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タイ料理好きとしては憧憬の眼差しの先にあった当店に念願の訪問。和食の熟技を魅せる料理長とタイ人オーナーの感性が融合した、国内屈指の和タイ折衷ガストロノミー。 コース初手、牡丹海老に発酵させた青マンゴーを絡めた「クンチェーナンプラー」の複雑な酸味と甘みに始まり、当店の哲学に触れる。 続く「トムヤムクン」は、既知の甘辛みとは一線を画する、鱧の存在を際立たせる繊細なうま味に転じていて感嘆。 その後も黒鮑を乗せたアルデンテ調の「パッタイ」や近江牛・神戸ビーフでハンバーグ風に仕上げた肉塊が添えられた「ラープ」など、最高級の和食材への大胆なアプローチが続き、深みに圧倒されるリッチで痺れるようなコース運びです。 通底するは、発酵の妙技。伝統を尊重しつつ、ノルディックのようなクリーンな技法で、味わいに静かな余韻と奥行きを与えています。当店でしか出会えないであろう、研ぎ澄まされた静謐な美食体験の提供は流石の一言。 一方で、その洗練と繊細さは、本場タイ料理の持つ野性的な辛さや熱狂的なパワーとは距離のある感覚。ピュアなタイ料理を楽しむスタンスだとギャップがあるかも。
2025/11訪問
1回
東銀座、地下空間に広がる檜のカウンター席で繊細な極上和食による約束された多幸感。 着席すれば背筋が伸びる、けれども行き過ぎない程度に品格と居心地の良さが同居しています。 当店は季節の移ろいを丁寧に知らせてくれる料理の構成が魅力。表現するは四季よりもディテール細かく“水無月”、自然の恵みを受けて育った鱧や若鮎など、梅雨時期に旬を迎えている食材の持ち味を活かした鮮やかなランチコースに舌鼓。もちろんマスターピースの鰹の藁焼きもラインナップ。 歳を重ねるに連れ安心すら覚える和食、その真髄に触れる時間を過ごすことのできる銘店。
2025/06訪問
1回
冬の寒さ厳しい蛎殻町でいただく、結構な炭手前。 宮崎、神奈川、岩手など日本各地の旬な厳選食材を巧みな焼き・炙り・揚げ等炭火の技術をもってその旨みを開花させて提供してくれる、大げさではなく“間違いの無い”信頼のおける当店。 お品に依ってはソース等に独創的な仕上げも見られるが、強かに炭火のオーラを纏ったメイン食材の旨みを中道に置く正統派な印象の範疇に見事留めている。 火鉢での調理をクリアに眺むオープンキッチンかつカウンター席のみのスタイルゆえ、炭の音や香りを優しく感じられ、店主夫妻のホスピタリティもお客さんにそっと寄り添う低温調理系。
2024/12訪問
1回
7月に入ると途端に吸引力を発揮する鰻様。土曜丑の日を待てずに、此度は亀戸天神前の好立地に構える名店・八べえさんにて青うなぎをメインとしたコースをいただく。 単なる老舗鰻屋と侮るなかれ、刺身や天ぷらの領域においても一級品の実力を兼ね備えるオールマイティな当店。コースで味わうことで幅広な仕入力・技術が判ります(ワニとかダチョウとかのメニューもありましたね…。)。 コース主役のブランド・青うなぎは鰻重でいただきます。ふっくら軽やかな“東京風”かパリッとお焦げ香る“名古屋風”かを選択でき、ただでさえ上品で豊かな味の青うなぎの仕上がりを全く異にしておもしろいので、複数名で行って食べ比べするのも良い。 店内も2022年に改装が行われたようで、靴を履いたままでのテーブル席が中心で、お座敷席が少々、清潔感ある素朴で和な店内になっております。BGMはジャズっぽいのが流れておりました。 鰻屋としては異色の部類に入るでしょうが、紛れもない実力店。すっかりファンになってしまいました。
2023/07訪問
1回
普段は夜のみの営業だった本格派北陸割烹がコロナ禍において週末限定のお得なランチを提供しています(常に土日両日やっているわけではないようなので留意されたし。)。平時はおいそれと踏み入れられない高級店ですが、こういう機会で気軽に世界を覗くことができちゃうのはどこか嬉しい(裏口入店的でどきどきしないでもない。)。 地下の重たい扉を開けると、そこは麻布十番の賑わいから画された静謐な和の世界。BGMはお琴の音(たぶん)。 予約していたのでノータイムで木のカウンター席に通される。 いただくは白海老唐揚げを軸とする昼御膳2,200円(税込)。このお値段では予想がつかない豪華に過ぎるラインナップ。 唐揚げに使用される白海老は、北陸の良い筋の業者さんから仕入れているそうな、ほのかにピンクめいてその新鮮さがうかがえる。濃厚な甘みとサクッとした香ばしさが悶絶モノ。 そのほか、いずれのお皿も見た目の華やかさや秋を感じさせるしつらえが素晴らしい。 丁寧な接客・心配りも相まってかなりの満足度でした。 【いただいたもの】 ⭐︎前菜(生海老入り湯葉のジュレ掛け) ⭐︎白海老のから揚げ(丼タレ・塩が用意) ⭐︎合鴨と京野菜のお椀 ⭐︎ご飯(つや姫)※おかわりOK ⭐︎香の物 ⭐︎烏骨鶏カステラ※こちらは出来合いの商品 ⭐︎献上加賀棒茶
