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夜の点数:4.8
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¥40,000~¥49,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 4.8
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.0
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|酒・ドリンク 4.5
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[ 料理・味4.8
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| サービス4.8
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| 雰囲気4.5
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| CP4.0
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| 酒・ドリンク4.5 ]
しっとりとした雰囲気でいただくカウンター割烹
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外観
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お土産にいただいたお豆ご飯、翌朝美味しくいただきました♪
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外観
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2022/03/26 更新
『樋口』さんの席はどうですかと、その連絡は突然やってきました。
私自身はこちらはまったく知らず、食べログで拝見させていただき、場所的に仕事終わりでも充分に間に合う事を確認してから、
「よろしくお願いします。」と割と即決させていただきました。
お声掛け下さった食べ友様に感謝致します。
主催者のご常連様にも感謝申し上げます。
表参道からぶらり、Google mapを頼りに歩を進めますが、次第に閑静な住宅街へと街並みは移ろいます。
食べ友様とこちらの常連様と合流しお店へ静々と。
香木の香りが心地よく気持ちがリラックスします。
カウンター席に座り、ご主人と挨拶を交わします。
カウンターには、写真撮影禁止とした木札がありましたので、脳裏にしっかりと料理を記憶する事に努めます。
◇ 椀物
車海老にそら豆のお椀、蛤のお出汁が実に味わい深くスゥーと染み入る美味しさです。
◇ 春子鯛の卯の花和え
春子鯛は塩とお酢で締め笹漬けにと下拵えもとても丁寧さを感じます。
卯の花と聞くとおからの色を思い浮かべますが、こちらのは淡い黄色がまさに花を咲かせた様な塩梅でとてもしっとりとした風合いです。
卯の花は甘酸っぱさがあり、春子鯛の酸味となんとも良い絡み具合、これは日本酒が進んでしまいます♪
◇ 京都間人のムラサキウニと花山葵に三杯酢のジュレ
間人のウニをいただくのは初めてですが、甘みが豊かです。
そこに花山葵のほろ苦さと三杯酢の酸味が重なり、思わず笑みがこぼれます。
◇ アイナメとうるいにこごみのお椀
アイナメの白にうるいの緑が彩り良く、春らしさの演出に心もウキウキとする思いです。
澄んだお出汁のふくよかな旨味とほんのりとした甘み、一番出汁の真髄とはこの様な澄み切った味わいなのかと気付かされる思いがします。
アイナメは下処理をした後お湯に浸けてから葛打ちを施していますので、トゥルンとした食感があります。
日本料理の本質はやはりお出汁なのですね。
◇ お造り
香川の赤貝に淡路島の鯛
写真でお見せできないのが残念な位に実に美しい赤貝と鯛なのです。
お醤油皿には何も入っていないと思いましたら、そこには塩ダレが用意されていました。
この塩ダレが赤貝と鯛の甘みと旨味を引き立てるその存在感に驚きました。
食感も良く豊かな旨味、素晴らしいです。
◇ 和歌山ケンケン鰹
ケンケン鰹は、竿で一本釣りする漁法〝ケンケン釣り〟により釣られた鰹の総称、春さきを中心に行われる漁法です。
網で取るのとは違い、個体に傷が付かず傷み難く鮮度が保たれるのが最大の特徴です。
稲藁で皮目を燻し、直ぐに身を氷の上に横たえ火が入り過ぎない様にされています。
身は厚めに大きく切られそのもっちりとした食感がなんとも言えません。
生の玉ねぎを刻み、そこに沸かした醤油をかけ入れた玉葱醤油を付けながら、鮮度の良さがその味わいからもしっかりと感じられました。
◇ 富山滑川のホタルイカ 石焼き
熱く焼いた長方形の石に、山椒を乗せ鰹の酒盗に浸けたホタルイカをジュッと、見る見るうちに小さな足が反り返りうごめきだします。
割と大きなサイズに揃えられたホタルイカは確か5杯だったかな、サッとだけ焼いたりじっくりと焼いたりと自由に楽しめました。
鰹の酒盗の旨味にホタルイカの内臓のほろ苦さ、堪りませんよこんな美味しいホタルイカはそうそう出会えないと思います。
日本酒にまさにぴったりのお酒のあてです♪
◇ 筍とわかめの炊き合わせ
春ですね〜♪
北九州は合馬の若筍、えぐみもなく柔らかです。
わかめは佐島産、こちらも柔らかく色味が綺麗に出ています。
木の芽が香り良く舌先にピリッとした刺激が堪りません!
