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1回
テイクアウトの点数:4.1
2024/06 訪問
テイクアウト4.1
東銀座・「ビーフヘレカツサンド」は創業80有余年を誇る魔法メシ
2024/07/06 更新
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何かで頑張っている時、これを差し入れてもらったら「この人良い人だ(キラリン!)」と実物の120%増しで人物認識してしまいそうな必殺アイテム、それがテイクアウトの「ビーフヘレカツサンド」です。
と言っても誰か差し入れてくれる訳ではないので、自分のために自分で購入する女ひとり飯ですが。
・「ビーフヘレカツサンド【ハーフサイズ】 1,200円」
関西支社に2年間くらい転勤していた時、オフィスが入っているビルのすぐ近くに「グリル梵 堂島店」さんがあり、全員残業の〆切日やイベントなどの時にはこちらの「ビーフヘレカツサンド」を「会社のお金」で買ってみんなで残業の合間につまむという古き良き風習がありました。
お使いでそれ用にテイクアウトヘレカツサンドを10人前くらい買いに行く係を申しつかると、出来上がるのを待つ間、自分用に店内でハーフサイズをオーダーしてワインを一杯だけいただきながらつまみ(もちろんこれは自腹です)、職人さんがテキパキ作って箱に詰めて行くのを見ているのはとても楽しい時間でした。
その名残で、これを食べると「なんか頑張れそう」な気持ちになる魔法がかかるのかもしれません。
「ビーフカツサンド」という食べ物自体が東京ではそれほど馴染みがなく(ほぼトンカツサンド)、非日常の特別な食べ物ですし、さらに「フィレカツ」ではなく「ヘレカツ」という呼び名もめちゃ関西っぽくて、何となく魔法の呪文感がいや増します。
「新世界」という屋号が示す通り、創業の地は大阪・通天閣を望む下町繁華街エリア。「梵」はフランス語の「bon」から来ているそうで、良い、good、みたいな感じ?東京から転勤した私にはそんな店名全体が耳慣れない不思議な詠唱のようでした。
前身となる洋食屋さんが昭和12年に新世界で開業、「グリル梵」という名では昭和36年から同場所で営業していたようなので「創業80有余年」はヘレカツサンドが前身のお店時代からのメニューだったためと思われます。たぶん昭和初期からずっと人気のご馳走メニューなのでしょう。
確かに、お肉にもソースにも他のお店にはない、このお店ならではのちょっとジャンクなクセになる美味しさがあります。
「ヘレ肉」は柔らかく脂肪の少ない赤身にこだわっておられますし、ソースは生姜、セロリ、りんご、にんじん、玉ねぎなどと醤油ベースの秘伝のタレ、ウスターソース、トマトソース、ガラナジュースなどを加えて1週間煮込むそうなので、やはりそう聞くと何か魔法の食べ物になっていそうな気がします。