3回
2021/11 訪問
人格者たる藤森二代目の素晴らしさ
2021.11.30
15:00
池袋かぶと
待ちに待った池袋かぶとの日でした。昨日はほぼ徹夜で先程の9:30まで仕事に没頭した。
全ては鰻の頂点、池袋かぶとのためだ。
15時開始ということで「食べたあとお仕事に戻られますか?」と優しい大将から口添えを頂くが無論、戻る訳ないじゃーん。
最近はことに深夜まで多忙な毎日だが、頭の中は三日前から、池袋かぶと一色。自宅から中野長者橋経由で僅か一区間にも関わらず、一刻も早く着く為に西池袋下車の首都高5号線の渋滞まで下調べして伺う意気込みに、幼き頃の遠足に向かう童心を遂、思い浮かべてしまう。
そんな自分、嫌いじゃない。
東京に住んでて本当に良かったなあーと感慨深くなる瞬間、それはかぶとに来訪する際、必ず訪れる極上の至福の時だ。
二代目大将の藤森さんは唸る腕前もさることながら、四方八方に隙がない。
「頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ」と嘗て新卒で入社した広告会社の信条を思い出す。
紛失したら始末書を書かされる程だった上、業界では羨望の眼差しと言われる程だったが、私は持ち歩くのも嫌で仕方なかったCEDの社員バッチと社員手帳。次の予定を書こうと広げる度にドーンと1ページ目にまで掲載されてた、馬鹿でも猿でも覚える一つ覚えの10個のフレーズも今となっては懐かしい。
呪文のように朝から唱えさせられた鬼十則という社訓だが、今でも空で言えるあたり現在の自分の礎となってるのかもしれない。どの業界にも言えますが、基本とは技術だけでなく心と魂が伴わなければ成長し応用できる"もの"にならないと思う。
日本一の鰻屋の大将の心はどうだろうか。それを意識してイケメンなその横顔、真剣な眼差し、その全てを観察してみた。
予約困難店に訪れる一人一人のお客様を大事にもてなして満足して帰ってもらいたい。その真摯な気持ちが随所に表れている。大将の真心に他ならないだろう。
全てのお客様の名前を覚えて元気に迎え入れてくれる店内。調理中も万遍なく皆に話しかけてくれてコミュニケーション展開力も抜群だ。バリエーション溢れるトークと満面の笑みで竹を割った性格。
多くの鰻ファンを魅了する大将の笑顔にスタートから癒された。
1981年2月生まれ、酉年の藤森大将。
鰻業界を牽引する若きリーダーである。
1.襟焼き タレ
関東風の硬めに焼き上げた串
2.襟焼き 塩
関西風で比較
3.ヒレ焼き 2本
大好物 最高
藤森大将が今日、入荷の天然物のご説明をして下さる。
勉強にしかならない分かりやすいご説明に一語一句、頷く。
4.朧豆腐
大豆の旨味を凝縮してるので味わって食べてほしいとの事で、ゆっくり嗜む。
でんぷんが多く含まれてそうな甘い味わいを感じた。
5.心臓
10分間も動く心臓、まさしく今捌きたての新鮮さ。
私はレーシックをしてるため、眼に良いビタミン豊富な心臓は大歓迎。
ここで大将
「天然物のぶったぎりです、頭と尻尾で味わいがかわるので」と今の今まで生きていた、活きのいい鰻の頭と尻尾!!