2021/11訪問
1回
神楽坂のカウンターでいただくは、伊勢海老をはじめとした選りすぐりの厳選食材の旨みを鉄板を駆使して丁寧に引き上げられた鉄板焼き。四季を感じる繊細な日本料理も織り混ざり、ダイナミックというよりもディテールにこだわったコース内容です。 (『近江牛サーロインと伊勢海老のコース』) 上質なおもてなしを前提とながらも肩肘・値段の張り過ぎないラグジュアリーとカジュアルの調和が取れた絶妙な塩梅の当店。和の要素が濃いコース内容であるため、ペアリングには日本酒が欲しくなるところ、朗らかなコミュニケーションで最適な飲み口を提案してくれる。 利用シーンは後輩のお祝いで、スタッフさんも意識してあたたかく迎えていただきました。肉汁や海鮮汁の熱気、匂いや音をそばに感じて無条件に気分の上がる鉄板焼きの砂かぶり席はハレの日に向いていますね。
2024/11訪問
1回
GSIXの裏通りのビルに構える当店は、店名よろしく薪火を巧みに操る迫力満点の料理を楽しむ処。 先月のグランドオープンの報せで注目していたところ、先ずは週末のランチ(9,700円コース)でその魅力の一端を味わう。 コースの序盤で登場するお凌ぎから、カウンター席の眼前に広がる薪窯で炙られた鮪の香ばしさが食欲を刺激。 使用食材は全般にわたって季節を捉えており、強調し過ぎるわけではないが強かなこだわりが見え隠れ。伝統を踏まえつつ料理長のユニークネスが織り混ざった秀逸な品々が続く。甘味のかき氷まで本格的な仕上がりでGood。 一点、プリフィックススタイルで選んだメインの魚料理については、火入れは素晴らしいものの、やや淡白な鱸が梅肉ソースらと絡み合って旨みへ昇華されるまでには至らず少し失速ポイント。 炎・薪窯というキャッチーなプロモーションながらも、その本質は落ち着きのある雰囲気の中で薪火料理を中心とした伝統と革新が交差した日本料理の迫力と味の確かさにあり。良店。
2025/09訪問
1回
清澄白河ではあまり類をみない、極上の蕎麦懐石。 半円状に形どられた樟のカウンター板が見事な店内は重厚でありながらも、開かれたアイランドキッチンあるいは朗らかな店主・原田氏が醸し出す雰囲気の影響か穏やかな落ち着きも同居する食空間。 序盤のからすみ蕎麦から〆の手打ち蕎麦まで、多種多彩なおまかせコースは端正にまとまっている。提供時間はなんと3時間超。伝統と革新のバランスも良く、初めて口にするようなユニークな仕立ての料理もあればTHE食べたい和食も挟んでくる構成には飽き知らず、ゆったりと余韻に浸りながらお酒を片手に嗜む。 日本酒とワインには相当のこだわりがありそうな選り抜きの仕入れで、美酒に浸るには絶好のスポット。
2024/10訪問
1回
言わずと知れた麻布十番のうなぎ×フレンチの名店。 老舗の貫禄とは異なる、焼き場を直に眺むカウンタースタイルのうなぎという非日常的な緊張感と高揚感の漂う雰囲気。 ⭐︎うな重(蘭) … 一尾使用の“竹”クラスのうな重。炭火で香ばしくもふっくらさが籠るように丁寧に焼き上げられた鰻は艶やか。奥行きのある旨みが詰まっている。ちょい固め炊き上げのオリジナル米の粒立ちも際立っており、驚異的な総合力のある逸品、ぺろりと平らげます。 しかし、うなぎって写真に収めるの難しいな…。 粋なサービスまでは感じなかったので、良くも悪くも革新性にウェイトがある印象でした。
2024/08訪問
1回
東日本橋は御幸通りに面する高級広東ベースの新店。銀座の星付き店の系譜を感じる品々が、人通り少ない落ち着いたエリアの肩肘張らない空間にて楽しめます。 コロナ禍ではかなり席数を限って運営されているとのこと。この日は誠に恐縮ながら貸切状態でご対応いただきました。 夜はおまかせコース(税込12,000円)の一択。 スペシャリテの「揚げピータンのからすみがけ」のインパクトある幕開けに始まり、テンポ良く提供される怒涛の13品。ボリューム満点です。 もとより口に優しい広東料理に、香港の家庭料理の要素が融合され、食材としても岡山県の契約農家から直送された新鮮な野菜・果物がふんだんに使用されているからか、本格派でときには日本で見慣れぬメニューが並ぶにもかかわらず不思議と“落ち着く”味わい。この感覚は中村シェフの狙いすましたコンセプトの現れか、この店の成長過程における一時的な体験か。 なお、予約時に好物をオーダーすれば柔軟にメニューに取り入れていただけるとのこと!
