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夜の点数:4.5
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らあめん(醤油)
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らあめん(醤油)
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店舗外観
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2020/12/10 更新
誰でもラーメンを食べ歩くようになれば各々が贔屓にする系列というものができてくる。ラーメンの種類やジャンルといったものではなくて、あの店はどこどこ出身だとか、あの店主が始めた別の店がどこだとか、そういったラーメン屋の系譜そのものに愛着が湧いてくるのだ。
ラーメン好きの間で一番人気は文句なしに『永福町大勝軒』系列だろう。僕も好きだ。この系列の食べ比べは実際楽しい。
誰もが知っている巨大な系列を挙げるなら東池袋『大勝軒』系列(丸長のれん会)や横浜『吉村家』を総本山とする横浜豚骨の系列(いわゆる家系)、三田『ラーメン二郎』系列など。
吉祥寺『ホープ軒本舗』を起源とする背脂チャッチャ系の系列店が好きな硬派な人たち、四ツ谷『こうや』系列が好きなマニアック路線の人たち、好きな系列を聞けば不思議と性格までわかる気がする。そして、その好きな系列の中で皆それぞれが思い入れの店舗を密かに持っているもので。
僕だったらどうだろう。最近お弟子さんの出店が増えてきた新宿『満来』(あるいは『ほりうち』)系列も捨てがたい。だが、やはり浜田山『たんたん亭』をドンとする系列を挙げるだろうな。この系列店のすべてを回れたわけではないが、その中でもこの『はやしまる』はベスト3に入るほど好きな店だ。
店は高円寺北側の商店街にある。学生の時は古着屋目当てで高円寺を訪れたわけで、用があるのは南側だった。細かいことを言えば買い物前は中通りの『田ぶし』でラーメンを食べるのが鉄板だったので若干北側にも足を運んだが、ライブハウスもHIGHかLINER以外に用はなく基本的にいつも南側。
※LINERはかなり南、もはや新高円寺だが。
この『はやしまる』は目黒『かづ屋』出身。『たんたん亭』系列で一番有名なのは池尻大橋『八雲』だが、次に有名だと言えるのが『かづ屋』だ。
『かづ屋』は五反田、武蔵小山、かなり前は六本木にもあり、この系列では珍しく支店展開があったが、支店ではなくこの『かづ屋』から数々の名店が生まれている。割と最近では行徳『小むろ』や大久保『悠』があり、かなりの実力店だ。
さて、そんな『かづ屋』から生まれた名店のひとつ、ここ『はやしまる』に話を戻す。
スープは煮干しや鰹節の魚介が強く香る。ベースは鶏などの動物で整えられているが、表に出ている香りとこのラーメンをイメージ付けているのは魚介だ。基本的にこの系列のスープは皆そうなのだが、ふわふわと香り、味わいも丸く優しいのが基本スタンス。キレッキレのスープというのはこの系列には似つかわしくなく、ある程度の淡さをキープしていて庶民的なのがむしろ良い点なのだ。
麺は中太のストレート。中太ではなく太麺と言いたいくらいだ。というのも、他の『たんたん亭』系列は基本細麺なので比較するとより太く感じるのだ。ツルツルと喉越しも良く気持ち良く啜れる。コシがあって強く、噛み締めてモグモグやる。食べ応えのある麺だ。
全く別系統で、これまた思い入れの強い店だが、高田馬場『べんてん』(高田馬場は閉店して今は成増で再開)の麺を思い出す。こういったツルツルとしてコシがあり、ガシガシ食べる麺だ。
環七沿いの家系ラーメン店『創家』閉店後の高円寺については、僕の中では専ら『田ぶし』だった。だがこの『はやしまる』、今となってはここが高円寺最重要店だろう。
この初訪問以来、何を勘違いしたのか閉店してしまったと思い込んでいて、実はまだ1回しか行けていない。
今は昔のように高円寺に行くこともないのだが、聖地を巡礼する意味でもまた足を運ばねば。
ちゃんと現存していることを確認したので、こちらは文句なしの「ええ店」認定。