10回
2025/06 訪問
変幻自在、至高の和食と圧巻のペアリング
今回の大分訪問のメインイベント、約5ヶ月ぶりのななにんさんへ。
この夜もカウンターの8席は満席。
飲み物は瓶ビールからスタートしてお任せのペアリングを。同行者はハーフのペアリングをお願いしました。
最初の一杯はビールをリクエスト。キリンラガー。
日本酒は、奈良県の風の森、微発泡から。
幸せな宴の始まり。
宮崎県小林産のドルチェドリームという、とうもろこしを使った擦り流し。
涼しげな美しさ。
雲丹、キャビア、エンドウ、紫蘇の花。
続いての日本酒は奈良県のみむろ杉。特別純米辛口。
冷やとぬる燗で、それぞれ愉しみます。
こちらのペアリングでは、こういう組み合わせもワクワクさせられます。
お椀。
賀茂茄子。
大ぶりの茄子の切り身と、絶品お出汁を楽しむ。
お茄子のジューシーなこと。
お出汁とぬる燗の温度と合わせたマリアージュ。
播州一献、生酒。純米吟醸、夏のうすにごり。
何という爽やかさなのでしょう。
この一杯も大変気に入りました。
後半、少し酢橘を絞っていただくと、また違う表情も。
天然縞鯵のお造り。
岩塩プレートが用意されました。
酢橘を岩塩の上に数滴絞って、2回ほど縞鯵の身をしゃぶしゃぶのように岩塩に擦りつけていただきます。
柔らかな脂の甘いこと。贅沢な食し方。
京都の伊根町漁師町、益荒猛男。
熱々の熱燗で。
メヒカリ。さっと焼いたもの、ふわふわでジューシー。
このこは海鼠の卵巣、自家製のものだそう。これも素晴らしいアテです。
佐賀県の鍋島、サマームーン。
開栓で。
鍋島も大好きなお酒。
ヤイト鰹の藁焼き。
自家製の海苔の佃煮、辛子を添えて。これもまたお酒飲ませなひと皿。
藁は、10年無農薬栽培の水稲を用いているのだとか。
新政酒造の陽乃鳥。
新政さん、これも大好き。洗練された酸味。
北海道、噴火湾のマグロは巻き物、トロタクで。
赤酢の舎利の美味しいこと。
もうお寿司屋さんのレベルを超えていますわ。
茶碗蒸し。
おうはん?という卵を使われているそう。
2種のソース、2層になっています。
玉ねぎと、京満願寺。
旨味と香りを楽しみながら、生の黒胡椒がアクセント。
而今。
純米大吟醸、白鶴錦、火入れ。
これも開栓で。久しぶりに出会った而今さまの旨いこと。
蓮の葉を器にして、じゅんさい、メカブを練り込んだ素麺?だったかな。
フルーツトマト、桜エビ、カボス、オクラ。
夏満載。
お出汁も全部いただきました。
醸し人、九平次。
これも香り、旨味の素晴らしい一杯。
太刀魚のフリット。
北海道の雲丹、焼き茄子のソース。
何と厚みのある太刀魚なのでしょう。
太刀魚の身を崩しながら、削られたサマートリュフとともにいただきます。
サンセール、ロゼ。ピノノワール。
お口直し。
能登の岩もずく、長崎の〆アジ。
自家製の辛子酢味噌、大葉が夏を感じる爽やかさ。
十四代。超極、中取り。
まさかの一杯⁈
感激。
この日の日本酒は大好きなラインナップで、嬉しい限りでした。
アオサのお味噌汁。
旨み、優しいお出汁に感激。
10年無農薬のお米は土鍋ご飯。
とうもろこし、マナカツオとともに。
マナカツオの西京焼きの風味が素晴らしい。
天草の海鰻が登場‼︎
先ほどのご飯と混ぜて、山椒の香りが充満します。
これは別腹でいただけます。
お代わりもいただきました。
淹れたてのほうじ茶。
デザート。
きな粉、自家製黒蜜、小豆、ミルクプリン、甘酒。
最後の甘味まで、手の込んだ美しい仕上がり。
今回も旬の食材を美味しく楽しく、そして変幻自在に美しく仕上げる大将のお料理には感動と感激の連続でした。
さらに女将さんの完璧で、精緻なペアリング。日本酒の奥深さ、新しい魅力を感じることができました。
幸せな時間をありがとうございました。
次回の訪問は少し先の11月になりそうですが、今から楽しみでなりません。
ご馳走さまでした(^^)
2025/06/27 更新
2025/01 訪問
厳選素材と至高の和食、圧巻のペアリング
久しぶりのななにんさんへ。
この夜のカウンター8席は満席。
今回もおまかせのコースをいただきました。
飲み物はペアリングコース(税込8,800円)。
日本酒、ワインを8〜10種。香り、温度、口当たりの絶妙なマリアージュ。
最初の一杯のみ、瓶ビールと自家栽培カボスと蜂蜜の炭酸割りをいただきまして、幸せな時間の始まりです。
お料理は、温かいものからということで。
新玉葱の茶碗蒸し。
添えられた蒸し雲丹は、北海道の馬糞雲丹。
玉葱だけの穏やかな甘みに、雲丹のコクとほのかな塩味が加わります。
日本酒のスタートは来福。
茨城県の純米酒。生酒、初しぼり。
甘みとキレのある一杯。
煮蛸。
柔らかで旨みの凝縮した蛸に、山葵の爽やかなこと。
鯖の棒寿司。
済州島の鯖をしめたもの。脂の旨さ、昆布の風味に悶絶します。加減が絶妙ですね。
新政酒造の新年ボトル。
2025の素敵なラベル。
開栓で。
柔らかな柑橘系の酸、旨みと甘み、生酛の酸味。
お椀。
五島の天然のクエ。
幽庵焼きのような仕立て。
この朝に収穫したという自家栽培の蕪の擦り流し、菜の花、蕨、柚子。ひと足早い春。
