2回
2021/08 訪問
和食の王道!引算の美学!
思いもかけず 超予約困難店新橋「星野」
さんでの食事会に参加させていただいて
幹事様に心より感謝申し上げます。
新橋駅から程よい距離の静かな通りに
そこだけ明かりが燈っていて 安堵感に
包まれます。
お店に入ると カウンターを始め随所に
使われた清潔感溢れる白木が目に飛び
込んで来ます。
簡素で美しい日本の美です。
どんなお料理が始まるのか ワクワクしま
した。
◇冬瓜入りつくね芋
夏向きに摺流しレベルまで出汁でのばし
てあり お料理のスタートにぴったりの
逸品です!
◇浜名湖天然鰻
最近では関東でも関西式の蒲焼も食べら
れるようになりましたが ここまで美味
しい関西式は初めてです‼︎
皮のカリカリ感が特徴の関西式を前面に
出しながら 身のふっから感が素晴らし
く 鰻は関西式と言う方の意見にも納得
がいく仕上がりでした。
◇淡路の湯引き鱧
すみません。一つ前のレビューに 梅肉
の乗ったよくある和食の鱧はーーー何て
書いたのですが 此方の湯引き鱧は全く
レベルが違います‼︎
◇芋茎の吉野葛掛け
私がスーパーで見かけると料理人さんの
真似をしたくて買う芋茎とは全く違うと
思って「この芋茎は甘味があるんですね」
と呟いたら ご主人が「芋茎自体に味は
ないから 出汁に甘みを加えて吸わせて
あるんですよ!」とさりげなく教えてく
ださいました。
瞬殺です!
◇鮑&肝ソース
房総の鮑だそうですが 年々価格が高騰
しているそうです。
「酒を振って蒸した鮑に 肝を漉して
ただ塩を加えただけです」と仰るご主人
それで どうしてこんなに美味しいので
しょうか?
素材を活かし切るというのは こういう
ことなのでしょうね。
◇北海道紫雲丹の冷製餡掛け
先ず 器とスプーン&スプーン置きの
バランスが目を引く美しさです‼︎
20年以上前までは 本当に美味しい雲丹
は現地まで行かないと食べられないと
思っていましたが 今は都会でも取れた
ての様な雲丹が食べられてありがたいで
すね。それをアコウ=キジハタの骨出汁
の餡でいただくなんて もう唸りました!
◇鱚と玉蜀黍の天麩羅
それは それは 軽やかな天麩羅です‼︎
ご主人は謙遜して「天麩羅屋さんの様に
同じ油でコースを仕上げるのではなく
この一皿のための油だからですよ」と
仰るのですが またまた唸ってしまう程
の美味しさ‼︎
◇明石のアコウ=キジハタの刺身
餡掛けのお出汁を取ったキジハタの身の
お刺身です。
切り方に寄って 味や食感が変わるそう
ですが 本日は厚切り!噛みきれない程
のコリコリ食感と器の美しい深鉢に魅せ
られてしまいました。
◇スッポン鍋
真夏の熱々もいいものですね!
コラーゲンたっぷりのスッポンに身体に
沁み渡るようなスープ。
◇郡上 長良川の天然鮎
ご主人が骨の抜き方を伝授してくださり
驚く程綺麗に抜けましたので 頭まで
美味しくいただくことが出来ました。
◇京都の茄子と小芋
焼きナスはほんのり炭火で焼いた香りを
纏っていて お出汁がジュワーッと来ま
す!
◇タコと胡瓜の酢の物
和食のご飯前の〆の酢の物は さっぱり
しておいしいです。
◇飯 物
幹事様が日本一美味しいご飯と仰るのが
よくわかります。
ご飯のお供の 牛肉の時雨煮 蕪の梅肉
合え ジャコなど どれも美味しかった
です。特に時雨煮はお料理屋さんには
珍しい程甘いのに持って帰りたい程美味
しかったです!
◇鰯のお茶漬け
こちらのご飯は サラッとして硬めの炊き
上げなので お茶漬けにピッタリです!
◇葛切り
私も葛切りは苦手と思っていたのですが
こちらのは全く違いました!
