柴犬が好きさんが投稿した大勝軒(東京/浅草橋)の口コミ詳細

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大勝軒浅草橋、蔵前、両国/中華料理、食堂

1

  • 夜の点数:-

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/12 訪問

  • 夜の点数:-

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

1913年に日本で初めて「大勝軒」の屋号を用いた系譜で現存する最後の純系暖簾分け店

現在日本国内に於いて「大勝軒」の屋号を掲げる系譜は大きく4系統ある。

一、1913年、人形町に創業の人形町大勝軒系。
一、1951年に荻窪「丸長」から中野に派生形として誕生した中野大勝軒系。
この系譜はのちに1961年に創業の東池袋大勝軒系へと繋がる。
一、1955年創業の永福町大勝軒系。
一、これら上記の系譜とは関係のない店が「大勝軒」の屋号を掲げる系統。

従って日本で最初に「大勝軒」の屋号を使ったのは人形町系である。

創業当時は「支那御料理 大勝軒」という屋号で、渡辺半之助氏(初代半之助氏は開業を前に道半ばにして急逝してしまったため、渡辺松蔵氏が二代目半之助を襲名し遺志を継いでいる)が、それまで屋台で中国料理の商売をしていた中国人料理人の林仁軒氏とともに開いた。

「人形町大勝軒総本店」は1986年に喫茶店に業態替えをし、「珈琲大勝軒」として2020年まで営業を続けた。

私は喫茶店になってから初めてここを訪れたが、日清戦争や日露戦争で活躍した乃木大将の揮毫による「大勝軒」の額が店内に掛けられていたことを憶えている。

「大勝軒」という屋号の由来は諸説あるとされており、「珈琲大勝軒」の四代目女将の渡辺女史も先代や先々代から伝え聞いていた話しでは大正時代という元号に肖ったということだったと仰っていたが、そう仰りつつも乃木大将が1905年に日露戦争に日本が勝利したことからこの屋号を考案したのではなかろうかとも考えているということもお話しされていた。
しかし確かな口承も文献もない今となってはこれも推察に過ぎないが、個人的にはこの説を支持したい考え。
※「支那御料理 大勝軒」の創業年については諸説あり。

この人形町系大勝軒は支店を展開したほか、暖簾分けの店も数多くあった。
私の記憶にある訪問先は日本橋本町(閉店)、日本橋横山町(閉店)、日本橋茅場町(経営者変更)、日本橋浜町(閉店)、そして浅草橋である。

「浅草橋大勝軒」三代目女将によれば、初代渡辺半之助氏は千葉県流山市の出身で、暖簾分け店のいくつかも流山時代の氏の知人だったという。

さて、ここ浅草橋の「大勝軒」であるが、1946年の開業ということで80年近い歴史を誇る。
この暖簾分け店の一つをとっても中野大勝軒系や永福町大勝軒系の誕生より古い。

現在主に店を守るのは三代目ご夫婦であるが、近年彼らのご子息が四代目として厨房に立つようになった。
まだ24歳とかなりお若いが、ほかの飲食店で働いたのちに『大勝軒が自分の原点』と語り、三代目からのバトンを受け取る決意をもっておられる。

もう十数年前になるが、人形町系の大勝軒を同志とともに深掘りしていた際にここ浅草橋にも当時何度か訪れていたが、かなりのご無沙汰にて再訪。

主目的はつい先日はんつ遠藤氏のFB投稿で知った第一級の資料をお分けいただきたかったこと。
この第一級の資料というのはこのお店のファンでもある印刷会社の社長が、無償で制作しここへ贈呈したものである。
本投稿の中にある内容も一部この冊子の記述に依拠させていただいた。

積み上げた歴史の長さを感じさせない清掃の行き届いた店内で、メンマ、シュウマイ、餃子をアテにウーハイをあおりつつ、三代目女将と昔話に興じる。
最高な時間だ。

ほどなく店内はご近所さんと思われる常連客さんらで満卓となり、一人静かにウーハイの杯を重ね、〆に選んだのは“鶏そば”

鶏肉、ピーマン、椎茸、葱などの餡が醤油ラーメンの上にかけられているというスタイル。
実に旨い。

餡もサイコー
スープも醤油感も出汁感もバッチリで文句無し。
白肌の細ストレート麺もただただ旨い。

80年ものあいだ熱烈な支持を受け続ける訳は、この一杯を手繰っただけでも分かるというもの。

これまでに訪問した人形町系のお店のいくつかもお世継ぎ問題などで姿を消してしまった。
非常に残念なことであるが、ここ浅草橋では前述の四代目も加わってくれたことで、日本最古の大勝軒系がまだまだその血統を途絶えずに続きそうだということを確認出来て本当に良かった。

また四代目女将との昔話と古から続く美味を求めて訪れるとしよう。

  • 鶏そば

  • スープ

  • 小皿メンマ

  • 小皿シュウマイ

  • 餃子

  • メニュー

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  • 冊子

  • 冊子

  • 袖看板

  • 外観

2025/12/19 更新

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