熱燗で伊根満開を。
古代米(紫黒米)と京都産の白米を使われているもの。
熱燗はさらに酸が立つので、合わせるお料理、マグロの脂を切られるのだそう。
藁焼きのメジマグロ。
本マグロの子ども。
ほんのりとしたスモーキー感。
行者ニンニク醤油でいただきましたが、これがまた絶品でして、お酒のアテにも抜群です。
食材の天然虎河豚の白子が登場。
艶やかな美しさにうっとりさせられました。
続いての日本酒は北島。滋賀県の純米吟醸。
美山錦生、辛口のおりがらみ。
開栓で。
発泡感のある一杯です。
太刀魚。
サッと油にくぐらせて南蛮に。
ふわふわでほっこりと、口の中で溶けます。
みむろ杉。奈良県の純米吟醸。
無濾過生原酒。
少し発泡感。
天然虎河豚の白子のリゾット。
自家製の海苔の佃煮を添えて。
なんという贅沢な香りとコク、旨み。
京の春。
京都の伊根町の特別純米。
熱燗で。お出汁のような旨みがあります。
ニタリクジラ。
生姜と葱、甘めのお醤油で。
まるで馬刺しのような身質の鯨でした。
文佳人。
高知の特別純米。
おりがらみ、限定生酒。
キレがいいお酒。久しぶりにいただきましたが、これも好きな一杯。
一見すると、蟹のグラタン?ホワイトソース?かと思いました。
初物のたけのこは、山口県のやまもとたけのこ。
北海道の百合根、富田林の海老芋。
ずわい蟹の甲羅からお出汁だけで、牛乳を使っていないのだそう。
天雲ら島根県のお酒。
無究天穏。
辛口のすっきり。
自家製の唐墨。
塩味を控えめに表面を炙って旨みをしっかりと。
旨みとコクの塊。これ、パスタにも合いそう。
唐墨は白州12年を振りかけながら仕上げたものだとか。
純米酒。
七本鎗。にごり酒。
開栓でまずは上澄みを。
そのままで、さらに熱燗でもいただきました。
鍋。
鴨のつみれ。
源助大根、自家栽培の牛蒡、海老芋、たけのこ…。
大地の香りと奥深いお出汁。柚子胡椒を好みで溶いていただきました。
10年無農薬の土鍋ご飯。
まずは、いくらご飯。
ヨコワの漬け丼。
行者ニンニク醤油の丼。
日本酒はちえびじん。これも好きなお酒。
ラブピンク、甘みと酸味がデザートに合います。
苺。
ミルクプリン、ワインゼリー。
この日の幸せな時間はここで結び。
お料理とお酒が調和し、高め合うような絶妙なバランス、初めから終わりまで感動と感激の連続でした。
幸せな美味しい余韻が今でも続いています。
ほかのお客様たちも素敵な方々ばかりで、北九州や熊本などの美味しいお店の話をお聞かせいただき、楽しく過ごせました。
次回の訪問は少し先になりますが、今から楽しみでなりません。今回もお世話になりました。
ありがとうございました。
ご馳走さまでした(^^)
2025/01/30 更新
2024/08 訪問
厳選素材と至高の和食、ペアリング
大分の夜、今回もななにんさんへ。
お料理はいつものおまかせのコース。
ペアリングコースは一部ノンアルミックス、一杯めは瓶ビールをリクエストしました。
お料理の始まりは赤利尻の雲丹から。
ミョウバン使用していない馬糞雲丹。
新潟のズワイガニ、トロロ、土佐酢のジュレが爽やかで夏を感じさせるひと皿。
これに合わせるのは、新潟の日本酒。ズワイガニが
新潟のものだったので、とのこと。
夏の吟醸酒あべ。
軽やかな甘さと爽やかさのある日本酒です。
フォアグラもなか。
味噌漬けしたフォアグラを低温調理したもの。
とうもろこしのキャラメル。
サックサクのもなか、素材の甘さが濃厚です。
新政のお酒。
亜麻猫 改。
ほのかな甘みと酸味が、もなかによく合います。
ここで同行者のリクエストで、愛媛ひのひかりの甘酒をいただきました。
お米の甘みと旨みだけで、優しさを感じる甘酒。
煮蛸。
立派な蛸に山葵を添えて。
純米吟醸。
六十餘洲(よしゅう)は、長崎の日本酒。
辛口のものを開栓して柔らかくし、出していただきました。
茶碗蒸し。
枝豆、松茸、天草の赤雲丹は塩雲丹にして。
まさかこの時期に松茸をいただけるとは…。しっかりと風味の存在感がありました。
塩雲丹の塩梅、枝豆の食感も素晴らしいです。
ななにん限定ボトルのお酒。
日田の日本酒。
35%磨かれたお米のしっかりとした甘さのあるもの。
お造り。
メイチダイは、あん肝にからませて。
天然シマアジ、マグロ漬け、藍島の赤雲丹も。
メイチダイもシマアジもどれも絶品でしたが、このあん肝がとんでもなく美味しかったです…悶絶しました(^^)
ここでペアリングは2種。
熱燗。
能登の遊穂のはて?という日本酒。
被災した後に残っていたお酒を集めて瓶詰めしたものだそう。
あん肝、マグロには冷たいお酒を。
伊根満開。
古代米を使った京都のお酒。
熊本の銀杏。
初ものです。
もっちり、ふっくら、みずみずしい。
青森の天然もずく、唐津の鮑。
食べていてシャキシャキと音が聞こえてくる歯応えのある、美しいもずく。
唐津の鮑は、香りが豊かで驚きました。
自家栽培の朝どれトマトを添えて。
北海道の辛口。
上川という日本酒。
海鰻。
肉厚で大きい、なんと美しい火入れでしょう。
包丁を入れると、香ばしい旨みの香りが漂ってきますね。
焼かれた皮めのパリッとした食感と、ふっくらとした身。
