を甦らせる。
なんか落ち着くねえ。

贅沢過ぎる3時間。至福の時であった。
こちらは全スタッフのサービスも華麗で丁寧。
最後はシェフが見送りに来てくれた。
記念撮影も笑顔で受けてくれる。
良い思い出を有難うございます。
ご馳走様でした!!

  • 雲丹

  • UP

  • 白子

  • UP

  • 柚子のあられパン

  • 毛蟹

  • UP

  • 牡蠣

  • UP

  • 丹後ぐじ

  • UP

  • 天岩戸

  • UP

  • UP

  • 断面

  • 赤ワインパン

  • 農福

  • 密柑

  • 洋梨

  • 茶菓子

2024/05/12 更新

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