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AKAI広電宮島口、宮島口、広電阿品/イノベーティブ
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夜の点数:4.8
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 4.8
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|雰囲気 4.8
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|CP 4.8
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|酒・ドリンク 4.8
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[ 料理・味4.8
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| サービス4.8
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| 雰囲気4.8
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| CP4.8
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| 酒・ドリンク4.8 ]
宮島口から徒歩10分。旅の目的はこの店を味わうこと
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2025/05/22 更新
安芸の宮島に来たのは、もちろん厳島神社への参拝もあるけれど、第一の目的はAKAIで食事をすること。ここはジャパンタイムスが主催するDestination Restaurants 2022に選出されたお店。
JR山陽線宮島口から線路に沿って広島方面へ戻り、急な坂道を登った先にある古民家がAKAI。徒歩10分ちょい。昼も夜も1コースのみ。瀬戸内を望む広島に根差した料理を食べさせてくれる。ワインペアリングをつけて食後酒も飲んでこの月の値段は30,000円。
この店の料理の特徴がわかるのが、一品目の新玉ねぎのご飯(写真)だろう。水、米、新小玉ねぎ、生姜、塩、オリーブオイルだけで作られている温かいご飯。最初の一品が炭水化物というのも珍しいが、聞けば、身体が温まる品をまずは食べて欲しいという店主の心持ちだそうだ。素材を活かしたこのシンプルさこそがAKAIの真骨頂。
ただ見かけのシンプルさだけを見て誤解してはならない。そこに掛けられたこだわりや手数の多さは半端なものではない。オープンキッチン越しに、店主がいくつもの手数を掛けて一皿を仕上げている姿を見て取れる。
魚介は、平貝(関西ではタイラギと呼ぶ)、真鯛、イサキ、白甘鯛が出てきた。最良の素材にそれぞれ手数をかけた異なる調理が施されている。写真は皮目がこんがり焼かれたイサキ。
どの魚の火入れも完璧で、フレンチでいうミキュイな状態。この火入れも日々工夫し、納得できるところまで来たとは店主の弁。フレンチのようにソースを煮詰めることはせず、出汁を効かせた和の手法が中心。胃と体に優しい。
締めは、地ダコとフキの炊き込みご飯。蛸にも蕗にも何らかの処理が施されているのだが、それがどんな処理なのかは、多少の料理経験があるぐらいでは想像もできない。ただ蛸の歯応え、蕗の香り、そして米の一粒一粒が重なり合った美味しさに唸るだけだ。
ペアリングは、ワインと日本酒。すべての皿ごとに一杯が供されて大満足。食後酒としてハードリカーもいただいた。
もう一つ、店主そしてサービスの方の所作が美しいことも記しておこう。オープンキッチンはこうでなければならない。
東京のコスパが悪くなりすぎている今日この頃、旅先での食事が益々楽しみになりつつある。