サツマイモ、落花生はいずれも初もの。
新政の涅槃龜(にるがめ)100(生酒)2023は開栓して。
甘酒のような旨み、香りが芳醇。
お椀。
広島のじゅんさい、極細のソーメン。
酢橘の柔らかな酸味も。
美しく、洗練されたお出汁が素晴らしいです。
新政の陽乃鳥。
スパークリングのすっきりした口当たりがよく合いますね。
宮崎牛のヒレ肉。
お出汁にくぐらせて、自家栽培という肉厚の茄子とともに。
口の中で溶ける宮崎牛。茄子もとろけました。
黒七味のアクセント。
而今。
大吟醸。香り、美しいも文句なしの美味しさ。
これも大好きなお酒。
白甘鯛を焼いて北海道の和田農園?の牛蒡とともに。
日本酒の熱燗をかけていただきました。
白甘鯛のきれいな旨み。そして牛蒡の大きいこと。
白甘鯛は生のものも合わせていただきました。
山椒の風味。
土鍋ご飯。
無農薬の宇佐のお米。
あしずりキングという高知の地鶏、トマト、大葉とともに。お代わりもいただきました。
自家栽培の胡瓜の浅漬け。
お味噌汁。
お出汁の旨みが素晴らしい、絶品です。
続いては、明太子ご飯。これもまた美味しくてお代わりをいただきました。お腹ぱんぱんです。
煎りたてのお茶。
デザートは、自家栽培のスイカで作ったシャーベット。竹墨塩を添えて。
口溶けの良さが印象的です。
この夜のコースはこれで終了。
今回も厳選された旬の食材や自家栽培のお野菜など、素材のポテンシャルを最高の状態に引き出して、提供していただきました。
そして、お料理の美味しさを引き立てつつ、お酒の新しい魅力を魅せていただける秀逸なペアリング。
多彩な引き出しのある無敵のペアリングですね。
香りや風味、味、旨みなど、五感が喜ぶ素晴らしい内容でした。
楽しい夜をありがとうございました。今から次回の訪問が楽しみです。
ご馳走さまでした(^^)
2024/08/20 更新
2024/04 訪問
厳選素材と至高の和食、圧巻のペアリング
今回は4月下旬に予約を取ることができましたので、大分市に宿泊する段取りを整えお伺いしました。
この日も居心地の良いカウンター席にお邪魔しまして。
まずドリンクは、自分はアルコールのペアリングをお願いしました。
同行者はノンアルも交えてのハーフペアリングを。
飲み物の始まりは新潟県の「あべ」。
楽舞風 純米吟醸。
生、天然の発泡。
桃のようなフレッシュ、ジューシーさ。
佐賀県の春アスパラを揚げたもの。
和歌山県のうすい豆の滑らかなソース。
えぐみの全くない、甘くてほっこりとしたアスパラの上には蒸した雲丹を添えて。
この日のスペシャルな食材が登場。
山口県の筍。
白子と呼ばれるのだとか。
シーズン最後に獲れた最高のものだそう。
湯気とともに、トウモロコシにも似た柔らかくて芳醇な香りが広がります。
軽く蒸しただけ、アクのない筍はコリコリとシャキシャキ、ほっこりとした心地よい食感。
真子ともいわれる筍はこの日のいろいろなお料理に使われていました。
うすにごり。
醸し人 九平次。
生のフレッシュな甘さと芳醇。
初物のゴールドラッシュの擦り流し。
降り柚子の香り、紫蘇を添えて。
夏の旬を先取り。
栃木県の鳳凰美田の限定、碧判。
ワイングラスで香りが広がります。
お椀。
大分県の蛤のお出汁。わかめと筍。
蛤の旨みが溢れてきます。
わかめの食感と風味は、これまで感じたことのない素晴らしいものでした。
筍はふっくらとした柔らかな香り。
木の芽の緑の爽やかさも鮮やかでした。
山口県の上喜元。
からくち純米吟醸。
低温で炊いた蛸の柔らか煮。
ほろほろと口の中で解けていきます。
包丁の細やかなお仕事もすごく美しい。
山葵の爽やかな香りと旨みもアクセント。
お造り。
城下カレイを軽く昆布締めしたもの、対馬のノドグロは皮目を炙って。さらに山口県の赤貝も。
お醤油、自家製の酢、カボスと柚子を用意していただきましたが、特に肝ポン酢の美味しさにノックアウトされました。
佐賀県の辛口純米酒 火入れ。
カラクチの皇帝 海坊主。
京都の古代米酒。
伊根満開。
マグロ。
海苔とマグロと舎利の一体感が秀逸。
何というバランスと調和。
赤武の限定酒。
中獲六拾生。
とろみ感が強くて、甘みのバランスのよい一杯。
白子筍のステーキ。
木の芽の緑の香り、お醤油の香ばしさ。
出汁醤油も素晴らしいですね。
そして、花山椒はまさに山のダイヤと呼ばれるにふさわしい風味、辛み、痺れ。
田酒 純米大吟醸。
古城錦100%使用。
紫ラベルというもの。
今回もペアリングの完成度に圧倒されますね。
玉ねぎを使った茶碗蒸し。
生雲丹、馬糞雲丹、新玉の甘み。
旨みと香りが溢れる素晴らしい逸品です。
雲丹ご飯、赤舎利。
ここで十四代が登場。
中取り諸白。
やはり美味しいなぁ。幸せのお酒。
青森県の天然の岩もずく。
沖縄のパッションフルーツ。
福井県の日本酒。
舞美人、山廃純米。
豊後牛のしゃぶしゃぶ。
花山椒の香りとともに。
これまた大好きな而今が登場。
雄町、生。
はりはり大根、ナス。
土鍋ご飯。蛤、筍がここでも登場。
ラーメン。
筍の姫皮を楽しみます。
お蕎麦のような感覚で、するすると食べられました。
