〆たか〆さんが投稿したmodest(埼玉/大袋)の口コミ詳細

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〆たか〆 (40代後半・男性・埼玉県) 認証済

この口コミは、〆たか〆さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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modest大袋、北越谷、せんげん台/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 昼の点数:4.9

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.9
1回目

2025/04 訪問

  • 昼の点数:4.9

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

感動を超えていく♪

過去に通っていたフレンチのお店。以前は市内中心部にある民家のなかにお店を構えていた。残念ながら無くなってしまったなぁと思っていたのだけど、最近ハマってるお茶屋さんの店員さんから移転をお聞きした。まだ営業されてたなんて最高に嬉しい。いてもたってもいられなくなり、予約を入れて訪問♪

お店の場所は以前よりも少し不便な場所になる。駅から歩くことはできず、バスかタクシーで訪問する形に。この日はお酒を飲まないので車で伺う。なかなか細い道路もあり、大きな車では少し取り回しに苦労した。

カウンター席に座るとシェフからご挨拶を頂く。過去にお伺いしていたことも覚えてくれていて、なんだかそれだけで嬉しくなる。まずここで感動の再会♪
そしてこちらにお店を構えた理由を聞く。
こちらの場所はシェフのご実家敷地内にあるとのこと。両隣が畑に囲まれ、なんとシェフご自身がこの畑で野菜や果物も作られ、料理に用いておられるとのこと。料理と食材への探究心が可能にした美味しさをこのあと知らされる事となった。
前回のお店は古民家レストランというイメージだったが、今回は農園レストラン、畑のレストランとでも言えば良いのだろうか。とにかく新鮮過ぎる野菜をふんだんに使った料理には感動さえ超えていく。

まずはパレットに見立てた野菜のペーストから。野菜の水分と塩とバターのみで作られたこの料理、野菜の美味しさを鮮烈に感じられる最高のひと皿だった。右から新玉ねぎ、ケール、もものすけカブ、オレンジカリフラワー、紫キャベツ、そしてアスパラに菊芋。正直野菜の旨味が最大限には引き立てられていて、どれを食べても美味しかった。特にもものすけカブ、アスパラ、菊芋は最高に美味しかった。

次のスープも嗜好が凝らされている。
人参のスープなんだけど、ここで複数使用する人参のペーストも。赤人参、紫人参、金時人参、そして黄人参。人参の種類によってこんなに違うのかと驚いた。そしてmodestさんと言えば泡の使い方がとっても上手。人参のスープでもその技を活かし、最大限に人参の甘さを引き出している。クルトンまで自家製でなかなかのこだわり。

続いてまさかの小籠包。
羊と鹿の小籠包で、それぞれケイジャンパウダー、五香粉パウダーで仕上げ。熱々だけどスーブが最高に美味しく、一口で行ってしまう。お肉の種類によってこんなに味が変わるってのは正直驚いた。そしてフレンチのお店で小籠包が出てきたのにはもっと驚いた!

続いてカルパッチョ。
ツムブリ。ツムブリなんて初めて聞いた。ブリですか?って聞いたらブリではない模様。アジ科になるらしい。ややブリに似た味も持っていてアジ感は乏しい。オリーブオイルやレモン汁、細かく刻んだ生姜やオレンジ、そして小松菜の花まで添えられている。これはを全て一緒に食べると何とも美味しい。カルパッチョの想像を超えた味。

ここで食材の話をしていたら少しオマケ。なんと揖保乃糸で作ったパスタ。面白い食材を使ってるなぁ。魚介スープパスタとして、これだけでも楽しい♪

そして衝撃的に美味しかったのがブロッコリーのリゾット。コンソメスープを基本とし、そこに温泉卵やブロッコリーで味付け。隠し味に鯖の味噌煮をフレーク状にしたものが添えられ、抜群に美味しかった。これだけを山盛り食べたいくらい。

魚料理は黒鯛。
でも主役を支える野菜たちが美味しい。トマトやワインで作られたソースのまわりにスナップえんどう、カブ、アスパラ、三種の人参、コールラビ、紅芯大根、ブロッコリー等。野菜があまりに美味しくて魚が霞むかと思いきや、魚は魚ですごい。神経抜き魚だろうか。旨味がギュッと濃縮されている。

