3回
2021/08 訪問
心をゆさぶられるお料理とお酒、おもてなし
初訪問の感動、感激がまだ覚めやらないうちに、2度目の訪問の機会に恵まれました。
今回はこちら方面の仕事に合わせて出水市内にホテルを取り、夕食でお伺いしました。
予約してから首を長〜くして待ち侘びた当日。
仕事と所用を済ませてホテルにチェックインし、ひと息ついた後、ハンドルキーパーさんの運転でお店へ向かいます。
今回は我々を含めて、お客さんは2組のみ。
スタートは18時半でした。
飲み物は、さっぱりとしたクラフトビールから。
最初のお料理の「枝豆」といえば…ということで、ユーモアのあるチョイス。
クセがなくて飲みやすいビール♫
お料理の始まりは「枝豆」。
冷たいポタージュ。
枝豆の濃厚さ、爽やかさを楽しみます。
オリーブオイルの風味もいいですね。
乳製品を使わずにこの濃厚さ、まろやかさ、なめらかさを表現できるとは。
初っ端から、心を鷲掴みにされました(^^)
2杯めのドリンクはシャンパーニュ。
次のお料理は「鱧」。
地元の鱧のフリットは、ズッキーニのソースで。
塩レモンのペースト(これも絶品❗️)も添えられていました。
醤油などと鱧のお出汁で味付けして、ガストロパックで調理されたもの。
竜田揚げのような、唐揚げのようなお料理ですが、これもまた悶絶級に美味いなぁ。
ローズマリーと白胡麻が入ったグリッシーニ。
続いては、ポルトガルの白ワイン。
後味に少し硬いミネラルを感じる、キリッとした白。
この白に合わせるのは、「目鯛」のパスタ。
コンフィのような調理とのご紹介だったかな。
赤玉ねぎ、オリーブなどのお野菜もしっかり仕事しています。アクアパッツァのようなイメージ、まさにそのとおりでした♫
パスタのもちもちした食感、しっとり感も素晴らしい(^^)
このへんでもう満足度が上がりまくってます♫
自家製フォカッチャ。
ハーブとオリーブオイル。カリッと食感ともちもち感の違いが楽しいです。
これも絶品だなぁ。
続いてのワインは、中部イタリアのシャルドネ。
上品な樽の香りがしっかりしていますが、すっきりとした味わいです。
「とうもろこし」。
スペシャリテの1つなのだそう。
ラビオリの中から濃いアクセントのあるチーズ。
発酵バター。
黒トリュフ、ローストしたアーモンド、黒胡椒…様々な香り、食感。
なんというバランス感覚、調和が素晴らしいですね(^^)
全ての素材が活かされて、見事にまとまっているのだと思いました。
イタリアのロゼワイン。
苺っぽいニュアンスで、丸みのある甘みとほどよい酸味。
「鴨」。
サルシッチャ。
茨城の二宮さんの鴨…と聞いただけで、わくわくしちゃいますね(^^)
つくねみたいな形をしていました♫
初めは塩を添えて、そして卵黄を使ったソース。
鴨のお出汁のスープも一緒に。
ずーっと、悶絶するお料理が続きますね〜もう幸福感が半端ないです。
続いてのワインはルケ。北イタリアの葡萄を使ったもの。
華やかな薔薇のような、青いような印象。
タンニンの柔らかさ。
「鮎」。
泳いでる鮎⁉️と紹介されたのは、鮎のコンフィ。
6時間かけて、その後、オーブンでじっくり焼かれたのだそうです(^^)
ローストくるみ、胡瓜、オリーブオイルと合わせて。
そしてサマートリュフ、ローズマリー。
パサパサ感が全くない旨味の溢れるみずみずしい鮎。
こんな鮎はこれまで食べたことないです〜ものすごく美味しかったですっ(^^)
鮎のほろ苦い部分に、と黒ビールを合わせて出してくださいました。黒ビールのコクと甘みがホントによくマッチしますね。
続いての赤ワインはシチリアのもの。
桃っぽい、甘い香り。軽めのベリーの感じ。
「鹿」。
メインは鹿のロースト。
もも肉をしゃぶしゃぶのイメージで。
なるほど、藁、お茶っ葉などを使って蒸したものだそうで、ほのかにそれらの風味が感じられます。
ジビエのお出汁、胡麻を使ったソースは濃厚でまろやか。
地元の野菜もみずみずしくて甘みが強いです。
ペパーミントジェット。
何というバリエーションのペアリングなのでしょう。