もはや恒例となった鰻の頭はひくひく、尻尾はぐいんぐいんと動いてる。
この元気さと凄まじい精力を我に与え給え←
6.一口蒲焼
素晴らしい。たまらん。
7.天然の頭
すさまじい弾力だ。。
大将は優しく「工藤さん頭は骨や色々ついてるんで硬かったら残して下さい」と仰るが、骨らしきのは一本のみ。
この肉厚、さすがだわ。
天然物と養殖物の食べ比べを勿論、オーダーしてたのですが、めでたく実る。
決まった量の食事を与えられ飼育される養殖物と、ハングリー精神で食欲の赴くままに全力で獲物を追いかけかぶりつき食物連鎖の一端を担う天然物。
単純に、その差だと私は思う。ゆえに、食べ比べに恵まれた日は迷うことなく是が非でも大将、お願い致します!ですです。
8.養殖の肝焼き
内臓全部焼きましたー。栄養抜群。
大将、本当に美味しいですよ。
9.天然の肝焼き
いやあー!違いますね。弾力。
生きててよかった。
旨いです。
今日の大将はトークが炸裂してて席上、笑いが絶えなくて雰囲気最高。
「どこのね、家庭もカップルも。女の人に勝てる男がいるわけがない。僕なんかもね、ほらやっぱりね」のトークは爆笑だった。
まあ、どんなに論破したところで男社会では通用しない伝家の宝刀「嫌なもんは嫌」と言われたらオワコン。
かぶとの先代もそうだった。
私が愛のある罵声を浴びる様は、六本木の芋洗坂の店の二階にほぼ住んでる、姐さんの店の猪木さんのもとへ元気をもらいに行く時の愛のビンタみたいなもん。
けど、初代から見たら中の人だった二代目は、奥方がへそ曲げてた時の八つ当たりをモロにもらってたと笑
「これも役割分担ですからね」
逆境をバネにここまで来られた二代目です。
鰻の肝とレバーの違い。
レバーが苦手な方もかぶとのレバーは本当のレバーです。
レバー以外の内臓全部を肝と呼びます。
10.天然と養殖の白蒲焼
キタ━(゚∀゚)━!
まずは岡山の天然、ぐはっ。
甘い、滴り落ちるほどの脂のノリの素晴らしきこと。これが、誰に縛られることなく縦横無尽に駆け巡っていた天然鰻だ。
養殖をいただく。
これが養殖?、、絶句。
似たような食感で何故かケンタッキーの1番美味しいやわらか肉が浮かんだ。
遊び心でお醤油につけてみる。
いやーうまい、酒が進むなあ!
11.天然、養殖の極め付け食べ比べ
極圧の天然鰻と特上鰻重以上の長さの養殖鰻に、ご飯は中盛りを頼んだ。
もう、これ以上のご飯はないだろ。
今、自分は日本一旨い鰻を食べさせてもらってる幸せ者だと噛み締めてしまう。
大将には感謝感激だ。
最後に、全ての席に小皿を配る大将。
中にはほんの数滴のタレ。
今の食べ比べのタレと比べて下さい、と言われるままに人差し指でタレを舐め回す。
あー。
全然、味が違う。
藤森大将
「よく、うちのタレは秘伝だとか一子相伝だとかお店さんによってそれぞれですが、うちは先代の頃からお客さんに出す鰻のタレを付け足しで50年、このタレとなりました。好みは人それぞれですが、うちは今のうちがあるのは長年に亘りご愛顧頂いた皆さんのお陰だと心から思っています。本日もありがとうございました」かっこいい〜!素晴らしい。
また来年も、よろしくお願いします。
藤森大将、かぶとのスタッフの皆さん。
気が早いですが良いお年を。
2021/12/01 更新
2021/08 訪問
史上最高天下無敵。
2021.8.23
池袋かぶと
17:00〜
藤森二代目の奥方から先々月に「先代の常連さんでしたね」とお誘い頂いてから伺い、今年2回目となる。
本日は奥様不在ということで、手作りのマスクに
かぶと と直筆のメッセージを書いて頂いていた。
その奥様の優しさお気持ちに、つい持ち帰りました。
前回のカウンターと違い、小アガリの席を予約した。
店の一番奥の上座にある小座敷のことを指す。
私からすれば一番のVIP席に思ってしまい嬉しい。
足がくつろげて、窓の開閉も自在で涼しささえ感じてしまうほど、清涼感でいっぱいだった。
1.うなぎの襟焼き
関東焼き うなぎのお頭
おいしいねえ、かぶと秘伝のタレでスタート
2.関西風 うなきのお頭
塩で いただきます
うまいねえ、もうね、
3.うなぎのヒレ
鰻のスペシャリテともいうべき、脂のりまくりのヒレです。これは他所で食べられないや。笑
4.冷やしトマト
キンキン、お口直しにはもったいない
5.鰻のキモ....
キキ━(((゜∀゜)))━タタ!!
きたきたきたきたキタ━(゚∀゚)━!
