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茗荷谷(みょうがだに)にある「和菓子食べログランキング」1位の超名店
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おちょぼ口のお嬢でも三口くらいの直径3cmくらいの小ぶりな球体。しかしおいしさの小宇宙!
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なんだか包み紙も謎に魅力的!
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2024/12/26 更新
年末、仕事納めまであと数日。重めな会議や打ち合わせが続いて昼ごはんも食べられず、へろへろしながら夕方近く自席へ戻ると、甘いもの好き年下同僚嬢がスッと背後に立ち、耳元で囁きます。
「部長が予約して買ってきてくれた一幸庵のわらび餅がありますよ」
「え、マジ?」
「はい、ひとり飯さんの分をちゃんと一つ残してあります」
「ヒャッホー!!なんか予感が働いてちょうど今コーヒー買ってきてたところだよー」
本当は深蒸し煎茶などあるとなほ良きかなだけど…
ここは会社、贅沢は言えません。それより腹減り男子が無碍にパクパク食べてしまうところから私の分を守っておいてくれた同僚嬢に感謝、甘いもの好きは甘いもの好きの心を知る。
ということで会社で遅めのおやつにいただいたのは
・「わらび餅 468円」
いや、いつも思うのですがこれは魔法ですか?どうしてこんな丸い形状を保っていられるのかわからないほど「水そのもの」のようにぷるぷるの瑞々しい外皮。多くの方が普通に想像するわらび餅と明らかに一線を画しています。
材料になる蕨の根から3〜4%しか取れない極上の本蕨粉を使っている、と説明書には書いてありますがそれだけじゃない何かの魔法も込めてある気がします。
そして口の中では瞬時に舌で溶けるほど滑らかな絶品のこし餡が外皮を破って迸り出ます。「ここの餡が日本一!」とおっしゃる方も多い、本当に滑らかで上品な甘さの餡なのです。
ふわっとまぶされたきな粉も「ああ、きな粉って本当はこういうものなんだ」と驚くほどの香ばしさと風味の深い黒須きな粉。
ほぼ以上で構成される、シンプルな作りの小さなわらび餅なのですが、端的に言って美味しいです。いや、詳しく説明したとしても、とても美味しいので「美味しい」としかいえません。
ある意味、説明不要の極みの和菓子と言った存在でしょうか。予約でたいがい売り切れてしまうので滅多に買えず口に入らないのだけが玉に瑕です。
あと、どこの和菓子名店も今や心配なことですが、後継者問題。店主の水上力氏は和菓子の美しい本を何冊も著しておられる世界的に名を知られる和菓子職人ですが、御年76歳。
この特別な材料と魔法で作られるわらび餅やこし餡を次の時代にも作り継いで行かれる職人は育っているのでしょうか、心配です。
包み紙に入っている、おそらく水上さんの手による味な書体の手書き説明書には「蕨餅は覚悟を決めて強火で練って練って練り倒します」と記載されていました。
そうですよね。何かを成し遂げようと思えば強く覚悟を決めて練って練って練り上げないとですね!と、よくわからない自己投影と勇気をいただき、残業をもうひと頑張り。
なんか上手いことおやつに釣られて働かされている気がしないでもないですが、、、部長、ありがとうございます!