驚き、感動しっぱなしです(^^)
「西瓜」。
お口直しのソルベ。
シンプルに西瓜の果汁、シロップとレモン果汁。
上から少し塩を。
甘さと青い部分の風味。
モスカートダスティ。
微発泡。デザートとのバランスが素晴らしいです(^^)
「パッションフルーツ」。
アイスケーキの中の複雑な食感とアクセント。
奄美大島のパッションフルーツ、アメリカンチェリー、フレッシュな果汁のソース、スペアミントのパウダー。
何という手の凝りよう。
華やかなプレートです。甘みと酸味と清涼感のあふれる逸品。
「食後のカフェ」。
コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティー…から、エスプレッソとハーブティーを。
今回も、夢のような幸せなディナーは3時間ちょっと。
一つ一つのお料理、飲み物にきめ細かなこだわりがあり、ストーリーを感じる素晴らしい内容。
まさに至福のひと時でした(^^)
前回の訪問があまりにも感動的でしたので、2度目の今回は期待感が否が応でも高まっていました。
しかし、この夜もそんな期待を軽々と超えていく、心をゆさぶられるようなコースでした。
そして、お店のお2人のおもてなしの気遣いが心地よくて、ゆったりと寛げる雰囲気が創り出されていました。
満たされた時間の幸せの余韻は、ずっと残りますね(^^)
今回も大変お世話になりました。
感謝の気持ちいっぱいです。ありがとうございました。
次の訪問が今から楽しみでなりません。
ご馳走さまでした(^^)
2021/08/21 更新
2021/07 訪問
若き才能が輝く新進気鋭の創作フュージョン
尊敬するマイレビ様のクチコミを拝見してから、ずーっと行きたい登録していたお店です。
1度めの予約は今年の1月でしたが、コロナのために泣く泣くキャンセル…その後は予約を試みるもフラれること数回…
今回の初訪問は、半年以上かけてようやく実現しました。
お昼の部のおまかせコース(税込7,700円)。
自分はフルペアリングを追加(5,500円)、この日の相方さんはハンドルキーパー(感謝感謝)のためノンアルのペアリングを。
ネット表記のメニューは次のとおり。
・つきだし2品
・冷たい前菜
・あたたかい前菜
・パスタ
・魚
・肉
・〆(リゾットなど)
・お口なおし
・デザート
・食後の飲み物
さて、いよいよ当日。
宮崎市から車を走らせること、約3時間。
平日で車も比較的少なかったので、一般道と高速道路を使ってゆっくり運転して到着しました。
以下、提供された順番に記載しています。一部、聞き取り漏れや誤りなどがあるかもしれません…すみません(・・;)
乾杯のドリンク(アルコール)は、シルバネール。
すっきりとした、旨味の強いお酒。
青りんごっぽいニュアンスでした。
お料理は、アコヤ貝の前菜から。
貝柱を軽く炙って水耕栽培のパセリ、バジルなどを用いた緑色のソース。
ローストされたアーモンドや蕎麦の実など。
色んな香りと食感、旨味が複雑だけど、まとまっている一体感があります。笑みがこぼれる美味しさ(^^)
涼しげな爽やかなテイスト。
グリッシーニ。
ローズマリーかなぁ、ハーブやゴマの品の良い香り。
シャンパーニュ。
黒ブドウの比率の高いものだそう。
後味のすっきり感が好みでした。
トウモロコシの冷たいポタージュ。
生クリーム、パン粉、焦がしバター、トリュフオイルの香りがふわっと立ちます。
ふわふわしたポタージュ、パン粉のカリカリの食感の対比が面白いです。
旨いなぁ…これも(^^)
白ワインはイタリアのソーヴィニヨンブラン。
フルーティかつコクの余韻が深い。
このワイン、旨いっっっ‼️
もー、既にこのへんからだいぶ幸せな気分ですっ♫
イサキ。
骨と香味野菜でお出汁で処理をして、皮めを香ばしくソテーされています。
キュウリのマリネはライムの香り。
ポテトチップとほうれん草のパウダーがトッピングされていて、風味、食感が楽しいです。
悶絶のお料理とお酒が続きます(^^)
赤ワイン。
ベネト。
ラルコという作り手さん?