熊本県の桜農園のほうじ茶。
煎茶。
デザートは白玉じゅんさい、自家製黒蜜。
この日のお料理とペアリングはこれで結び。
後半はだいぶ酔いが回ってしまって(女将さんが並々とお酒を注がれるので…笑)、メモがおぼつかないところがありました。
誤りがあったら申し訳ありません(・・;)
それでも、今回も感動と感激が続く、幸せな時間を過ごすことができました。
貴重な厳選素材を大胆かつ繊細に仕上げるお料理と、圧巻のペアリング。
まさに鬼に金棒ですね。
今もまだ美味しさと楽しさの余韻に浸っています。
次は夏にお伺いできそうですので、今から楽しみでなりません。
ご馳走さまでした(^^)
2024/04/30 更新
2024/01 訪問
厳選された食材、至高の和食と日本酒
久しぶりのななにんさんへ。
今回は数か月前に予約を試みまして、唯一空いていた1月の枠(お昼)を確保できました。
この日のランチのお客様は、我々を含めてカウンター5名のみ。至高のコースをいただきます。
おまかせコースは税込22,000円。
飲み物はアルコールペアリング、同行者はノンアルを交えたペアリングをお願いしました。
はじめの一杯は、喉が渇いていたのでアサヒの小瓶をいただきました。
日本酒のスタートは、楯野川の干支ボトルから。
純米大吟醸。
すーっと入ってくる、きれいなお酒。
お料理は、茶碗蒸しから始まります。
自家製「このこ」は、海鼠の卵巣の塩漬け。
茶碗蒸しの卵は、蘭王という品種のものを使われているそうで、色が濃くて味もふくよかです。
生臭さなど全くない旨みの塊に、早くも日本酒が止まらなくなります。
飛露喜。
特別純米無濾過、生原酒。
これも口開けでいただきました。
なんて贅沢なペアリングなのでしょう。
ノンアルを交えたペアリングでは、水出しの煎茶もいただきました。
香り高く、旨みが強いですね。
八寸。
美しく華やかなお正月が目の前にやってきました。
紅白なます、鯖(済州島)の棒寿司、蛸の柔らか煮、ホンモロコの甘露煮、子持ち昆布、西京漬けの数の子、壱岐牛のローストビーフなどなど。
全てに悶絶させられました。
ホンモロコのしっとりとした柔らかな甘み、〆ても脂を感じる鯖の棒寿司、ローストビーフはクミン?のようなスパイスが優しいアクセントに。
墨廼江。
特別純米酒。
これも口あたりがよくて美味しく、美しいお酒。
ヤイトガツオの藁焼き。
藁にもこだわっておられて、無農薬の藁を使われているのだそう。
和辛子、葉ニンニク。
カツオ本体のポテンシャルの素晴らしいこと。
素材の強みを全て引き出すお料理にうっとりさせられます。
飛鸞。
生酛の極辛口。
ブラックジャック。
酸がしっかりとした、輪郭のある日本酒。
焙じ茶。
香りと旨みの余韻が続きます。
北海道の噴火湾のアンコウの唐揚げ。
身がぷりっぷり。
衣もサクサクで美味いです。
手に持ってワイルドにかぶりつく贅沢。
カボスを使った日本酒のカクテル。
真澄。
青い香り、爽やかな一杯。
揚げ物に合わせてチョイスしてくださいました。
大間のマグロ。
一本釣りを乾燥熟成させ、軽く漬けたもの。
旨みが何度も何度もあふれる。
雲丹の滑らかさと、濃い旨み。
伊根満開という日本酒。
これは常温で。
赤米の甘口がまろやか。
マグロに合わせたお酒。
明鏡止水の辛口。
すっと、キレの良い口当たり。
これは雲丹にめちゃくちゃ合いますね。
あん肝うどん。
まさにヘンタイ的な逸品、超絶の旨みです‼️
あまりの美味しさにのけぞってしまいました。
有明の海苔も素晴らしい。
もうお酒が止まらない…。
一白水成。
特別純米酒。
ささにごり。
(このへんから酔いがだいぶ回りまして…メモに誤りがあったら申し訳ありません。日本酒が次々と、なみなみと出てくるもので(・・;))
セイコガニ。
今シーズン最後の贅沢。
黒龍の大吟醸。
これも好きなお酒。
ちえびじん。
純米大吟醸。
北海道の彗星米を使ったものだとか。
大分といえば、こちらが一番好きかも。
普段は出されない、白ワインも。
石焼きの香箱蟹。
海老芋、蕪、ホワイトソース。
蟹出汁のみで。
熱々でふんわりとした甘い香り。
土鍋のご飯。
ツヤツヤの炊き立て、香り豊かなご馳走。
雲丹、自家製の明太子などで贅沢に。
ジャスミン茶。
ほうじ茶は濃いめで。
コースの結びは初もなか。
苺の可愛らしいデザート。
至福のランチはここまで。
あらためて、素晴らしい厳選素材、唯一無二のお皿たち、さらに日本酒と日本茶のペアリングに感動しっぱなしの幸せなひとときでした。
次回の予約も入れさせていただきまして、3ヶ月後が今から楽しみでなりません。
今回もありがとうございました。
ご馳走さまでした(^^)
2024/01/20 更新
2022/07 訪問
厳選された素材の調和、至高のペアリング
実に約3年ぶり、4度目の菜々人さんへ。
ようやくお伺いすることができました。
今回は2ヶ月ほど前に予約ができましたので、それに合わせて仕事を調整し、大分市内にホテルを予約して訪問することに。
当日は仕事が延びてしまい、大分到着は17時頃でした。
ホテルに慌ただしくチェックインし、着替えなどをしてお店へ直行です。
