この口コミは、shiga masaru 志賀 將 しが まさるさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:5.0
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~¥999 / 1人
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料理・味 -
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鍋が鳴る音に、スパイスが微笑む。
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2025/08/02 更新
久々に暖簾をくぐると、鉄鍋がカン、と鳴った。立ちのぼるのは胡椒と生姜、そして中華のカレー粉ならではの甘く香ばしい匂い。「ここは火が生きている店だ」とつい独り言。
頼むのは、学生時代の相棒――カーリーチーペーフェイ飯。
白いごはんの横に、黄金色の餡がつややかに寄り添う。衣をまとった鶏肉は外ふわ、中はしっとり。レンコンはさくり、きくらげはこりり、青菜と人参が色を添える。
—「鍋の温度、落としてないわね」
—「うん。油が重くならない。カレー粉が一気に跳ねて、香りを置いていく」
辛さは暴れず、香りが走る。小麦のとろみが米一粒ずつに絡み、箸休めの隙を与えない。甘さに頼らず、**鑊気(ワォヒー)**の説得力だけで食べさせる一皿だ。最後のひとさじまで温度が落ちないのも、この店の矜持。
ノスタルジーは味を美化するものだが、この皿は思い出に寄りかからない。
今日いま食べても、まっすぐ「うまい」。鍋と炎の会話が聞こえるうちは、また通う理由がある。
ごちそうさまでした。