スパイシー、ほのかなタンニン。
アナゴを使ったリゾット。
香味野菜、赤ワイン、ビネガー、ビーツ、大麦、ケーパー、マリーゴールドと何だっけ、パプリカ…。
素材感を残しながら、野菜のソースとのバランスが素晴らしいですね。
赤ワインとの相性も抜群です。無限ループに陥りそう。
自家製フォカッチャ。
もっちり、ハーブ感。
表面のパリッとした食感もアクセント。手作りパンのレベルもハンパないですっ(^^)
カヴァ。
木苺のリキュールで甘みを足して、レモンを。
やや甘みのあるテイスト。
さらに、芋焼酎の富乃宝山にレモングラスの風味を足して。
これも面白い飲み方ですね。
洋酒っぽい。
タカエビ。
阿久根産のもの。
ズッキーニを細くスライスし、パスタのようにしていただきます。
オクラ、夏野菜、揚げたナスなど。
ビスク、トマトのソースに、イタリアのカラスミのパウダー。
ねっとりと甘みの強い海老の旨味が濃い。
生臭さは全くなくて、和のテイストも感じられます。
絶品です(^^)
イタリアのフリウリ州。マルバジア?
華やか柑橘で、オレンジっぽい。
ほんのり苦味があります。
仔羊を使ったパスタ。
白ワインの煮込みのソースにはゴーヤも。
脂の臭みを完全に抜かれています。
こんな羊のお肉は初めていただきました。
これも悶絶、素晴らしいお料理(^^)
胡椒風味のパン。
スパイシーで甘みのある手作り♫
ポルトガルの赤ワイン。
おとなしめのピノ。穏やかな、やわらかなタンニン。
さらに、イタリアの陰干しの葡萄を凝縮した赤。
こちらはスパイシーで、力強さも。
鴨。
茨城のニノミヤさんが育ててくれた鴨‼️
胸肉のロースト。アスパラ、ベビーコーンに、トリュフとマッシュルームのソース。
この鴨…間違いなく、人生ナンバーワンの美味しさだと思いました(^^)
食感、風味、旨味…これはたまらん、悶絶(^^)(^^)(^^)
デザートは、ブルーベリー。
パンナコッタのようなデザート。
フレッシュなブルーベリーのソースで、フルーチェのよう。
さつま島娘を梅につけこんで、熟成させたもの。
パイナップルのジュース、杏のリキュールを入れて。
マンゴー。
フレッシュで香りが良いです。
ヨーグルトを使ったジェラート。
キャラメルのエスプーマ、ほろ苦さでマスキングして。
最後はカフェ。
切り株の上に可愛らしい世界が…最後の最後までなんとも手の込んだ繊細なスイーツ。
食後はグラッパを。
ホントならコーヒーや紅茶、ハーブティーなどですが、まだ飲めそうなら…と出してくださいました。
緻密に考えられた一品一品が織りなす秀逸なコース。
全てにストーリーがあり、繋がりがある素晴らしいお料理とお酒…悶絶必至です(^^)
「どこにあったとしても通い続けたいお店」
素晴らしい出会いに感謝。幸せの余韻、美味しい余韻がまだ続いています(^^)
また必ず再訪したいお店です。至福の時間をありがとうございました。
ご馳走さまでした(^^)
2021/07/13 更新
コロナ禍の中、ずっと訪問の機会を探っていましたが、11月の終わりにようやく再訪することができました。
今回も鹿児島方面の仕事の予定に合わせて、こちらのお店でランチをいただくことに。
今回もコース料理に、ペアリングをお願いしました。
もちろん自分はアルコールペアリングを、そしてこの日の相方さんはノンアルで。(ハンドルキーパーさんには感謝感謝です)
