3回
2021/12 訪問
再訪確実!こだわり詰まった美しいお料理に大満足
前回2月に訪問してからすっかり気に入ってしまい、1か月ほど前にネット予約をし
今回は2回目のランチ利用させていただきました。
発酵料理をテーマとした創作料理レストラン、オープンしてからずっと話題かつ人気のお店です。
店内はカジュアルで開放的、シェフは皆さん若手です。
お料理はもちろん、お皿やカトラリーにもこだわりがあり、目で見て楽しむことも出来ます。
ランチはコース1種類のみ、7,000円にペアリングを付けることも出来ます。
参考までにディナーもコース1種類のみ(13,000円、ノンアルペアリング20,000円、アルコールペアリング付き21,000円)となっています。
《ランチコース構成》
1.烏賊とチーマディラーパ
炭火焼きしたチーマディラーパ(西洋菜の花)と烏賊を日本酒ソース、柚子と酢橘を使ったソース、バジルオイルなどと組合せて頂きます。芳醇な日本酒ソースとさっぱりとした柑橘の香りが一周回ってとても良い相性。
香ばしく炭火焼きされたチーマディラーパも優しい甘さが美味しいです。
2.帆立と野菜
帆立と嬬恋村の野菜(大根、蕪、赤蕪、ほうれん草)を白菜を発酵させたバターソースと乳化させたジュースのソースで頂きます。やや塩気が強い気もしましたが、クリーミーな優しいソースが野菜の甘さを引き立てます。
3.トロフィエ
トロフィーの形をしたパスタを鹿のラグーソース、人参と。上にはコンテチーズとリコッタチーズの削ったものがトッピング。しっかり目に煮込まれたラグーソースですが、鹿肉のためあっさりにも仕上げられ、チーズでさらにコクがアップ。
4.鶏の炭火焼き
メインのお肉はKabiにしては珍しいシンプルなプレゼンテーション。ですが、特筆すべきがこの鶏肉の食感。外の皮目はパリッと、中はとんでもないほど(もちろん良い意味で)しっとり仕上げられています。
付け合わせの野菜は芽キャベツとケール、かぼちゃの3種類。鶏の出汁から取ったソースは言うまでもなく、野菜とも鶏肉とも相性抜群。
5.おじや
最後の〆は〆にふさわしいおじや。ふぐの卵巣を使ったおじやの上には大ぶりな山利のしらすがトッピング。25穀米を使い、プチプチ食感も楽しいこちらのおじや、酸味が強めに仕上げられているのですが不思議な優しさも感じる一品。今回の中では1番のお気に入りメニューでした。
6. 安納芋とチョコバナナのアイス
チョコバナナのアイスと安納芋のパウンドケーキ、生クリームとナッツ、上には菊芋のチップス。美味しいが盛り沢山つまった一皿。
チョコバナナのアイスってどんな味なんだろうと思いましたが、想像以上にチョコバナナ!ですが、全くくどさなく、程よい甘さ。生クリームもさっぱり目に仕上げられてる大人なデザートです。チョコのクランブルも食感の良いアクセント。
1回目の訪問でも同じようなレビューを書いておりますが、想像を覆されるお料理の連続、終始感動させられるレストランです。また季節を変えて利用させていただきたいと思います。ごちそうさまでした!
2021/12/18 更新
2021/02 訪問
感性研ぎ澄まされる今どきハイセンスなレストラン。素敵な空間で美しいお料理♪
かねてより気になっていたKabiへ日曜日のランチで訪問。
緊急事態宣言下でもブランチやワインバーなど営業形態を変えるなど工夫をして頑張っているお店のひとつです。最近は平日のみブランチ、土日は特別営業でコースの提供をしているようです。(状況により変わる可能性ありますので、要確認を。)SublimeやCronyなど北欧系イノベーティブレストラン好きとして行かねばと思いつつ、中々タイミング合わず、やっと行けました(*´ω`*)
目黒駅からはタクシー1メーターほど、駅前からバスも出ています。徒歩だとやや距離があります。。。お店はだいたんに全面ガラス張り、中はオープンキッチンを囲んだカウンター席とテーブル席、2階席という構成です。
ランチ、ディナーともにコースは1種類、ペアリングやアルコール、ティー、こだわりの国産果物を使用したジュースなどドリンクも豊富。
《コース構成》ランチコース6,000円
1.鰆とレタス
2.人参とクスクス
カラフルな人参とナッツ類、クスクスをスパイスとワインビネガーを効かせたソース。
下にはサワークリームがあり、味変も出来てしまう。
3.蝦夷鹿のタルタル
蝦夷鹿とケッパー、上には揚げた菊芋とソテーした菊芋の2種類。
4.温かい季節のサラダ
かぶとほうれん草が主体のサラダ。下にはアサリとクリームのソース。サラダってこんな見事に仕上がるものなのか、、、
コクはありつつ、重たさは決してない。かぶも柔らかい中にシャキッと食感を残す感じも最高。
5.大山鮮魚店 ぶりのロースト
赤カブの下には大き目なぶり、上にはバジルペースト、アクセントでねぎのオイル。
6.チョコレートムースと小豆のアイス
ふんわりチョコレートムースとホイップ、小豆アイス、煮小豆、上にはメレンゲと苺のトッピング。
チョコレートと小豆という意外な組合せですが、互いが主張しすぎず、まさに融合。
和の良さ感じる煮小豆もほっこり優しい気分にさせてくれました。
コースって前菜から始まり、スープ、メイン、、、ってなるのかと思いきや、そんな固定概念はなく、でもすごく自然な流れで進む感じ、彼らのセンスあってこその違和感皆無さが何とも不思議!お料理のプレゼンテーションはもちろん、食材の組合せ方やそれぞれの食感の活かし方、感性の高さを終始感じました。Kabiでしか味わうことの出来ない独創的なお料理はどれも美味しかったのですが、特に温かいサラダとデザートが私的には印象に残るお料理でした。
何度も繰り返しにはなりますが、総じてセンスとこだわりが詰まったお店。来るだけで何だか自分まで感性高くなったような気分にさせられます。とは言いつつ、どこか温かみのある店内は居心地の良さも抜群。メニューも月ごとに変えているようなので、またすぐに再訪したいな。ごちそうさまでした!