うまああああ!
6.天然のキモ(四万十)
太さと弾力が違いすぎる
やばやばえんとしかいえません。
7.天然と養殖の生鰻ぶった斬り比較
これよ、これこそがかぶとたる所以
天然さん、ずっと頭だけて動いてる。。
これは粋がいい!
匂いもほとんどしない。
養殖の鰻もかぶとの藤森二代目の手に掛かれば匂いなど気にもしないレベルで抜群の美味しさなのだが、食べ比べでこれだけの差があるのならやはり天然物。
ぐいぐい自由に動き回って、好きなモノを好きなだけ欲し、沢山食してきた方が、人間も鰻も魅力的。
え
生の心臓は飲み込む。
これは先代の頃からのルールだ
8.天然の頭を塩で
軟骨さえ硬さを感じないレベルの火入れ
素晴らしいおいしさ
9.養殖のレバー
やわらかいってば
10.養殖の白焼き
やばいわ。わさびしお追加あー
11.天然白焼き
キタ+Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
キタヽ(∀゜)人(゜∀)ノ!!
キタ━q(゜∀゜)p━!!!
岡山県小島湾の青鰻。
バリバリの天然てす。
この肉厚、このボリューム、中はふんわり。
獲られる前にこの子がどの様なライフスタイルを送ってきたのかさえ、テレパシーて伝わってくる感じ。
12.天然と養殖の食べ比べ
この食べ比べ、涙が流れた客は私だけではあるまい。
池袋かぶと秘伝のタレで締めの鰻丼
13.肝吸い
栄養も〆で
14.美味しい緑茶
今回も素晴らしい鰻のフルコースでした。
思えば7,8年前から毎月のように初代から
初代「もしもし、お、工藤お前何してる」
私「えっ、仕事で今から商談に、、、」
初代「ばかやろー!天然物の飛び抜けていいのがはいったんだよ!味なんかおめーにわかるわけねーだろうから俺がわからしてやるから来い!今すぐな」
ちょーww
初代「うちよりうまい鰻出す店があるならよ、切腹してやっから、お前こなかったらそこの踏切で今すぐ自殺しろ」
ひえーw
ダッシュで走って行ったことたくさんあります笑
思い出の池袋かぶと。
二代目藤森大将は、初代と違って(失敬)奥様と二人三脚でイケメンで気遣い屋で鰻に関しては他の追随を許さぬ博識ぶりに私は大ファンです。
この辺りだと高田馬場、早稲田地区に日本鰻協会後援の愛川という、並ばずに入れて尚素晴らしい鰻重をコスパよく出す名店がある事はご存知でしょうか。
そちらの二代目も言ってました。
「かぶとさん、わたしもたべたいです」
また近いうちにお伺いできることを夢見て明日からも私頑張ります。
いつもありがとうございます‼︎
大好きです、かぶとさま
2021/08/29 更新
2016/06 訪問
日本一の鰻屋‼︎今でも再訪必至
池袋駅に燦々と輝く孤高の鰻屋で有名な、日本一の鰻屋 かぶと。
大将の弟さんは、新宿のしょんべん横丁で16時には品切れになる同名の店 かぶとを経営。
大将の引退後も、お弟子さんが天然鰻を常連には出してくれる。
もはや、宇宙一の鰻屋である。
思い起こせば数年前、ある食べログヘビーユーザーのご紹介で訪れた当店。
金はいくら払っても構わないから、日本一の鰻を食べに来ました!と、動いてる心臓まで。。
うまいなあ、これはやばい。
生きててよかった。
口、喉ごし、鰻量にして約1匹、もう贅沢極まりない、、と舌をうち、
大将これは旨いです‼︎
と大絶賛した途端、大将
『バカヤロー、おまえみたいないくらもいかん奴に鰻がわかるか!死ね!一昨日来やがれや!自殺しろ‼︎うちより旨い鰻出す店あるなら切腹するからよ』
と言われ大ファンに(^^)
お弟子さんも旨い‼︎
一度は来なければ人生損しますよ(^^)
2019/02/16 更新
池袋地区で燦々と輝く地域断トツの超絶人気店。
食べログ公式じゃなくとも4.5。予約困難店。
2021/11/30 更新