スタートのドリンクは、ランブルスコを使ったカクテル。
微発泡。サングリアっぽいイメージです。
余韻の短い、始まりのドリンク(^^)
お料理は、イタリアのポルチーニ。
温かいクリームスープです。
玉ねぎ、トマトのソテー、パセリ、フワッと滑らかな食感。
幾重にも重なる香りと旨味、食感のアクセント、それかは複雑だけど調和が取れた、まとまりを感じます。
続いてのドリンクは、つくしという麦焼酎。
バジルの紅茶、レモングラス。
すっきりとした清涼感に、紅茶のタンニンが添えられています。奥深いなぁ。
カンパチ。
人参、紫大根、炙った白菜、ローストしたアーモンド、魚醤、ケーパー、島蜜柑などを用いた秀逸なマリネ。
ドリンクはロワールのロゼ。
優しい酸味とほのかな甘み。バランスが素晴らしいペアリングが続きます。
霧島サーモン。
霧島で養殖されたサーモンなのだそう。
イタリア米を使ったグラタン風リゾットにほうれん草、原木椎茸。
一体感の中に、乗せられた粒胡椒が2つのアクセント。
サーモンのお出汁がものすごく旨いっっ。何という旨味。
椎茸もポテンシャルがすごい。
トレンティーノのコルタッチ。
この白ワインはパッションフルーツのような華やかさ、酸味がしっかり、ほろ苦、甘さなどの複雑さ。
渡り蟹。
タリオリーニ。手打ちのパスタ。
ほぐした身、みそ、オイルで仕上げた逸品。
自家農園のネギをローストして、トッピングされています。
ものすごい蟹蟹蟹‼️押し寄せる蟹の旨味。
甘み、果実味とほどよい酸味のバルベーラ。
タンニンのしっかりとしたところで、ジューシーさもありますね。
鹿児島うんまか豚。
ミンチにしたサルシッチャはハーブの芳醇な香りが広がります。
卵黄をコンフィ。チーズに合わせてチップスにして。
エスプーマ。
旬のブロッコリーをオリーブオイルでソテーして下に敷かれています。
続いては、シャンパーニュ。
酸味とほのかな甘みは、揚げ物に合わせたチョイス。
平目は、衣をつけてビールの風味のフリット。
オレンジ風味のパウダーを添えて。
ガストロパックで調理されたもの。
カブを焼いてオリーブオイルとピューレして滑らかなペーストに。
ワインはイタリアのメルロー。
陰干しをした葡萄を使われている。
ほんのり青さ、果実の甘み、コクもしっかりとした奥深さ。
鹿。
ローストした鹿のモモ肉。
鹿と猪のコンソメで炊いた牛蒡も。
鹿のフォン、マルサラ、ビーツなどの濃厚なソースで。
ジビエの深みのある旨味を堪能できました。
ノヴェッロ。
パンナコッタ、オリーブオイルのヌーボ。
オイルの青い香りと辛味、塩をつけて。
口溶けが素晴らしい。
貴腐ワイン。
酸味も蜂蜜のニュアンス。
紅玉を使ったドルチェ。
くるみ、レーズン、シナモン。
カラメルを使ったジェラートはほろ苦です。
紅玉の皮の色素で鮮やかな色をソースに活かして鮮やかに。
食後のカフェは、エスプレッソをチョイス。
今回のお料理もペアリングも素晴らしく、至福のランチタイムを過ごすことができました。
美味しくて、温かくて、とっても幸せな時間をありがとうございました。
いつもたくさんの心遣いに心から感謝します。
また次の訪問が楽しみです(^^)
(メモが追いつかなくて…記載に間違いがあったらごめんなさい)
ご馳走さまでした(^^)