2021/10訪問
1回
旬を多角的に味わう一期一会のランチ
2021/09訪問
1回
銀座しまださんは地方の良い料亭を彷彿とさせる設え。隣客と肩を寄せ合うスタンディングのカウンター席が魅力の当店ですが、カジュアルになり過ぎずいい塩梅の店作りです。 とかいいつつ、犬と遊んで腰が痛いのでちゃっかり唯一のテーブル席に着席。ちなみにテーブル席だと料理や飲み物を都度立って受け取りにいかないとならない位置関係になります(それもまた一興ですが。)。 この日は春の味覚を存分に味わえるお任せのコースに舌鼓。初めていただいた名物からすみ蕎麦は組み合わせユニークでからすみが優しい塩気で意外と食べ易い絶品。白ワインとあわせて堪能しました。 いやしかし入れ替わり立ち替わり終始満席の人気ぶり。コロナ禍経て少し客層が若返っている様です。
2022/03訪問
1回
旨い旬魚に出逢うと胸に去来する日本に生まれて良かったという感情。そうした思いを禁じ得ない逸品を確実に提供してくれる、麻布十番の名店。 土曜11:45に参列、3組待ちでした。待機中にオーダーを聞かれます。掘り炬燵に相席で通していただく。 純和風の店内には魚の炭火焼きの香りが充満。 満席の客入りも誰も一言も発しない瞬間もある、静寂のまま食に向き合う雰囲気が漂う。 ⭐︎ 地あじと黒むつ柚子焼き … 人気の組み合わせをオーダーできました。 いずれも大ぶりで厚みのあるお魚はかなりしっかり目に焼かれており、備長炭での焼きを贅沢に体感できるパリッとした皮の食感がドツボ。水分も保たれていてジューシーさが絶妙な具合です。 脂の乗りの異なる2つの魚種へのアプローチも変化があって、炭火焼き一つとっても素材の良さを最大限に活かす巧みな技術が詰まっていました。 相棒のご飯は粒が立っていて上質な艶があり、魚と一緒に頬張れば一気に体内が整います。 おかわり声掛けも積極的で接客サービスも申し分ない。 お会計は現金のみ。
2023/10訪問
1回
鮨界隈で革新を起こし続けるKIRAKグループの原点となる店舗。 友人との週末ランチで、高コストパフォーマンスの二番手職人のおまかせ握りを楽しみました。 毎朝直接仕入れされた旬の素材が確かな腕で握られる、それだけで幸福なわけです。私はあまり赤酢のシャリは好みでないのですが、当店の赤酢は角が取れていた主張が強くなく、口の中でホロッとほどけてネタの強みを引き立てる役割とバランスが絶妙。一貫ごとに丁寧な仕事が施されており、その姿勢は真摯の体現。来店前はユニークな変化球もあるかなと過ぎっていましたが、むしろ王道なコース内容でした。有田焼の澄んだ食器も素敵で鮨の映えること。 なお、余裕があるわけではない間取りということもあり、エアコン直風のお席だったのが少し残念。
2025/08訪問
1回
扇橋の住宅街、カウンター5席と限られた小口の空間にて、丁寧で繊細なお仕事の江戸前鮨をいただく。 休日のランチおまかせ。前菜、握り10カン、巻物、お椀、デザートと充実の構成。 身質の良い鮨種を最大限に活かすは立体的な切り込みによる仕込み。受け止めるシャリには爽やかな赤酢を使用、温度やネタの脂の具合に合わせる酸味・旨みの加減が絶妙。特に鮪仲卸の雄・樋長さんから仕入れた質の高い鮪との相性は筆舌に尽くしがたい美味しさ。 口に入れると直感的に美味いを舌が察知。そして噛む動作を置き去りにする、とろけるような口溶け。技術と熱意が成す見事な鮨種とシャリとの一体感。 やっぱり鮨が好きだなぁと再確認させてくれる、通いたくなるお店でした。