夜の部は、18時30分の一斉スタート。
おまかせのコースは、17,600円(税込)で、日本酒のペアリングは、7,700円(税込)もお願いしました。
さて、当日お店に到着すると看板などの表示がなくなっていて、ますます隠れ家感が増していました。店内もリニューアルされていて、カウンターはゆったりめ。より寛ぎやすい雰囲気になりましたね(^^)
この日のお客さんは3組、7席。
ドリンクはペアリングをお願いしていたものの、暑い日でしたので、一杯めはビールをリクエスト。
この日の相方さんは梅酒を。これは七折梅を和三盆で漬けたのだそう。炭酸で割っていただきます。桃のようなニュアンスも感じられました。
お料理の始まりは、とうもろこしのすり流し。枝豆のお豆腐と二層になっていて、雲丹、キャビアが乗せられています。
青森の紫雲丹の美しいこと。素材が素晴らしいですね。
枝豆は、弥勒枝豆という品種。味が濃いです。
日本酒のスタートは、新潟のスキー正宗 朝一搾り。
純米酒。
酸味が特徴的です。
この日本酒に合わせるのは、春巻き。
中には甘鯛、花韮が入っていて、玄米黒酢のあんでいただきます。
軽い食感の後、豊かな香りが立ちますね。
ふっくらとした滑らかな甘鯛、韮の存在感もあります。
和らぎ水も富士ミネラルウォーター。
このへんのこだわりも流石です。
続いての日本酒もスキー正宗。
樽熟。
ボトルに「ななにん別注」と表示のあるもの。
シェリー酒のような日本酒。
赤ワインの樽で8ヶ月寝かせたものだとか。
このお酒には、フォアグラもなか。
自家製マーマレード、フォアグラの味噌漬け、黒豆が入っていまして、サクサクのもなかを色んな素材が取り巻いているような。
それでいて一体感のある、まとまった逸品。
続いてのお酒はキレのある吾有事(わがうじ)。
尖鋭辛口とラベルにありましたが、ホントにキレキレですっとした後口が印象的。
このお酒には、やはりお造り。
メイチダイ、シロカワカジキ、白エビの昆布締め。
どれも素晴らしい素材です。食感、旨味、昆布の風味、そして添えられた山葵も爽やかで旨い。
福島県のお酒は、国権。
トロッとしてるけど、甘ったるくない。
マイセンのグラスが美しいです。
スルスルとイケる食中酒だなぁ。
利尻の雲丹。
赤雲丹さま❗️
もう…これは素晴らしいとしか言いようのない雲丹でした。磯の香りと旨味に悶絶。
醍醐の泡。
千葉県の日本酒。
グレープフルーツのような酸味、乳酸菌飲料のような甘さがあります。
蓮の葉に乗せられた秋田のじゅんさい。
茄子素麺の中に自分で投入します。
土佐酢のジュレが柔らかで美味しいなぁ。
鮑、生姜がさりげなく、調和しています。
肉厚の鰻が登場。
一番摘みの大葉、自家製の葱が添えられています。
パリッとした香ばしく、脂と旨味のある鰻を、巻いた鰻クレープですね。
わくわくと、楽しませてもらえるお料理。
素晴らしいです。
山形正宗。
稲造 イナゾー。
バランスのいい日本酒です。
ラベルのゾウがキュート♫
無花果の白和え。
クリーミーな甘みと食感、滑らかさを楽しめます。
而今。
特別純米。
ここで王道な日本酒も。旨いですっ。
宮崎牛のイチボ。
初獲れゴーヤを添えて。
日本酒を使ったというソースが秀逸です。
お肉の火入れが素晴らしいと思いました。
食感も旨味もバツグンの宮崎牛(^^)
和香牡丹。
純米雄町。このへんからはメモが取れない情報も…。
白芋茎の赤出汁。
香りと出汁の旨味。間違いない美味しさ。
釜炊きご飯は、のどぐろご飯‼️
小かぶ、じゃこ山椒。
これは、ものすごいご飯でした(^^)
のどぐろの旨味と脂の美味しさが凝縮されたご飯…このご飯で、めちゃくちゃ飲めますね。
悶絶しました。もちろんお代わりをいただきました。
熊本のお茶。だったかな。
軽く炒ったもの。
自家製アイスクリーム。
ピオーネ、パッションフルーツ、山形の紅秀峰というさくらんぼ。
甘みと酸味、バランスが素晴らしいデザートでした。
至福のコース、ペアリングはこれで終わり。
わくわくとドキドキが止まらない、楽しくて美味しいひと時でした。
久しぶりでしたが、期待を上回る感動、感激のお料理とペアリング。
これからも定期的にお伺いさせていただきたい、大切なお店です。
ありがとうございました。
また必ずお伺いします。
ご馳走さまでした(^^)
2022/07/08 更新
2019/03 訪問
至高の和食と日本酒
大分市を訪問するなら「ななにん」さんはどうしても外せないお店。
今回もこちらにお伺いするために、大分市内にホテルを予約しました(^^)
宮崎からたびたびお伺いするのは難しいのですが、それでも年に数回は訪問したい素晴らしいお店です。
この夜も10,000円のおまかせコースを。
約半年ぶり、3度目の訪問となりました。
カウンターのみの9席はこの夜も満席でした。
そういえば、訪問中もひっきりなしに電話がかかってきていたようで…なかなかの予約困難店であることが想像できます。
さて、今宵の飲み物はまず、生ビールから。
相方さんのお酒は、スパークリングの乾杯酒を作ってくださいました。
ブレンドしたシャーベット状の日本酒とカボス、炭酸のミックス。