そして二度目の衝撃はメインの豚肉。
これまで野菜の美味しさで度肝を抜かれてきたけど、ここでは豚肉が衝撃的に美味い。ELEZOの放牧肉を使用。自由に野山をかけまわり、通常の3倍程度、18ヶ月も育てられた豚はとにかく旨味が強い。それをまた徹底した技術で熟成させているので、他の豚肉では味わえない美味しさがある。これも本当に凄かった。ワインを使ったスープも添えられているのだけど、シェフには申し訳ない、それが必要ないくらい豚肉そのものがとにかく美味しい。塩と胡椒が添えられているので、それをつけて食べると素材の美味しさが際立つ。まわりを彩る野菜もこれまた最高に美味しく、最高の食材にこだわるお店の真価がここで発揮された。

デザートは2種類にお茶と一緒に焼き菓子まで。
デザートひと皿めは黄人参のアイス。レモン等で酸味を効かせてはいるけど、とにかく人参の甘さが際立つ。素材が上手くいかされている。

二皿目は赤ぶどうのアイス。その下にはバラやビーツ等で作られたブラマンジェも添えられていて、これを一緒に食べるとまた美味しい。デザートまで最高。

そして最後の焼き菓子はなんと小さな可愛い6種類。グレープフルーツと金木犀の香りがするゼリー、レモングラス香る焼きメレンゲ、カルヴァドスのムースが詰められたシューアイス、ローゼルとビーツのマシュマロ、牛蒡の香るマカロン、そしてビックリしたのが甘長唐辛子を使ったパウンドケーキ。スパイスきいて大人の味。べにふうきと合わせたけど、どれも最高。

そしてここでシェフからまたまたおまけ。ラムネとちんすこう。手作りのラムネは本当に軽い食感で衝撃。ちんすこうは粉と油だけで作るのだけど、カレーのスパイスが少し香って美味しい。

ちなみにこちらのお店はパンもペアリング。4種類。つい料理に夢中になって撮り忘れてしまったけど、味も形も小麦粉も全て違うパンを合わせてくれる。ブラッドオレンジ香るパン、チーズのフォカッチャ、バジルのブリオッシュ、エルブドプロヴァンスのハーブ系パン。どれも最高に美味しい。特にブリオッシュはとっても軽くて、毎日食べたくなる美味しさだった♪

そしてこの日は運転があったので車で訪問したけど、ノンアルペアリングもすごい。この日は5杯をチョイス。やぶきた茶のアールグレイ。緑茶の葉を軽発酵させた茶葉はベルガモットのような香りをさせて、これを乾杯用のスパークリング風に合わせてくれてる。
他には小籠包等に合わせて高千穂ウーロンうんかいを使用し、レモン等で酸味を効かせたもの。カルパッチョにはレモングラスをシャンパン風にしたものまで。スモーキーな香りに驚いた。
一番驚いたのはトマトとミント。なんと白色で微発砲。熱を加え、上部にリコピンを浮かせ、その下の部分だけをこすと白色になるらしい。トマトの香りがするのに赤くない。それでいてすごくスッキリしている。メインに合わせるのは赤ワイン風。ぶどうにバラやビーツ等を加え香り付け。そして隠し味には珈琲等の豆もブレンド。なんだかノンアルなのに酔ってしまいそう♪

こちらのお店、シェフのスペシャリテとも言うべき料理が鮎料理。夏の短い時期限定だけど、今年はその料理に使う鮎も徳島のすだち鮎なるものに変えたいとのこと。これはもう来るしかない。

正直もう5点満点なんだけど、きっとこちらのシェフと奥様のパティシエールなら、もっともっと感動を超えてくるに違いない、という思いで満点はあえて付けず。次から次へと感動を超えていってくれると信じてます。。

  • パレットみたい。野菜の美味しさが凝視。

  • 人参のスープ。

  • 小籠包。

  • ツムブリのカルパッチョ。

  • おまけで揖保乃糸のパスタを試食。

  • ブロッコリーのリゾット。最高♪

  • 黒鯛。野菜が主役と並ぶ。

  • ELEZO放牧豚は衝撃の美味しさ。

  • 黄人参のアイス。

  • 赤葡萄のアイス。

  • 素敵な焼き菓子。

  • おまけの焼き菓子。

  • チーズのフォカッチャ。

  • 最高に美味しかったブリオッシュ。

  • 店舗外観。

  • コースターまでオシャレ♪

2025/04/29 更新

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