1回
2022/03 訪問
素晴らしい。三つ星嵐山吉兆の実力
東京都港区は慶應義塾大学まで徒歩数分に居住する、石田大将のご自宅のプライベートな食卓と千利休のお茶屋も真っ青な素晴らしい個室をご用意されている。
1日一組の貸切でおもてなしを頂ける、
最高レベルの日本料理の名店です。
昼間は、予約困難なお茶の教室におもてなしのラグジュアリーなお座敷をお隣の部屋に、備えていらっしゃる。
まさに究極の和の集大成です。
特筆すべきは締めの食事。
日本橋人形町で今、一番の勢いの川田さんのスペシャリテ、お椀のご飯を超えるとすれば水光庵を差し置いて他はないでしょう。
石田大将は港区育ち。
難関私立高校を卒業後、日本料理の原点京都が誇るミシュラン三つ星の嵐山吉兆に10代で自ら「厳しく育てて頂き日本料理が世界に誇れる実力を知らしめたい」と意気込み、便箋で7枚にも亘る入社依願書のお手紙を、速達でお送りした大和魂の持ち主。
ふくよかな笑顔と繊細な心配りとご丁寧な言葉遣いでまさに、これからの日本料理を世界に示していかれる人格者だと感じました。
●とうかせんざいはる
桃花千歳春。
桜
菜の花
京都
飯蛸
まさに、和。
●筍 福岡から
春を感じる。
日の目味噌 味噌。いい。
ふきのとうしょうゆは素晴らしかった。
●うずら
山葵が素晴らしい。
●お造り
あいなめ。
伊勢海老 昆布締め 伊勢海老味噌。
このわた醤油の効き目。
この雲丹巻きの素晴らしさ。
鰻の素晴らしさ。
白子の焼きの素晴らしさ。
虎ふぐの揚げの素晴らしさ。
嗚呼、生きてて良かった。
●筍のとさ
なるとのわかめときたもんだ。
●八寸
曲水のえん。
上流からお酒を流す、盃を受け取る。
短冊。
お雛様がふたり、3/3の本日。
ひな祭りより古い厄落としから。
節句の話も聞かせていただいた。
ばいがいな器。美しい。
夫婦ひな、目頭が熱くなる。
蛍烏賊 赤貝のぬか和え 赤芽。
氷魚ひょうぎ
あゆかここから、、感動が始まる。
あゆの苦味 暦の上では過ぎた春風が吹いてきたかの心情。
黄色の器は極めて素晴らしい。
そらまめ
車海老
車海老の尾頭
タラの芽のてんぷら
●さばのおにぎり
わさびは静岡の真妻。
●三禅
煮ばな。
しろごはんの中に混ぜご飯。
中はギョウジャニンニク、茎、筍。
らんぼその霜降り。
鹿児島の枕崎のかつおぶし。
牛肉時雨。
いくらの醤油漬け。
かずのこ。
とろろ芋 黄身まぜ。
桜海老のふりかけは締めのお茶漬け用。
ちりめんざんしょう。
納豆
室町時代から続く、2年寝かせです。
おしょうゆ 卵黄、そしてTKG。
●自家製のからすみ
真鍮(しんちゅう)の特注のお釜の美しさ。
土鍋の手本を見た。
TKGの玉子は、
加古川の 『にっぽんいちこだわりたまご』
●和歌山の三宝かん
みかんは果肉をくりぬきグラマンジェ。
メロンわラズベリージャムを中央へ。
ふたをしめる。
蓋を見ると果肉が。
絞ると新鮮な果実がほとばしる。
終わると、
茶室へ。美しい。
まるで戦国時代の大名になった気分すらある。
和菓子のこだわり。
こんなにも敷居が高いお料理を東京で頂けるなんて夢にも思いませんでした。
高層マンションから眺める、東京タワー。
これぞ、三つ星の嵐山吉兆を任されていた石田大将の本家本元の実力を思い知らされました。本当に有難う御座いました。
日本人、そして日本料理の誇りです。
八寸の美しさは銀座しのはらを越える圧倒的存在感に、饒舌な私も言葉が出なかった。
百聞は一見にしかず。
写真を見ていただきたい。
60枚の、この芸術とも呼べる日本料理。
有難う御座います。
個人的には、お金を払うだけで、
北海道から渡航時間数時間のモスクワでは、隣国と不安定でルーベルの価値が下がり国民全体が食事もままならず、女性や子供なんの罪もない一般人が犠牲になる中、このような幸せな気持ちがもらえて、
なんだかイエローモンキーのJAMを歌いたい気分です。
石田大将、並びに水光庵の方々。
重ね重ね厚くお礼申し上げます。
2022/03/08 更新
住所非公開の会員制の店主自宅のお茶屋と日本料理をおもてなしする素晴らしい名店。
2022/03/03 更新