nondakurelifeさんが投稿した雅じん(東京/神楽坂)の口コミ詳細

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雅じん神楽坂、江戸川橋、牛込神楽坂/日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

神楽坂で出会う、究極の松葉ガニと和食の贅沢体験 — 本当は教えたくない秘密の名店

神楽坂に、ここまで贅沢で心が震える和食体験があるなんて思いませんでした。まずお店に入った瞬間から、大将の雰囲気に心を掴まれます。やわらかくて腰が低く、品がありながらも優しい笑顔で迎えてくれる大将。そのお人柄だけでもう“あ、ここは絶対に良い店だ…”とわかる空気が流れています。お店は大将ひとりと奥様、そして春から入る予定の従業員さんという小規模体制。だから正直、ドリンクが少し待つ瞬間はあるのですが、その何倍もコストパフォーマンスの高さで心が満たされます。だってこの内容、銀座なら本当に2倍以上のお値段になります。神楽坂でこの価格帯は奇跡。

この日は松葉ガニの初物。身は“生きているように”ぷりっとしていて、海水と同じ塩分濃度のまま味わえるから、余計な調味はいらない自然の力強い旨味。殻のまま熱々で出されて、かぶりつく瞬間の幸福感がすごい。大将の仕入れる漁港は選別が厳しく、身入りが本当に完璧。お腹の美味しい部分は贅沢なしんじょうにしてくれて、つなぎをほとんど使わないからふわふわなのに旨味が濃厚。柚子を松に見立てたあしらいも可愛らしく、お椀のきのこ餡がまた優しく包み込むようで、もうため息しか出ない美味しさ。さらに“99.8%松葉ガニの身”という狂気のしんじょうも登場し、カツオとカニの自然な塩味だけで成立してしまう一品に震えました。

白甘鯛は身質がしっかりしていて、蒸し物に抜群。大将が葛を丁寧に引いて仕上げた品で、百合根のホクホク感がまたたまらない。そして圧巻だったのが、カニのお刺身。なんと1人1本のお刺身のためだけに、1人1台の氷のお皿が用意されているんです。澄んだ氷の透明感の上に細やかで甘いカニがそっと横たわっていて、その冷たさと瑞々しさが一口目から全身にしみわたるよう。こんな贅沢ある?と本気で震えました。

香箱ガニの天ぷらは、1人一杯まるごと使った贅沢で、内子・外子・味噌が宝石箱みたいに詰まっていて香りも旨味も力強い。まずはサクッとそのまま、途中で銀餡をかけて崩すとサクッ→とろっの最高のコントラストで、最近食べた料理の中でダントツ一位の衝撃。焼き蟹より天ぷらが一番美味しい、と大将が言っていた意味が完全にわかる味でした。

日本酒もまた最高で、口開けの林、雑味の少ないお酒、辛口の播州などがカニやカニ味噌と驚くほど合う。しじみ汁は一番出汁で調味料ほぼゼロ、三つ葉の香りがふわっとしてものすごく清くて上質。香箱ガニの内子を生で漬けたものとウニを合わせた“罪のつまみ”も登場し、濃厚すぎて笑ってしまうレベル。これだけで延々飲める。

そして徳島の松茸を4等分にした大きさで、原木椎茸の旨み、近江鴨の脂の甘み、秋田のセリの香りが重なった鴨しゃぶ。銀座すがもでの修業を活かした大将渾身の料理で、完成度が本当にすごい。ご飯は魚沼産コシヒカリの新米を茶懐石の一番出しのように炊き上げ、つやつやで芯があり、昆布と血合いのない美しい鰹節の出汁。そして最後のスッポン雑炊。コラーゲンをたっぷりとった濃厚出汁にネギとセリの香りが合わさり、体の奥からじんわり温まる最高の締め。おかわりしてくださいという大将の優しさにもまた感動。

器も永楽作の100年以上前のものや、松島の絵が描かれた大将お気に入りの椀など美しいものばかり。デザートの羊羹や渋抜きした柿も優しくて上品で、大人の甘さ。大将は炭で香りをつける“ひと手間”も惜しまず、本当に食材を愛しているのが伝わってきます。

これだけ豪華で、これだけ丁寧で、これだけ心に残るのに、神楽坂でこの価格でいただけるなんて奇跡。大将が豊洲へ通って仕入れる“本当にいいもの”だけが並ぶコースは、贅沢なのに押しつけがましくなく、優しくてあたたかい。人生でもなかなか出会えない特別な時間でした。


22000円のコースもあり、友人がそのコースもかなり豪華でやばかった!と言ってました。

この日は、通常の22000円コースにカニが4人で2杯使ったおまかせのコース的な感じで、ドリンク入れて一人4万くらいでした。この日は、全種類口開けで豪華な日本酒をかなりいただきました。お酒の値段も書いてないけど、とっても良心的。書いてないだけで、普通に聞かれたら答えますよ笑 と大将。


そして最後に本音をひとつだけ。
本当はあまり教えたくない。予約が取れなくなると困るくらい、特別すぎるお店です。


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2025/12/02 更新

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