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昼の点数:4.6
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肉そば
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肉そば
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メニュー
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貼紙
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店舗外観
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2021/01/08 更新
2度目の訪問となる。レビューをするのは初めてなのでここで改めて「ええ店」に認定。
15時半前に入店した。閉店ギリギリだったので店内は男性客1人で空いている。相変わらず客席から厨房は見えない作りになっているので店主がいるかいないか分からない。
着席してすぐ「肉そば」を注文した。
店主が裏から出てきた。これは本当に感動した。実は初めて見たのだ。この店主、ちっとも偉そうにしていないが、東京のラーメンあるいは日本のラーメンを語る上で欠かすことのできない超大物だと僕は思う。昨今の枝分かれした煮干し系の頂点はこの『伊藤』、つまりすべてはここから始まっているのだと僕は考えているのだ。
※厳密には秋田県の角館『伊藤』、つまりこの王子神谷『伊藤』の店主のお兄さんの店についても言及すべき、あるいは『長尾中華そば』の存在も見過ごせない。『永福町大勝軒』も煮干し系ではあるがその系譜で独立した別個のストリームにあるので、煮干しブームとは別物と考える。
どうやら「肉そば」は僕でお終いだったよう。あとから来た客が「肉そば」を注文したのだが「もう肉が取れない」と店主が謝っていた。すまん。
トッピングはネギと肉のみ。普通に「そば」を注文すると麺とスープとネギのみなのだ。
3ヶ月程前に銀座の『伊藤』(ここ『中華そば屋 伊藤』のご子息の『自家製麺 伊藤』の銀座店)で食べときは非常に残念だったのだが、やはりここの味は店主が守り続けているためまったぬ問題ない。やはり美味い。美味すぎるくらいだ。
硬めに茹でられた麺に煮干しの無化調スープが絡む。口の中に残るネギの香りと煮干しのこの感じがたまらない。ハイファイに纏まっておらずむしろローファイな作りで、ここにこの『伊藤』の良さがある。この『伊藤』は日本一だと言われた時期もあった。まったくもって文句なしだ。
客席に残る最後の客になった。裏でフロアの女性にお疲れ様と声をかける店主のが聞こえる。接客のスタッフは帰ってしまったようだ。会計はどうするのか、と思ったら店主が出てきて対応してくれた。慣れないお会計(お釣りが多すぎたので返すとかそんなやり取りがあり。「いやーごめんごめん、もう頭が働かないな」とか仰られるが、恐縮な気持ちで気の利いた返しができず)をしてくれた。感動。
やはり美味しいと再確認した上に店主の人柄にも触れ、心地良い気持ちで外を出ると雨が降っていた。横の『伊勢屋』で和菓子を買って頬張りながら雨宿りしていると『珈琲アン』の女将が傘をくれた。東京の下町の人柄に触れる。何かすごい良い日になった。