極薄で素晴らしい食感の葛切りに あっさ
りした黒蜜がよく絡んで 何たる美味しさ
でした‼︎
思えば 凄い品数でしたのに どのお料理も
軽やかなので 最後まで美味しくいただき
ました。
シンプル イズ ベストを体現させていた
だきました。
私は「京味」さんへも伺えませんでしたが
こういう立派なお弟子さん達が 日本料理を
受け継いで発展させていってくださるのでは
ないでしょうか?
大変勉強になりました。
幹事様 本当にありがとうございます。
ごちそうさまでした。
冬瓜入りつくね芋: 美しいガラスの器!
これをもって 胃腸のウォーミングアップ? でもそれに叶う美味しさです!
関東風蒲焼に負けない美味しさの関西風鰻。 ご主人のコース全体のバランスを考えての 敢えて極辛のタレではと 勝手に想像して います。
湯引き鱧: カウンターから響く骨切り音を楽しみながら 自家製梅肉ダレに山葵を付けると いうのが 私にとって美味しさプラスでした。
芋茎の葛粉お浸し: 私がスーパーで買う芋茎とは 別次元の芋茎を甘みのあるお出汁に浸して何たる美味しさ‼︎
房総鮑&肝ソース: シンプル仕上げが逆に美味しさを引き出していました。
雲丹好きには たまりません。振り柚子も 効いています!器とスプーン&スプーン置きの バランス美も一見です。
超一流専門天麩羅店に匹敵する揚げ上がりです。
キジハタの刺身: 肉厚の切り方によってプリッ プリです!また 平皿ではなく 夏用深鉢で 出すセンスの良さ‼︎
スッポン専門店にも劣らぬ美味しさです‼︎
ご主人からご伝授いただいた骨抜き技法に寄って 幼い頃母がそうして食していたことを 思い出しました。その頃の私は ワタが食べられないので グチャグチャにして食べていましたが・・・。
京都茄子と小芋: 出汁を思う存分吸う立派な 茄子でした。
タコ酢の酢の物は 食事のフィナーレを飾る 逸品でした。
人生初めての鰯茶漬けは 一経験として心に残りました。
この葛切りは 今迄の概念を覆す美味しさでした‼︎
暖簾が美しい外観
席数僅か7席の超予約困難展。
2021/08/06 更新
今宵は ピンチヒッターで再訪させていた
だきました。
師走に入り 日もとっぷりくれた中に明かり
が灯り 藍の暖簾が映えます。
室内は一切の飾りを敢えて廃した凛とした
造りです。
またこの場に来れたことを有り難く思いまし
た。
◇胡麻豆腐
◇海鼠腸の飯蒸し
◇慈姑チップス
ポテトにはない美味しさです。慈姑って
何故今の時期しかないのか不思議に思い
ます。
◇白子の茶碗蒸しとバチコ
白子が焼いてあって また一味上の美味し
さです。
◇セイコガニ 雌
内子と外子もたっぷり入っています。
◇兵庫県香住の雄蟹の脚肉
ご主人曰く 水揚げして直ぐに大鍋で大量
に浜茹でされた蟹が一番美味しいというこ
とで 近年はそれを温めて出していらっし
ゃるそうです。
◇蟹の身の蟹味噌和え
最高です。丁寧にほぐして蟹味噌と和えて
あるので 無口にならずに済みます。
◇富田林の海老芋
真ん中の3cmの部分だけを2度含ませ煮に
してうす衣をつけて揚げた物で 味付けは
「京味」さんを継承して甘めだそうです。
この"海老芋"忘れられない味となりました。
家で何ちゃってを作ります。
◇明石の鯛のお造り
身はしっとりして澄んだおいしさ。
◇浜名湖産鼈鍋
グラッグラに煮立った鼈鍋の登場です。
熱々のお出汁が染み渡り 冬の到来を感じ
ました。
◇グジの塩焼き
細かく包丁目の入ったグジは 程よい脂の
のり。
◇土鍋ごはん
こちらも「京味」さん継承の白飯です。
硬さもモチモチ感も理想的な炊き上がり!
◇鼈の雑炊
〆に最高です!
◇お汁粉
茹で小豆のようなさっぱりとした仕上がり
お塩がきいていて好みの味でした。
何気ない一皿々々に 京味さんの秘伝と
ご主人のオリジナリティが込められた作品を
いただいたという印象です。