口当たりのいい甘めのお酒ですね♫
こりゃあ旨いわ〜。
お料理は自家製豆腐と湯葉から。
キャビア、イクラなどの海の幸の旨味と、大豆の甘みが交互にやってきます。
白甘鯛の松笠揚げ。
白甘鯛の柔らかな香りに悶絶します…これは大好きなお料理です‼️
上品な脂、豊かな旨みが素晴らしいですね。
炭で炙られた皮目の香ばしさと食感も絶品。ずっと食べていたくなります。
ここから早くも日本酒を。
大分のちえびじんを出していただきました。
おりがらみ、生のお酒です。
優しい酸味ですね〜ワイングラスならでは柔らかな香りが立ちます♫
かすかな微炭酸のような口当たりで、くいくい飲めますね。
このお酒、美味しいなぁ。
タケノコの木の芽焼き。
シャキシャキと柔らかな中間の絶妙な食感。
ほのかなえぐみが春を感じさせます。季節感を感じるのも楽しい(^^)
熟成一週間の天然ブリ。
脂の甘みと旨みがすごいですね〜絶妙な歯ごたえのお刺身。
佐伯の桜鯛。
ヒマラヤ岩塩に乗せて出されました。
カボスを岩塩の上でしぼって、それを軽くなぞっていただきます。
桜鯛皮目が少し炙ってあって香ばしい。
岩塩の塩味も深みがあり白身によく合いますね。
次の日本酒は黒龍で。
とてもキレのあるお酒ですね〜お料理に合わせて出してもらいました。
錫のおちょこがいいですね(^^)
天竺タチウオ。
ふきのとうを使った自家製味噌を添えて。
肉厚、ふっくら、柔らか、ジューシー‼️たまらない、悶絶の美味しさ。
これも大好きなメニュー‼️
少しピリリとしたお味噌も絶妙でした。
宮崎産の鯵。
新玉ねぎのマリネに合わせて。
まろやかな脂の乗った鯵です。
地物のアンコウのから揚げ。
ぷるんぷるん、弾力と噛むほどに広がる旨み。
ここで日本酒は神亀を。
スィートスカッシュ。
ねこやさんのマグロの中とろ。
マグロのまろやかな旨みと味が濃厚です。
新レンコンのレンコンまんじゅう。
天然車海老のせ。
鶴見のウニ、椎茸、小松菜などの食材の味が重層的に感じられます(^^)
日本酒は、4蔵の蔵元が作った山川光男。
2019はる。
バランスのいいお酒です。
飲みやすくて、とっても好きなタイプ。
自家製くじらベーコン。
お酒のアテに♫
海のものとは思えない弾力のある食感と風味でした。
自家製からすみ。
炙りの香ばしい香りともっちりした食感、旨みが凝縮されています。
ほおたれ鰯の一夜干し。
なんてみずみずしい、脂の乗り、味の濃さ。
出される前から香りが漂ってきて、これまた、たまんない美味しさ‼️
白ご飯がほしくなります。
宮崎牛のランプ肉。
大分産トマト添え。
トマトはフルーティーというより、もはや完全にフルーツです。
宮崎牛は33ヶ月肥育の雌牛とのこと。
柔らかく、噛まずに食べれるほどのお肉です。
肉の味、香りがダイレクトに感じられますね。
クツエビ。
酔っ払い海老ともいうのだとか。
お酒に漬け込んでからいただくそうです。
今まで出会ったことのない、初めての食材(^^)
ミソの風味、濃厚な甘み、滑らかで深みのある旨み…これまた悶絶の逸品でした。
土鍋のご飯。
ちりめん、干し大根のはりはり漬けを添えて。
これも自家製だそうです。
ご飯はもう何も言えない美味しさ…おかわりしちゃいました。
デザートは、ちえびじんの酒粕を使ったアイスクリーム。
ラブピンクの桜色が美しい。
そして、めちゃ美味しい(^^)
品のある甘さと香り、日本酒の風味がマッチしたスイーツです。
いやー、今回も最後まで日本酒を楽しめる素晴らしいコースでした。
ただただ、美味しくて楽しくて、もう感謝の気持ちがいっぱいです。
今回も大満足な晩ご飯をありがとうございました。
これからも末永く通わせていただきたいお店です。
どうぞよろしくお願いします。
ご馳走さまでした(^^)
2019/03/25 更新
2018/08 訪問
至宝の和食と日本酒✨そして、おもてなし
初訪問から2ヶ月あまり。
どうしても、またこちらのお店に行きたくて大分訪問を計画。お店の予約が取れてから、近くの宿泊ホテルも予約しました。
前回いただいたお料理が衝撃的で、忘れられないものばかりで…なんとしても早く再訪したかったのです。
今回はお任せコースの中から、10,000円のコースをお願いしました。
だいぶ奮発してしまいましたが、さらにグレードアップしたお料理を食べてみたくて(^^)
まずはじめに、手摘みのブルーベリーのシャーベットと日本酒を炭酸で割った乾杯酒を。
生ビールもいただきました。
汲み上げ湯葉と自家製豆腐。
滑らかで、ぷるっぷるのムースのような豆腐からは、大豆の味もしっかり感じられます。
優しい甘さですね(^^)
鰯の山椒煮。
下には今朝採られたというゴーヤ。緑と白のゴーヤがあって、味の違いが面白いですね。
鰯は脂の乗りがよく、上品な甘さです。
見た目、柔らかさ、味などすべてが完成された煮物でした(^^)
このあたりから、日本酒を。
辛口のもので、金澤屋と加茂金秀をいただきました。
鹿児島の本マグロのお刺身。
頬の肉、大トロともにとても美味しいですね〜。
赤ウニを乗せたあんかけ茶碗蒸し。
地物の煮穴子が入っていました。
