2回
2024/11 訪問
鰻丼にアレンジの余地はあったと知った瞬間!
久留米に立ち寄るとついついラーメンを食べたくなり、他のジャンルはおざなりになりがちでしたが、今回、フォロワーさんの口コミからこちらのお店を知り、気になり予約来店する事に。
電話して予約しようとしたところから大変物腰の柔らかい店主さんで好印象。
到着するとそこは住宅街の入り込んだところにある民家をお洒落にリノベーションしたようなお店。
入ると静かなボサノバが流れる店内に各テーブルに小さな花が飾られてます。
好きだなぁ。こんな感じの落ち着いた雰囲気。
電話口で感じた丁寧な雰囲気は想像通りで、お茶やビールの提供の仕方や所作も素敵。
ビールを頼むと添えられた骨揚げがサックサクでほのかな塩味とガーリックや生姜のような風味でパリ旨っ!
この度メインで食べたのが、『鰻わさ丼』:3,700円
わさびが好きな夫にこんなのあるみたいと提案した所興味をもって、これは是非とも食べてみたいと思ったお品でした。
10分以上は待ちましたが、それさえも長いと思わない居心地の良さ。
そして期待感。
鰻わさ丼はネギたっぷり細く切られた鰻をのせ、別添えの海苔を入れ頂きます。
好みは分かれるところかもしれません。
ごく定番の鰻が好きならこちらの蒲焼きもしくはせいろ蒸しでもきっとご期待を裏切ることはないと思います。
が、私達は2人揃って鰻にわさびは合う!!!!
と思いました。
程よく丁寧に焼き上げられたふんわりした鰻。
ネギがその風味を際立たせるなんて。その組み合わせは瓦そばとかに近いかな。
どこを取ってもまんべんなく程よく感じるわさびの鼻に抜ける辛味と香り。
これも鰻の甘辛濃さをスッキリと引き締めてくれます。
直前に炙られたと思われる海苔はパリパリとした食感と箸休め的な要素として活躍してます。
鰻・わさび・ネギ・海苔
これまでこんな組み合わせまずなかったのに、何でこの組み合わせの美味しさに気が付かなかったんだろうと思う位、鮮烈。
塩加減控えめにあっさりとした味わいの肝吸いやクラフト感ある小鉢のお漬物で軽くリセット。
そしてまた鰻達のシンフォニーを楽しむ。
これまで鰻はご飯・鰻のみだから後半は少し飽きる感じも無きにしもでしたが、こんな食べ方があったのだと感激。
オンリーワンの個性的な鰻丼ですが、店主殿の丁寧なお仕事でこそ完成できる逸品。
ハマる方は間違いなくハマると思います。
食後のコーヒーも美味しく上質のご飯を食べられて満足感この上なく。
また食べたくなる予感満載です!
ご馳走様でした(^人^)
2024/11/09 更新
久留米はかつて住んでた事もあり、懐かしくまた美味しい地元グルメも多数あります。久留米ラーメンとか焼き鳥とか。。。そんな私が、前回衝撃を受け、再訪したかったのがこちら。
週末は人気でなかなか 日程が合わず、1ヶ月ほど前電話予約して楽しみにしていました。
メインストリートから入った所にひっそりとこちらのお店があります。民家をリノベーションした店内。席数はさほど多くはなく3テーブル。それぞれ仕切られていて季節のお花が生けられていて、久留米名産らんたい漆器の器やお盆が上品。そして丁寧な接客とお声掛けに癒される店主殿のお出迎え、ご挨拶。
こちらのメニューはもちろん、各種鰻メニュー。蒲焼定食、せいろ蒸し定食、鰻丼、白焼の定食や鰻の南蛮漬けなんて創作料理も。
気になるメニューは数多くあるし、夫婦一緒に行くお店ではどちらかが別のメニューを頼んで色々味わいたい所・・・でもやはり2人とも食べたい鰻わさ丼。
私達が少し早めに来たので、提供までにお時間がかかるかもと大将が恐縮されていたので、では骨せんべいとノンアルコールビールで乾杯でもしてゆっくり待ちましょうと本日のオーダー。
・鰻わさ丼 3,700円×2
・骨せんべい 150円
・ノンアルコール 350円×2
食後の(サービス)コーヒーはいかがいたしましょうか?と尋ねられ、もちろん頂くことに。
少しするとまずはノンアルと骨せんべいが到着。
骨せんべいと侮るなかれ。
まず形が綺麗。お味は塩胡椒風の味付けですが、パリパリとした食感と香ばしさと良く合います。
その後10分くらいで鰻わさ丼、肝吸い、香の物が到着。
別添えの極上海苔はハサミではなく手で裂かれている為程よいギザギザの切り口で香りがたち口当たりも良くなるよう一工夫されています。
これを丼に振りかけパリパリ感残るうちにすくい食べます。
柔らかで旨味たっぷりの鰻、特製たれを含むモチモチの白米。
それだけでも十分に美味しいけれど、細やかに刻まれたネギと山葵の香りと辛さと海苔の風味が合わさるとまた別格の美味しさが生まれます。
その絶妙なバランス感は店主殿のセンスあってのものと思います。
肝吸いもスッキリとした出汁の旨味とクセのない白子のような肝の食感が面白い。下ごしらえが丁寧なのはビジュアルと雑味のなさで分かります。
箸休めの3種の香のものも丼の味を損ねず、脇役に徹している所もまた粋です。
アフターコーヒーを出す所作も素敵。甘い香りとほろ苦さは鰻を食べた感激のほとぼりを冷ますのにちょうど良い。
控え目でありながら、もてなし感ある店主殿の接客にも癒されます。
わざわざでも食べに行きたい特別なお店です。
ご馳走様でした(^人^)