2021/03/01 更新
ランチでは2回訪れたことがあり、とてもお気に入りのレストランです。今回は念願の初ディナーで訪問させて頂きました。
カウンター席メインではありますが、テーブル席×2と、奥には個室もあります。
ランチもディナーもお任せコースのみ、ランチだと7,000円、ディナーだと13,000円です。(2022年1月時点)
この日はペアリングはせず、ティー(800円)とワイン(1,600円)を1杯ずつ頂きました。
《コース構成》
・パイ
メニューにはないアミューズです。蕪と菊芋、奈良漬けを2口サイズのパイの上に乗せて仕上げられています。
・ホッキ貝
ホッキ貝と青大根を使ったジェノベーゼソースのようなものと和えて。
・寒鰤、ルッコラのお浸し
・車海老のフリット
フリットの中身は車海老、れんこん、里芋、酢味噌のソースで味にアクセントが加えられています。
程よい酸味もあり、出来立てアツアツで美味しいです。
・あん肝
一皿の上に色々とトッピングがあり、混ぜながら頂きます。(オレンジ、金柑、キャロットラぺ、生クリーム、カボチャの種)ソースはあん肝と昆布を煮詰めた出汁
・白子
日本酒とバターを乳化させたソース、黒七味とコンテチーズをふりかけた一皿。濃厚クリーミーな白子と芳醇な香りのソースが相性抜群。本当に美味しい、悶絶な一品でした。
・鯖
しめ鯖寿司、ウォッシュチーズの味噌和え、紫蘇包み
Kabiのシグネチャーとも言える一品。一口サイズのお寿司にはこだわりがたっぷり詰まっています。
・真牡蠣
牡蠣マヨネーズ、ハーブ、オレッキエッテ(耳たぶ状のパスタ)、百合根
・大根の甘酢漬け
一年発酵させたカラスミ、クリームチーズ
さっぱりした大根と程良いクセと塩味のあるカラスミ、発酵させたトマト、濃厚なクリームチーズのバランスが丁度良い。
お口直しの一品とはいえ、さすがのレベルの高さです。
・鰆
魚料理のメインです。鰆の上には和からし、ねぎとほうれん草の炭火焼き、ねぎと白味噌のピクルス、上にはねぎのフリット。
ふっくらとした鰆はもちろん、この炭火焼きされたお野菜たちも美味しいからすごい。野菜それぞれの甘さが際立ち、鰆を上手に引き立てています。
・蝦夷鹿
肉料理のメインは北海道の蝦夷鹿の炭火焼き、添え野菜はチーマ・ディ・ラーパ(イタリアの菜の花)、ソースは鹿肉の出汁ストック、菊芋ペースト、黒にんにくと発酵ブルーベリー。
・おじや
25穀米のリゾット風おじやはふぐの卵巣、上にはいくらを乗せて。ふわっと香り高いおじやはほっこりさせる優しい味わいの中に酸味もあり、美味しいの一言に尽きます。
・苺
スープ仕立てのこちらのデザート、下には無花果のパンナコッタ、バルサミコビネガー、ソルベは発酵バラとライチ、ミントが添えてあります。さっぱりした味で食後にぴったりのデザート。
・黒豆
フィナーレを飾るのは黒豆アイスクリームのデザート。下にはチョコレートのムース、金柑やごぼうのチップス、生クリームと合わせて頂きます。チョコレートの甘味とごぼうの苦味、金柑の酸味など絶妙な組合せでノックアウト。
メニューにない1品を含めると合計14品の贅沢なラインアップ。
目で見て、鼻で香って、音を聞き、口で食べて楽しむ。まさにKabi料理は全身で体験できるジャンルのお料理です。
何度きても、違った体験をさせてくれる大好きなレストランです。ごちそうさまでした!