今が旬の大分の赤ウニからは、甘みがものすごい勢いで溢れてきます。
柔らかく優しい出汁が素晴らしい(^^)
大分産のムツの昆布締め。
上品な甘みを楽しめます。
肉厚ですが、とても柔らかいですね。
日本酒は、ここから磯自慢を合わせていただきました。
大分産のサバの食べ比べ。
生のものと締めたものがありましたが、生の方は熟成されたような濃厚な味と甘さがあり、締めた方は繊細な酢がほのかに感じられました(^^)
ホウセキハタと松茸のお椀。
なかなか手に入らないお魚なのだとか。
プルプルでトロトロの白身が優しい甘さです。
出汁は繊細で芳醇な香り♫日本酒が飲みたくなる出汁ですね(^^)
大分産の天然ヒラメ、アジ。
弾力のある歯ごたえ、素材の旨みが素晴らしい。脂の乗りもいいですね。
日向産の天然の岩牡蠣。
夏の牡蠣。
とにかくクリーミーで、エキスが溢れています。
驚きのサイズですね(^^)
クジラの竜田揚げ。
生のクジラが入ったとのとこです(^^)
生姜風味のタレとクジラの旨みが懐かしい味ですね。
33か月の肥育の宮崎牛。
2日ほど西京漬けされたものだとか。肥育が長いと甘みが増すのですね。
丁寧な火入れで、食感も素晴らしい逸品(^^)
菜園のトマトが添えられていて、フルーツのような甘さと酸味がありました。
牡蠣の天ぷら。
先ほどの牡蠣を天ぷらにして。火を入れることで生よりも甘くまろやかに(^^)
キンキの煮付け。
とろける上品な白身、繊細な味付け(^^)
ウナギの白焼きに、椎茸と自家製からすみを添えて。
厚みのあるウナギは皮目がパリパリ、身がホクホク(^^)
絶品です♫
土鍋で炊いたご飯。
つやつや、ふわふわで、米の甘みが溢れてきます。
香りが素晴らしいですね(^^)
ちりめん山椒やゴーヤの佃煮とともに。
また、先ほどのキンキの煮汁をご飯にかけると、これまた美味しい(^^)
自家製のクジラベーコンも出していただきました。
デザートは、酒粕を使ったアイスクリーム。
手摘みのブルーベリーの優しいアイスに、後から酒粕の風味がアクセントになり、さっぱりしていました(^^)
最後は、4時間かけて水出しした煎茶。
爽やかな香りとほのかな苦味があり、全てがリセットされるようなお茶です(^^)
2度めの「ななにん」さんも期待以上の満足感で満たされて、おなかいっぱいになりました。
素晴らしい素材を生かした和食とお酒で演出された食の空間…次の訪問はいつになるのかなぁと、今から楽しみにしています。
素敵な晩ご飯をありがとうございました。
ご馳走さまでした(^^)
2018/09/02 更新
2018/06 訪問
ワクワクが止まらない感動のお料理
今回の大分市訪問が決まった際、真っ先に晩ご飯の予約を入れたのが、こちらのお店。
「ななにん」さんは偉大な先輩レビュアーの皆さんが絶賛されていたので、ずっと行きたい登録していたお店なのです。
実は数か月前の大分訪問時、無謀にも予約なしで何度かお伺いするも満席で入れず…泣く泣く訪問を見送っていたのでした…(^_^;)
といった経緯もあり、今回は並々ならぬ期待とともに初訪問となりました。
お任せのコース料理は7,000円〜とのこと。
今回は8,000円のコースをお願いしました。
お店はカウンターのみ7、8席。
シンプルでシックな内観です。
お酒は、生ビールを一杯いただいた後、日本酒のペアリングをお願いしました。
日本酒は基峰鶴から。
炭酸を混ぜても美味しいらしですが、まずはこのままで(^^)
香りの高い日本酒ですね。
そして、お料理のスタートです。
まずは宮崎産とうもろこしの豆腐(ウニ乗せ)。
とうもろこしの濃い甘みとウニの風味のバランスがいいです。
モチっとして、ぷるんとした食感が心地よいですね。
そら豆のすり流し。
そら豆の香りと甘みが交互に感じられます。余韻が楽しめます♫
なめらかな口当たりが素晴らしいですね。
白甘鯛の松笠揚げ。
サクッと軽い食感で、魚の甘みと旨みに悶絶します。
ふわっと最後に炭の香りが感じられますね。
美味しすぎます(^^)
大事に大事にいただきたい逸品です。
(このお料理だけ写真を撮り忘れてしまいました…)
茶碗蒸し。
上にはカブのあんかけ。茶碗蒸しの中には、クリームチーズ、コーン、白玉、味噌、黒胡椒などが入っています。色んな味と食感の調和が絶妙。
頰たれイワシの一夜干し。
(鶴見のイワシ。頰が垂れるほど美味しい)
配膳前から香ばしい香りが漂ってきます。
小さなイワシなのですが、消し炭の余熱で一夜干しするので、みずみずしく柔らかです。
驚くほどしっとりしています。
これは白ご飯が恋しくなる香りと味ですね。
白鯛の昆布締めと秋田産のじゅん菜。
魚の旨みが凝縮していて、絶妙な歯応え。
じゅん菜もシャキシャキとしていて、するっとした食感。さすが国産のじゅん菜♫
上品な酢加減です。
このあたりから日本酒は、墨廼江、そして盾野川を。
紋ガツオ漬けの握り。
赤酢の酢飯にらっきょうの刻みが加えてあり、酸味が優しい甘さを引き立てています。
天竺タチウオの焼き物。
ブランド魚らしく、このタチウオは厚み、ふわふわ感がものすごい(^^)