◇ マナガツオ西京漬け焼き 金柑の甘露煮添え
玄界灘のマナガツオの切り身が大きく身がパーンと張りがあります。
約2.7kgだそうですから大きな魚体です。
西京味噌の甘みにマナガツオの凝縮した旨味、最強の焼き魚です間違いなく。
◇ 琵琶湖の小鮎の春巻き
小鮎は背開きにして内臓はそのままに、この苦味がなんとも良い味を醸し出しています♪
小鮎の他には独活とハナウド、春爛漫の料理に舌鼓を打ちました。
◇ 平田牧場の金華豚のしゃぶしゃぶ
部位はロース肉、付け合わせは牛蒡のささがきと絹さや、そして黒胡椒。
金華豚の餌は野菜類が中心ですから、脂肪が付き難くサラッとした味わいが特徴、この段階でいただくのにちょうど良いお肉の選択だと感じました。
◇ お豆ご飯
◆ 牛肉のしぐれ煮
◆ 半生の唐墨
◆ 昆布・すぐきなどのお漬け物
◆ 湯葉豆腐とアオサのお味噌
お豆ご飯にお漬物とお味噌だけで十分な所に、しぐれ煮や唐墨が用意されたらお代わり連発間違いなしですって!
和歌山県のえんどう豆が甘みが強く柔らかでご飯が進んでしまいます。
◇ 甘く炊いた茄子を乗せたお蕎麦
手打ちの10割蕎麦に甘く炊いた茄子の輪切りをデローンと乗せてますが、ふふふ茄子が半端なくたくさんでお蕎麦が見えませんから(⌒-⌒; )
これは美味しいです♪
◇ せいろ蕎麦
凄いです、締めのオンパレード状態に私もギブアップ寸前です。
が、このせいろ蕎麦はツルツルっとお腹に収まってしまうのです。
美味しいお蕎麦は別腹なんだと気が付きました!
◇ デザート
やよいひめ(イチゴ)と愛媛のブラッドオレンジ
やよいひめが大きなこと!
甘みと酸味のバランスがとても良いイチゴです。
ブラッドオレンジの色をお見せしたかったです♪
色が赤黒いブラッドオレンジなんて見たこともなければ食べたこともありません!
◇ 最中アイス
小倉餡のアイスにパリッパリの最中で見事に美味しく締めとなりました。
飲み物は、
恵比寿ビール小瓶
日高見 本醸造辛口
奈良のみむろ杉
岐阜の天領 飛び切り
素敵なお皿に盛り付けられた料理の美しさ、写真でお見せできないのが残念でなりませんが、そこはお店の方針ですから仕方ありません。
とことん徹底した下処理を施した料理の美味しさは、心のこもった料理とはこんなことを言うのだろうなと感じました。
素材の持つポテンシャルに合わせた仕立て、日本料理の奥深さを見て食べて匂いから体験したひと時でした。
気が付けば、入店してからはや3時間30分になろうとしています。
まったく時の流れを感じない程に楽しい思いをさせていただきました。
ミシュラン二つ星、そんな空気は微塵もご主人からは感じませんが、《能ある鷹は爪を隠す》とはまさにこちらの事を表しているのです。
素晴らしかったです。
ごちそうさまでした♬