皮目から旨みが溢れ出す逸品。焼き加減と炭の香りが素晴らしいです(^^)
付け合わせの椎茸とズッキーニのピクルスも香りと食感が素晴らしいですね〜これもおかわりしたいくらい。
どこにもスキがないお料理が続きます。
低音調理した煮ダコ。
中心の温度を58度に保って調理をするらしいです。
お刺身のような、煮物のような絶妙なお料理。
プチプチ感、生感、柔らかさが全て堪能できますね。
ここから日本酒は写楽を。
城下カレイのお刺身。
肝を巻いて塩とワサビでいただきます。
弾力のある食感を楽しんだ後に、肝と白身の旨みが広がってきます。
アワビの天ぷらを肝のソースで。
肉厚なアワビが、とっても柔らかく風味が際立っています(^^)
これまた悶絶する逸品。
蒸しや刺身、バター焼きでは味わえないアワビそのものの味、本来の味が楽しめます。
どう調理したらこの食感と味が引き出せるのでしょう。
箱エビの焼き物。たぶん、これはサービスの一品のようでした。
めったに入らない、すごく珍しいエビ(見た目もエイリアンのよう。この写真は必見かも⁉︎)
驚きの甘みとジューシーさ、柔らかさ。
こんなに大きいのに、こんなに甘いエビは生まれて初めて食べました。ホントに運が良かったと思います。
ウチワエビの土鍋ご飯。
黒胡椒とバターの風味がある、ピラフのような炊き込みご飯。どこまでも続く絶品料理(^^)
和と洋の調和が素晴らしい♫
最後は、しめ茶。
このお茶、余韻がものすごい勢いで広がります。
お茶が注がれたワイングラスを手で温めながら飲むと、香りが膨らんでいくのが分かる素晴らしいお茶ですね。
爽やかで、お酒がリセットされました。
いや〜約3時間ほどの滞在時間でしたが、驚きと感動、ワクワク感のあるお料理ばかり…恐れ入りました。
こんなお料理に出会えたことを感謝です。
ありがとうございました。
次はいつ来られるかなと、帰り道に何度も考えたところです。
また必ずお伺いします。
ご馳走さまでした(^^)
白鯛の昆布締め
とうもろこし豆腐
紋ガツオ
世にも珍しい…箱エビ‼️
城下カレイ
箱エビの焼きもの
ウチワエビの土鍋ご飯
茶碗蒸し
天竺タチウオ
アワビの天ぷら
そら豆のすり流し
イワシの一夜干し
煮ダコ
2018/06/12 更新
約5か月ぶりのななにんさんへ。
この日は11月末というのに日中はまだ暑さも感じる気候でしたので、最初の一杯はビールを所望。
その一杯もあっという間に無くなりました^ ^
その後はいつものペアリングをお願いしました。
ペアリングの始まりは、八海山の発泡にごり酒、開栓で。
まずは上澄みを。ほんのり優しい甘みと余韻。
続いてブレンドしたものを。甘みが増して、乳酸系のニュアンスも感じられます。
お料理の始まりは、銀杏餅。
初めていただくお料理でした。
熊本の銀杏、阿蘇の藤九郎(とうくろう)という品種のものを餅米と合わせて練ったものだそうです。
大将の「うちの山で採れた」というむかごを添えて。
続いては、新政さんの貴醸酒。
陽乃鳥。
これも大好きなお酒^ ^
続いてのお料理は、フォアグラ最中。
西条柿のジャム、バターと味噌のコク、旨み、風味も素晴らしい逸品です。
最中の食感が軽いこと。
睦奥 八仙。
ヌーヴォーおりがらみ、新酒、特別純米の生酒。
柔らかな酸、微発泡。
対馬獲れの鯖の棒寿司。
赤酢のシャリ、昆布で巻いて。極肉厚の鯖はとにかく旨みが濃くてとろけます。あまりの美味しさに仰け反ってしまいました…悶絶です。
添えられたのは、子持ち昆布、低音調理した蛸の柔らか煮、ごぼう、天然の蕗のとうの天ぷら。
黒龍 大吟醸。
ひと口めが甘く、すっきりとしたキレ。
お造り。
長崎獲れの天然鯛。上品な肉質。
馬糞うに。香りと甘みが濃くて美味い。
而今 大吟醸。
簗瀬 2024。
而今、めちゃくちゃ美味しかった^ ^
岩手県の天然の白舞茸、土瓶蒸し。
洗練された鰹出汁が素晴らしい。
白甘鯛の旨み、鶏肉のコク。
自家栽培された葱の香りと甘みがすごい。
後半は「うちのかぼす」を絞っていただきました。
白ワイン。
ソーヴィニヨンブラン。
光栄菊 スノウクレッセント。
無濾過 生原酒。
大分の朝獲れの伊勢海老の茶碗蒸し。
レアに仕上げた。
柚子を振って。
伊根満開。
古代米酒、熱々燗で。
マグロの握り。
やま幸さんのマグロ。そして、この赤酢のシャリも素晴らしい。お鮨屋さん顔負けです。
而今。
愛山 火入。またまた而今、幸せな一杯。
五島の天然クエ、里芋、原木椎茸の煮物。
色んな食材の旨さが凝縮。
(このへんから記憶があいまい…すみません)
加賀野菜、源助大根とシロカワカジキの炊き込みご飯。
なんて美味いお米なんだろう。
もちろんお代わり。
お椀は春菊。
自家製明太子も。
デザートは自家製栗プリン。
今回のコースも繊細で美しく、感動が続く至高のお料理ばかりでした。そして変幻自在、圧巻のペアリング。
訪問のたびに上書き更新されていく至福の時間。
この日はお隣にいらっしゃった素敵なお2人との会話も楽しくて、幸せな時間を過ごすことができました。
口福の余韻に浸りながら、もう次回の訪問が楽しみでなりません。2月末が待ち遠しいです。
ご馳走さまでした(^^)